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三つのことをしっかり行おう


文/中国の大法弟子

(明慧日本)私は2008年末から、家にこもりきりだった状態から外に出て真相を伝えるようになり、真に大法修煉者らしくなりました。いつも自分は法を学ぶことが少ないと感じ、精進しているとも言えないので、体験談を書くことはできないと思っていました。今は、この考えのすべてが人心であり、私心、顕示心だと悟りました。体験談を書くのは人のためになると同時に、自分の向上にも有益です。正しい念で、正しい行いをすれば、師父のご加持の下で大法弟子にできないことはありません。次に、自分が三つのことを行った体験を話します。
 
 私の仕事はある企業のリーダーです。最初のころ、私は煉功者であるため、何ごとにつけても常人と争わず、我慢してきました。従業員が私に対して態度が悪くても私は平気で対応し、自分の間違った部分を認めました。しかし、時間が経つにつれて少し変わりました。一部の従業員は通常の按排にも不服で、道理を聞き入れず態度も横柄で、組織全体が乱れてきました。一部の人は、私があまりに人が良すぎると言い、社長も甘えさせたせいだと言いました。当時の私はとても不平に思いました。
 
 師父は、トラブルに対しては内に向かって探すようにと教えて下さいました。「ですから、いざこざが起ったときに、各自は内に向いて自分の原因を探さなければなりません。この事はあなたに責任があるかどうかに関わりません。私の言った話をしっかり覚えてください。あなたに責任があるかどうかに関わらずあなたは自分を探してください。必ず問題が見つかります。もしこの事があなたと絶対に関係なく、あなたに取り除くべき心がなければ、この事があなたの周囲に発生することはめったにありません。もしあなたがこの心を持っていなければ、トラブルを引き起こすことはありません。あなたの修煉に責任を負わなければなりません。周辺に起きるすべてのトラブルや、あなた達の間に現れたいざこざ、現れたすべてのことは恐らくあなたと関係があり、あなたに取り除くべきことがあるのです」(『ヨーロッパ法会での説法』)
 
 私は内に向かって探しました。自分も社長に対して態度が悪かったこともあり、自分もメンツを重んじる心があると分かって、正念を発して取り除こうとしました。それから、しばらくの間は状況が変わりませんでした。いったいどこが悪いのだろうかと考えたとき、実はさんざん我慢して、これで人のためになると思うものの、本当は人のよくないことを容認してしまい、常人に対して無責任でした。これも私心のひとつです。管理者としては、常人の中で常人を管理し、当然常人の管理方法を使って、賞罰をはっきりさせることが大事ですが、気分しだいでやってはいけません。法を正す時期の大法弟子として、個人の修煉は目的ではなくて円満成就と同時に衆生を済度し、よくない観念を正すことが大事です(これは現段階の個人的な悟りです)。
 
 私は工場の寮に住んでいます。警備員が夜10時頃に門を締め、入口に監視モニターがあるため、最初2回ほど外で資料を配ってから帰ったとき、社長に見つかりました。どうすればよいでしょうか。学法を通じて、私は法を正す時期の大法弟子であり、資料を配って衆生を済度することは間違いではないと思いました。常人から見ても神からみても合法的で、邪悪な生命は干渉することができません。そこで出発前に私は立掌して、発正念をしました。まず自分の空間場をきれいにして、それから衆生を済度することを妨害するすべての卑しい鬼や邪悪の要素を取り除きました。帰る前にも発正念をしました。帰るのはすでに11時ごろになり、門も開いた状態で、社長の車はなく、私は順調に寮に入りました。本当に「弟子の正念足りれば、師に回天の力有り」(『洪吟二』「師徒の恩」)です。普段、表面上の常人の次元のことに戸惑わず、学法と発正念をしっかりすれば「柳暗花明又一村(眼前に新たな世界が開ける)」の境地になることもあり得ます。
 
