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「生活ができればよい」ではいけない

(明慧日本)最近、商売をやっている同修のところへ行きました。同修は商売が順調でないと言うので、私は「生活できればいいですよ」と慰めたのですが、同修はすぐ「それは大間違いです。私も以前は同じ考えでしたが、同修に訂正されました」と言いました。その同修は、「もし大法弟子の私達みんなにお金があったら、衛星を買って打ち上げて、毎日国民に放送したら、誰が中共の嘘を信じるのですか。迫害もできなくなるのではないでしょうか?」と言いました。
 
  「最近、私は『大紀元会議での説法』を二回読みましたが、師父は私たちが金持ちになるのを恐れませんとおっしゃいました。しかし私たちはなぜ、足りればいいと思うのですか、本当にそれでいいのですか?」という同修の話が私を目覚めさせました。私が抱えている問題はちょうどここにあって、主な原因はさらに多く衆生を救い済度する目的を一番に置いていないからです。
 
 私は労働教養所から帰って働きに出かけたので、一年あまり修煉せず、この一年間何をやってもうまくいきませんでした。最後にまた学法を再開して、修煉の貴重さを知り、すぐに残業が多い縫製工場の仕事をやめて、地元に帰って仕事を探しました。そのときからずっと「足りればいい」という基準で仕事を探したのです。自分の仕事を探すというより、自分がいいと思う修煉の環境を探しており、問題があったら内を探さず、問題が大きくなったら乗り越えられずに、この環境はよくないと思い、また別の仕事を探してしまいました。
 
 いつも常人の仕事は面倒で、家にいても家事が多いと思ってしまいます。自分で商売をして、少し儲かっても、商売が修煉に影響してしまうのを恐れました。一言でいうとつまり、面倒なことをしたくなく、のんびりしたいのです。これを求めて、師父がくださるでしょうか? 旧勢力しかしてくれません。
 
 それでも悟れずに、また「足りればいい」という基準で仕事を探しました。最初の仕事でアパートの家賃と食事代と乗車券を払ったら、お金が残らず、しかもとても疲れる仕事だったので、もうちょっと時間があって学法もできて、小遣いも少しあったらいいと思いました。最初の仕事は同修がやっている商売で、二つの店があり、ひとつは同修のお姉さんともう一人の同修が一緒にやっていましたが、真相を伝えるとき理性を失ったため、通報されて二人とも連行され、私も仕事先を失いました。
 
 次に同修が貯炭場でご飯を作る仕事を紹介してくれました。4、5人のご飯を作るだけなので、学法をする時間がたくさんありました。給料は500元ですが、バラックに住んでいて環境はとても悪く、とても寒くて、しかも私以外はみんな男性なので、着替えをすることさえあちこち場所を探さないとできない状態でした。そのとき、携帯電話のメールで真相を伝えようと考え、450元で携帯を買って、電話カードを買ったら、500元はなくなりました。それで、もうちょっと多ければよかったなと思いました。
 
 しばらくして、苦しんでいる私を見た同修が、現在の仕事を紹介してくれました。月800元の家政婦です。面接のときおばさんに「お金が少なくてもかまいませんが、真相を伝えに行く時間をください」と言いました。おばさんは応じてくれ、時間的には良くなったのですが、他人に給料を聞かれると、少なくて言えないのです。家政婦で私のような少ない給料はないからです。800元ではやはり足りなくて、ときどきポケットに一元しか残りませんでした。姉が外国から帰ってきたとき、お金を出して自分で商売をしなさいと言ったのですが、私は「やらない、生活ができればいいから」と返事をしました。私の返事を聞いた姉はとても理解できませんでした。でも、自分はやはり「足りればいい」「修煉の時間があればいい」という観念が問題であるとは悟りませんでした。
 
 同修を「足りればいい」と言う観念で慰めたとき、同修に訂正されたことで、やっと目覚めました。ちょうど『「修煉が仕事に影響し、仕事が修煉に影響する」という観念を取り除く』の文章を読んでいたので、その考え方にしたがって内に向けて探して、これで自分の問題がこの「生活に足りればいい」という観念にあることを見つけました。
 
 振り返って見ると、修煉のために名利も放棄して、修煉しているようですが、実は大法修煉の形式を理解していないため、自分が修煉できると思う環境を探すばかりで、仕事の環境を修煉の場所だと思わず、遭ったトラブルが自分を高める機会と思わず、ひたすら逃げて、ただトラブルがないところで修煉したいと思いました。仕事先を修煉の環境と見なしていないため、いつも修煉の環境を探して、ずっと外に向かって探してきました。
 
 実は、根本的に法を実証する目的に達していません。姉は大法へのイメージがよくて、姉に大法を学ばないかと勧めたのですが、姉は「法輪功はいいけど、修煉したら労働教養所に入らなければならないし、お金を儲けられないし、私にはできない」と言いました。夫も以前学んだことがあるので、もう一回やったらと言いましたが、夫は「あなたのようになれば、この家は誰が支えるのですか?」と返事をしました。仕事も同修たちが紹介してくれたもので、自分はいつも修煉を口実にして、仕事もよくやっていないし、同修にまで面倒をかけてしまいました。
 
 私は無意識に大法を破壊してしまい、自分もたくさん困らせてしまいました。今認識できても補おうとしても仕方がないこともあります。書き出して、自分と同じ状態の同修に参考にしてもらえたらと思います。 
 
2010年11月01日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/10/26/231483.html

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