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遼寧省:馬三家労働教養所の内幕(三)

(明慧日本)
 
 四、酷使と迫害による傷
 
 2008年10月7日、馬三家労働教養所の職員・趙国蓉は、法輪功修煉者の仲淑娟さんの独房に侵入し、殴ったり蹴ったりしたあと、仲さんを事務室に引きずり込んだ。仲さんは、第一大隊の隊長・趙春光、分隊長・趙国蓉、職員・趙と管理教育科の科長・王艷ピンなどの職員たちに、40分ほど連続してビンタを張られ、皮靴で蹴られたため、仲さんの顔はひどく腫れ上がり、目の周りはうっ血して紫色になり、鼻と口から血が流れ出た。職員は、このひどい傷を他人に見られないように、仲さんにマスクをかけさせて体罰室に移し、足が地面から離れる位の位置にして高い処に吊るした。2日間吊るされたので、体罰室を出る時には、仲さんの腕は動かず、胸が痛んで歩いたり走ったりすることができなかった。しかし、仲さんをこんなに残酷に迫害する原因は、彼女が「百点審査表」(受刑者の労働力を搾り、仕事量をチェックするための表。『遼寧省馬三家労働教養所の内幕(二)』を参照)にサインすることを拒否したからである。
 
 仲淑娟さん(52歳)は大連市に在住し、大連理工大学の商店のスタッフだった。仲さんは、ひどいリューマチと関節炎などを患っていたが、法輪功を修煉してから完治した。しかし、馬三家労働教養所の迫害により、健康を損なってしまった。
 
 2003年秋、仕事で疲れて眠れなかった仲さんは、法輪功の功法を煉った。これを馬三家労働教養所の職員に見られ、手錠で両手を椅子にかけられ、寒くて暗く湿っぽい倉庫に閉じ込められた。ご飯を食べるときも、片手しか解除せず、眠らせないように、7日間ずっと迫害された。今回の迫害により、仲さんの心臓と血圧は悪化し、検査結果が異常になった。職員は、仕方なく仲さんを病院に運んだ後、ほかの法輪功修煉者から彼女の検査費として金を出させたが、そのお金は、返さなかった
 
 2004年秋、迫害により、健康が悪化して働けない仲さんを含めた40数人は、馬三家労働教養所の一番寒くて湿っぽい倉庫に閉じ込められ、会話の禁止・動かない・トイレに行かせない・ご飯を食べる権利さえも奪った。
 
 2008年10月7日と8日、仲さんは仕事の監査表にサインしないので、また殴られ、吊るされた。彼女を殴る時、趙国蓉は硬くて丸い物を布に包んで、彼女の顔を殴った。そのため、仲さんの顔や、身体のほか地面にもたくさんの血がたまった。仲さんの顔はうっ血して紫色になり、今でも、鼻に障害が残っている。
 
 当月の30日、仲さんが綿繰り車で働いていた時、職員たちは、中さんの顔を殴り、髪を引っ張って倒した。すると職員たちは一斉に彼女を殴り、彼女の乳房を蹴り続けた。その傷の痛みが1カ月以上続いたにもかかわらず、仲さんはほかの人と同様に、毎日働かなければならなかった。
 
 ここでは、仲さんの例だけを紹介しているが、馬三家労働教養所で同様に迫害された人は仲さんだけではない。実は、違法な拘束と酷使に従わないため、殴られて迫害された法輪功修煉者は数え切れないほど多い。
 
 五、馬三家労働教養所の職員が法や道徳に反して、財を集める手段
 
 馬三家労働教養所で職員を助けて、法輪功修煉者やほかの受刑者を厳しく監督している人たちは「四防(しぼう)」と呼ばれ、仕事場で職員を助ける人たちは「帯工(たいこう)」と呼ばれている。
 
 この「四防」と「帯工」は職員により勝手に指名され、仕事をする必要がなく、さらに受刑者たちを任意に罵ったり、殴ったりすることができる。そして、職員は「四防」と「帯工」の身分を売っており、「四防」と「帯工」になりたい者は、職員に5千元を払う。それ以外にも、楽な仕事をしたい受刑者と、減刑を求め早く家に帰りたい者は職員に賄賂を渡す。
 
 収賄を他人に知られたくない職員もいる。「四防」や「帯工」を仲介人にして、賄賂を授受するのである。例えば、女子二大隊の、麻薬受刑者・馬桂梅は、尤然という職員と関係を持ち、工場の「帯工」から賄賂を受け取る仲介人になった。さらに、賄賂を増やすために、馬はわざと受刑者を殴る。そして、殴られることを恐れる人たちは、毎月馬を通じて尤然に500元の保護費を渡していた。新年と重要な祝日にも、100元やタバコなどの贈り物を渡す。この馬は、出所する2008年までに、2万元を蓄えた。
 
 もちろん、職員たちの金銭授受の欲望を満たせない者は、迫害対象になる。「真、善、忍」を信奉する法輪功修煉者たちは、絶対「四防」などの身分を買わず、職員に賄賂を渡さない。そのため、職員たちは法輪功修煉者たちに一番苦しく、疲れる仕事をさせ、家族に電話をかけたり、手紙を書いたりすることさえ禁止し、わずかな理由で法輪功修煉者たちの刑期を加重する。例えば「政府が法輪功を禁止することは正しくない」と、陳情に行ったことで拘禁された法輪功修煉者は、職員に2回お金を出すように要求されたが、渡さなかったため酷く殴られた。しかし、法輪功修煉者のお金を搾り取る方法がある。その一つは、絶食を通じて違法な拘禁に抗議する法輪功修煉者に強引に灌食した後、彼らの預金から金を引き出す。馬三家労働教養所では、「四防」と職員たちが協力して、ゴムの管を使い、コーンスープと不明な薬品が混じったものを強引に胃に注ぐ。そして、その費用はすべて職員が勝手に決め、2005年には1回につき30元だったものが、近年では60元にまで上がった。
 
2011年05月05日

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