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中国の国家安全局、海外在住の法輪功修煉者の親族を脅迫(写真)

(明慧日本)フィンランド在住の金昭宇さんは、中国本土の刑務所に拘束されている母親を助けるため、中国の刑務所での法輪功修煉者に対する迫害の実態に注目すべきだと、海外メディアを通じて呼びかけた。その後、河南省鄭州市国安局(国家安全局)の警官は、海外での救援活動は「母親(陳真ヘイさん)の安全は保証しない」と金さんを脅迫したという。

 鄭州市の法輪功修煉者・陳さんは2008年、警官に秘密裏に強制連行され、河南省新郷市女子刑務所に拘禁された。しかし、2009年11月から本人と連絡が取れない状況になっている。

 (河南省新郷市女子刑務所は中国公安省、司法省、鉄道省の職員用の制服の指定製造「企業」になっており、その他、輸出用の衣服も生産している。)

 金さんは、同刑務所の奴隷化した労働制度の内幕および母親の陳さんが監禁されている間に過酷な労働を強いられた事実を暴露した。フィンランド・オウル州(OULU)のKALEVA紙は2010年7月、その内容を報道した。



SIELUN PEILI雑誌に掲載された陳さんに関する記事

 金さんは知人を介して、国内にある住宅を39000ユーロ(日本円で約447万円)で売却したが、そのお金は海口市の610弁公室に押収された。8月23日、金さんの友人・杜さんが鄭州国安局の警官に秘密裏に連行され、4日後に釈放された。杜さんは「財産や母親の居場所が知りたいなら、われわれに連絡しろ」という警官からの伝言を金さんに教えた。

 金さんのところに2010年9月22日、(鄭州市国安局から)1通の手紙が届いた。「海外で法輪功修煉者の救援活動をやめなければ、母親(陳真ヘイさん)の安全は保証しない」という脅迫であった。

 アムネスティ・インターナショナルは9月23日、オウル州で中国、ロシアの人権に関する会議を開いた。金さんは会議に出席し、法輪功修煉者である母親が中国で迫害されている状況を説明した。


陳さん救援に関するアムネスティ・インターナショナルの通知

 アムネスティ・インターナショナルは中国政府に対し、即座に陳さんを釈放し、迫害に加担した団体、個人の法律の責任を追及するとの緊急通告を発表した。会議の参加者は、中国の人権状況に危惧を感じたという。

 フィンランドの警察署は、金さんの財産が国安局に押収された事件を記録し、鄭州国安局からの脅迫事件が国際社会の関心を集めている。WOIPFG(法輪功迫害追跡調査国際組織)は9月21日、陳さんの迫害に関与する責任者を追及する通知を発表した。
 
2010年10月07日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/10/1/230400.html

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