日本明慧
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正義と良識をもって母の無罪釈放を呼びかける(写真) 文/法輪功修煉者・王麗新の息子 (明慧日本)私はふるさとを遠く離れ、ある大学に進学しました。今年卒業し、社会人になります。先日、親戚から電話があり、思いもかけず、母が7月19日に黒竜江省ジャムス市の長青派出所の警官に強制連行されたという悪い知らせを受け取りました。
私の母は王麗新といいます。母は誰に対しても優しく、よく人の世話をしており、周囲の人ととてもよい関係にあります。 法輪功を修煉する前、母は病弱で不運な人でした。我が家には、母の薬を入れるための専用の引き出しが用意してありました。母の話によると、母は若い頃に敗血症(白血病の前期)と診断され、この病気は治る見込みがなく、あまり長生きできないと医者に言われました。その時、祖母はまだ18歳の母を見て、娘が自分より先に死ぬという悲劇に直面しなければならないと考え、とても悲しく、しかしどうすることもできず、自分の無力さを感じたそうです。母はしばらく入院していましたが、あまり効果がないので退院しました。しかし、帰宅した母は心の底から何かが自分を待っていると感じ、この一念が病魔と闘う支えとなりました。 その数年後、母は父と結婚しました。母は病気に苦しめられ、常に不機嫌で、小さなことでもすぐに怒り出し、大騒ぎします。父はすべて母の言う通りにして、毎月、給料をもらうと、すぐ母に薬と栄養補助食品を買います。ある親戚からも長年にわたって、漢方薬が母に送られてきました。母は身体が弱いため、仕事を頻繁に休みました。心身ともに疲れ果てた母は、死んだほうがましだと考えていたそうです。 1997年の秋、親戚が母に法輪功を紹介し、これはとても良い功法だと言いました。母は『転法輪』を読んだ後、真剣に修煉を始めました。懸命に「真・善・忍」に基づいて自分を律し、身体の状態はどんどん良くなっていきました。修煉する前の母は、自分の病気が治る希望が持てず、日々何に対しても消極的で、生きることは辛いことだと考えていました。法輪功を修煉してから、母は心身ともに健康を取り戻し、日々の生活も希望に満ちあふれて来ました。母はいつも、法輪功の李洪志師父と法輪大法が自分に新しい命を与えてくださったと言っています。 母が健康になって、我が家は喜びにあふれ、幸せな家庭になりました。一家全員が心から法輪大法の不思議さを感じ、母にずっと修煉を続けるようにと激励していました。 しかし、1999年7.20以後、中共(中国共産党)は法輪功への弾圧、法輪功修煉者への迫害を始めました。法輪功に対する天を覆い隠すかのような流言飛語に直面し、母は善をもって政府に法輪功の真実を伝え、迫害を停止させるため、2回北京へ行きました。しかし、その後、思いもかけず、中共により我が家の平穏な生活が壊されてしまいました。 2002年、長青派出所の10人以上の警官が突然、我が家を囲み、何の令状も提示せず、家宅捜索を始めました。母は抜け出して連行は免れましたが、放浪生活を余儀なくされました。その後も長青派出所の警官は頻繁に家に来ては、嫌がらせをしたり、恐喝したりして、一家の生計の頼りにしていた小さい店を閉めなければならなくなりました。父はあまりのショックで、訴えるところもなく、その上、母の安否を心配していたため、倒れてしまいました。正直でおとなしい父は、警官の行為を極度に恐れ、特にドアを叩く音、電話が鳴る音、パトカーの音を聞くと、とても怖がりました。6カ月後、父は警官に対する怒り、母に対する心配のあまり、涙を流しながらこの世を去りました。それからの私と母の日々はさらに苦難に満ち、中共の迫害は私たち一家をばらばらにし、さらには、肉親まで失わせました。 父の無念の死を母はなかなか受け入れられず、とても悲しみましたが、強い母はしばらくして立ち直りました。私を学校へ行かせるため、母はあちこちで仕事をし、多くの職につきました。衣服の販売や、酒屋の従業員、バスの乗務員、清掃員などをしました。母は生活の中で、多くの圧力を背負って辛かったのですが、母は平然として乗り越えてきました。このすべては法輪功の修煉のおかげだと思います。母は法輪功の教え「真・善・忍」に基づいて自分を要求し、人のことを優先し、修煉者としての「善」と「忍」をもって、すべての周りの人と接しています。 母がバスの乗務員をしていた時のことです。ある日、母はある乗客に乗車券を買うように求めましたが、彼はお金を払わないだけでなく、母を殴ったり蹴ったりして口汚く罵り、髪の毛を引っ張りました。この出来事はバスの監視カメラにはっきり映っていました。勤め先の上司が知った後、母を入院させようとしましたが、母は断りました。すると、交通安全テレビ放送局の記者が母を取材するために家に来ました。記者は「あなたは相手からお金も取らないし、入院もしないと聞きましたが、なぜですか」と質問し、母は「私は信仰があり、真・善・忍を修めているからです」とはっきり答えました。その後、母を殴った人は家に謝罪に来ました。母はその人を優しく接待し、自分自身が恩恵を受けた法輪功の素晴らしさと法輪功が受けている迫害の真実を伝えました。その人は帰りに何度も何度も母にお礼を言いました。 ここ数年来、母は身体を張って家計を維持してきました。私は父を失いましたが、母は無私の愛を十分に与えてくれました。私はいつも母のことを誇りに思っています。 しかし、善良な母は、人々に法輪功の素晴らしさを伝えるだけで迫害されました。母が連行されたことを聞いて、私は夜行列車に乗って家に帰りました。帰宅後、家に誰もいない時、警官が家宅捜索を行ったと知りました。この行為はまさに法律違反です。私は長青派出所へ行き、所長や関係者と話し合おうとしましたが、彼らはお互いに責任をなすりつけ、大声で怒鳴ってきました。彼らは「お前の母親は法を犯した。共産党を転覆させる宣伝ビラを配って、法律の実施を妨害したという罪だ」と言いました。 このため、私はその後、たくさんの法律に関する資料を調べ、弁護士にも問い合わせました。法律には1条も法輪功を信仰してはならないと書かれてはいません。母が法輪功を信仰することに対して何の罪も犯していません。『憲法』第36条には、「中華人民共和国公民は信仰の自由がある」と規定されています。警官の言った法を犯したという根拠は何もありません。法輪功への迫害は憲法が確立した信仰の自由の原則に反することです。 現在、全世界で、中国本土だけが法輪功を弾圧しています。もしかして、中国本土の信仰の自由の原則は他の国と違うのでしょうか。私にはそうは思えません。現在、母はジャムス市留置場に拘禁されています。私と親族たちは母のために正義の弁護士を依頼するつもりです。 母のように罪を着せられた人々が早く家族の元に帰ることができるよう、人々の正義と良識を蘇えらせるべく、私は迫害のことを暴露し続けていきます。善良な母を釈放するよう呼びかけます。 2010年10月18日 (中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/10/9/230771.html) |
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