善の縁を結ぶ
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2013年11月10日】我々は大法の教えから「真・善・忍は良い人か悪い人かを判断する唯一の基準である」[1]と学びました。また、「一人の人間として、宇宙の真・善・忍の特性に順応できる人だけが本当に良い人で、この特性に背く人が、本当に悪い人です」[1]。大法の修煉者の一員として私達は宇宙の最高基準である「真善忍」に照らして自分を修めています。しかし、宇宙の真理を知った私達は自分だけを修めることではなく、家族、親族や知り合いにも「真善忍」に照らして生きるべきであることを伝えるべきではありませんか。特に自分の子供達に。

 私が法を得てから間もない頃、長女は大学を卒業して仕事に就きました。ある日、家に帰って来て職場の話をしました。職場のある同僚は人柄が悪く、よく裏で人の悪口を言うと言いました。また上司の前で別の人の悪口を言って、密告の習慣があると言いました。時にデマを話して、自分よりできている人を良く嫉妬するそうです。私は娘に、「お前もその人に何か言われたの?」と尋ねると「一回言われました。非常に怒っています」と言いました。

 私は娘に「真善忍」に照らして良い人になる原理を説いて聞かせました。ほかの人が何を言っても、自分は同じように対処してはならず、怒りを覚えてはならないし、他人の是非を問う前に自分の是非を問うようにと教えました。また大法の中の白い物質「徳」と黒い物質「業力」がお互いに転換する原理を説いて聞かせました。娘は修煉者ではありませんが道理を聞いて受け入れました。その後、職場で何かあっても相手と同じように対処しないで、相手を責めるより自分の是非を問うようになり、職場環境も明るくなったそうです。

 2001年頃、娘の悪口を言っていたあの同僚の女性が胃がんを患い入院しました。他の同僚は誰も見舞いに行きませんでしたが、娘は心の葛藤を乗り越えて入院先の医院へ彼女を見舞いに行ったそうです。また彼女の代わりに医療費を支払う手続きなどを手伝ってあげました。彼女の一歳の娘は、お母さんを失うことを考えて涙を流していたそうです。その後、その同僚は他界しました。娘は遺族と共に、死後の様々な行事を手伝いやり遂げました。

 2つ目のできことは、娘の職場の上司(部門の部長)が、経営が苦しくなったのを見て仕事を辞めて逃げたことです。娘はその時次長でした。部長が逃げた後、娘は代わりに仕事を担い、頑張っていましたが、会社のトップが他の若い女性を雇い、空いていた部長職に就けました。新部長は英語もうまいし、仕事も良くできるそうです。娘は自分より若く、良くできる上司を見て自分に対して失望して、落ち込んで苦しんでいました。私は娘の心を読み取り、徳と業力で人が出世できるかどうかが決められる道理を解いて聞かせて、嫉妬心は人を苦しめるだけで、何の役にも立たず、逆に新部長に良く協力して仕事をうまく進めたら自分にも、他人にも良いと教えました。その後、娘は新上司を支えて、また新上司から色々なことを習ったそうです。

 第三のできことは、娘夫婦に転機が訪れたことです。現在の会社は不景気で、同僚は次々と転職をしていました。その時、他省(県)のある会社が非常に良い待遇(高い給料)を示して、娘夫婦を招聘しました。それは住宅まで与えると言うものでした。娘夫婦は私から意見を聞きに来ました。私は、「今の会社は現在最も大変な時期にあります。しかし、今の会社は良い時期にあなたを雇いました。会社が苦しんでいる今の時期に、あなた達は会社を立ち直すために努力するべきであり、会社を捨てて逃げるべきではありません」と説いて聞かせました。娘は道理を聞いて、私の話を受け入れてくれて安心して現在の会社に留まり、安心して会社のために毎日を尽くしています。

 2008年の始め、私は地元の中共邪悪の「610弁公室」に連行されました。警察は強盗のように自宅を無断で捜査しました。その時、机の上に私の携帯電話がありました。警察は同修の連絡先を入手するため、携帯電話を手に取りました。私は警察に対して、「あなたはその電話を触れてはいけない。この携帯は娘の携帯です」と叫びました。すると警官は、「なぜ娘の携帯がここにあるのか?」と手に携帯を取りました。私は、「娘の予備用のものです。母親の家におくのは普通ではないですか」と言った。警察は、「お前の娘は何と言う名前?」と聞きました。私が娘の名前を言うと、その警官は、「娘さんは知っています」と言って、携帯電話を元に戻しました。実はその携帯電話には同修の連絡先が詰っていました。本当に危なかったです。

 警察は当日私達夫妻を連行して留置所に移送しましたが、留置場は私達70歳の老夫婦を見て、受け入れたくなく、受け入れを拒否しました。しかし、悪質な警官らは留置場に強制して、私達は市立留置所に監禁されました。2日後、留置場の警官は私達が年を取っていて、体が良くないのを見て布団を新しくしてくれました。ある日、私は発正念後に寝てしまいました。巡回していた警官は窓の外から、「叔母さん、煉功時間だよ。何故寝るの?」と大声で言いました。私は嬉しかったです。

 私は7日目に保釈されて帰宅しました。家に帰ってから、娘に面白い話を聞かせました。実は私を連行した警官(警官Cと名付けましょう)は胃がんで亡くなった娘の同僚の夫でした。娘が同僚に優しくしてくれたことを警官Cは知っていました。娘は私が610弁公室に連行された後、610弁公室に私の釈放を訴えに行きました。その時、娘は警官Cと会いました。Cは娘のことを覚えていました。保釈する時、あの警官Cはすべての手続きをやってくれました。前より親切でした。

 実は娘は職場の上司(若い女性の部長)に母の保釈をお願いしました。会社側は様々な社会関係を使って、私の保釈を実現しました。本当に「善には善の報いがある」の証です。今、娘の会社はとても景気がよく、前よりも一段と発展を遂げました。すべては大法の教えのお陰です。大法の慈悲が私の娘と職場を救ったのです。修煉の人には敵はいません。

 

注:
[1]李洪志先生の著作:『轉法輪』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/11/5/282258.html)
 
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