 私は真相を伝えることを2年ほど続けました。学法を通じて、人を救うことを急がなければならないと悟りました。そこで、自分が接触できた人をなるべく救うようにしました。時間が足りなければ、三退のことを勧め、時間が許される場合は法輪功の真相を伝えて、さらに三退を勧めます。会社にある夫婦がいます。2年前に三退をしましたが、法輪功の真相はまだはっきり分かっていません。2人は親孝行で、奥さんはよく私と接触しますが、真相を伝えた時にいつも微笑みますが、信じていないようです。旦那さんはドライバーで、ある日私を送る時に、私に親孝行をしっかりすればよい、修煉はあきらめなさいと私に勧めました。私の両親は私が煉功することに反対しませんが、真相を伝えることに同意しません。時間の関係で私は話すことができませんでしたので、後日手紙を書いて、旦那さんに渡しました。
 
  Aさん(旦那さんのこと)へ
 
  「孝は百行の本(もと)」ということわざがあります。Aさんはとても親孝行な人だと知っています。だからAさんの私に対する態度もよく分かります。
 
 Aさんは私および法輪功のことをお分かりでしょうか? 「兼聴則明」(あわせきけばすなわち明るく、偏り信ずればすなわち暗し)の言葉もあります。メディアだけを信じて法輪功および大法弟子を決めつけてしまってよいでしょうか。私が修煉を始めたきっかけを聞いてください。
 
 1993年に私は結婚しました。その後、夫および夫の両親との付き合いが上手くできず、よく悩みました。特に、結婚後に何年も妊娠しなかったため、精神的な苦痛をいっぱい舐めました。この状態で、私は李洪志先生の法輪大法と巡り合いました。大法を拝読した後に、私は人生の中でいろいろ解明できない問題が分かって、自分がいかに生きればよいか分かり、それから「真・善・忍」の法理に従って良い人になろうと思いました。何か問題に遭ったとき、まず人が受け入れられるかどうかを考えて、人が傷つくかどうかを考えなければならないと教えられました。修煉してから私と夫および姑舅との関係がよくなり、他の人ともよく付き合うことができました。
 
 私の父の皮膚病を覚えていますか? 私もそうだったのですが、法輪大法を修煉してから皮膚病が治っただけでなく、以前の神経痛、婦人病もなくなり、無病状態になった私は本当に嬉しいのです。このすべては大法を拝読して、師父から授かったものです。
 
 1999年、法輪大法が迫害され、師父も無辜に誹謗中傷されました。伝統を重んじる中華民族は、「仁、義、礼、智、信」を唱えており、恩返しをすることは常識です。私が恩人の無実を主張して、公正な話をしてはいけないのでしょうか。加害者が国家の政権を握る中国共産党であるというだけで、私の行動が、政治に参与したことになるでしょうか。弱い立場の修煉者は何を言われてもよいのでしょうか。これは公平でしょうか。
 
 今、刑務所の中で、どのように迫害が行われているか知っていますか。いろいろな拷問は前代未聞であり、さらに生体から修煉者の臓器を摘出して売買するという人類史上かつてなかった罪悪を犯しています。私の両親がまだこのことを理解していないということを理由にして、私は両親の言うことに従って迫害のことを無視していいのでしょうか。Aさんにぜひご自分の良心で考えていただきたいのです。
 
 私は平和的に真相を伝えているだけで、政治に対して興味を持っていません。私はただ迫害を制止したいと思い、そして騙された多くの人々のために真実を伝えています。本当に災難が振りかかることがあると私は知っていますので、心からAさんに私の話を信じて欲しいのです。もし話が間違っていたらご容赦ください。そして、Aさんおよびご家族の方々も真相を知り、よい未来を迎えられるようお祈り申し上げます。
 
  この手紙を読んだ後、夫婦ともに変わりました。私もAさん夫婦のために嬉しく思い、大法の力および師父のご慈悲の済度を強く感じました。
 
 修煉の道を歩む中で、私はまだまだたくさんの執着心を抱えていますが、大法修煉を続けていけば私も最終的に向上できると信じています。
 
 次元が限られていますので、妥当ではないところはご慈悲に指摘してください。
 
2010年12月03日

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