神韻を宣伝する中で、根本から自分の観念を変える
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文/イタリアの大法弟子

 【明慧日本2014年11月10日】今年、私ははじめて神韻宣伝に参加しました。学法と交流を通じて、神韻宣伝に力を入れること、および衆生を救い済度することの重要性を理解しました。しかし、当時の理解はまだ浅い表面に留まって、そのようにするべきだと私は知っていますが、深い意味を分かっていないし、具体的にどのように参加するかも分かっていませんでした。

 まったく経験のない私は、広告を担当するように割り当てられました。しかし、私は全然心配していませんでした。私の理解では、神韻を宣伝することは、師父が私にくださった向上する機会で、自分はただしっかり修めて正念を保って、あとは師父の按排に従えば良いです。その後、神韻宣伝に携わる中で、私は自身のたくさんの不足と執着が見つかりました。終始一貫して堅く正念を保つことができなかったで、多くの場合、私は動揺したり、自信を失ったりしました。ここで、根気良く私を支えてくれた協調人に感謝します。

 師父は『転法輪』で「絶対動揺しないという決意があり、いざという時に本当に動揺しなければ、あなたはおのずと乗り越えることができます。なぜならあなたの心性がすでに向上しているからです」と説かれました。

 はじめてミラノに行って神韻宣伝の活動に参加した時、私の決心は試練されました。その日は雨が降って、私は独りである同修の家にいました。彼女は仕事に行きました。私のノートパソコンには神韻宣伝用の短編録画が入っていましたが、不注意で私はパソコンを落としてしまってスクリーンが壊れました。その一瞬、ミラノの都市はこんなに巨大だが、知り合いが一人もいなくて、どうやってここで神韻を宣伝するかがまったく分からなくて、強い無力感を感じました。すべてのすべては私を諦めさせ、家に帰そうとしているようでした。神韻を宣伝する中で、私たちは一体どうしたら成功できるのでしょうか? どれほど努力を払っても無駄のように感じました。そのような状態の下、で人心が(正念に)勝って、私の心は落ち着かなくなりました。

 その後、私はある同修から電話をもらって、彼は「無理にこうする必要はありません。家に帰りたいのなら帰れば良いので、問題がありません。しかし、今はちょうど修煉者と常人の違いを見分けるところなのです」と話しました。家に帰れば、長く待ちに待った歴史的な機会を失うことを意味します。突然、私の心は落ち着いて、師父が『洪吟』「苦其心志」で説かれた言葉「苦を嘗めるをもって楽とす」が脳裏に現れました。よし、絶対に諦めませんよ、と私は決心しました。

 修煉者が持っているのは正念で、常人が持っているのは各種の執着に駆使される執念であり、私は両者の違いを吟味しました。また、越え難いような困難に遭遇する時に自分が大法弟子であることを忘れず、そして法の中で正念を確立することがとても重要と思います。衆生を救い済度するすべての力は大法に由来していて、大法がなければ、私たちはただ幻影の中に生きて各種の人の思想に制御される常人に過ぎません。私はよく同修たちと神韻を宣伝をする中で出遭った困難を話しますが、もしも我々が内心から神韻公演を満席にさせたいという信念がとても堅いならば、師父はきっと我々を助けて、そして我々にすべてを用意してくださると、私は信じています。

 その週に、ショッピングセンターで神韻チケットの販売拠点を設置する許可が下りました。それは我々がもらった一つ目の許可です。

 大法弟子は1つの全体である

 神韻を宣伝する中で私はまた全体の力を感じました。いつも私の正念が弱まった時、もしくは疲れた時に、すぐに他の同修が応援に来て私の不足を補って、私が引き続き頑張れるように支えてくれます。私たちの間の協力はやはり、ギクシャクした関係を経験してからやっと成り立ったものでした。私の執着心が時々現れますが、しかし神韻宣伝の期間中に私は普段より、すぐにそれが執着だと識別できて除去もできました。

 ある日、私は某ショッピングモールから「不許可」の返答を受け取りました。そのモールは公演の劇場からとても近くて、チケット販売拠点の設置にあたってはとても良い場所です。私はそこの秘書に商談を持ちかけたことがあって、秘書たちは神韻公演に対して興味を示しましたが、オーナーは私たちの申請を断ったのです。私のプライドは傷ついて、失敗したので落ち込みました。しかし、自分は衆生を救うための機会を逃したために辛い心境になったのではなく、その心境の裏に「私」が存在することにすぐ気づいて、直ちに自分の考え方を正しました。神韻の成功は私個人の成功ではなくて、己を捨てて、そして自分を法の中に溶け込ませてこそ、はじめて有効に衆生を救えるのです。そのモールは確かに神韻を宣伝するにおいてとても良い場所なので、私はみんなのアドバイスを聞き入れて、同修Aさんにモールのオーナーに商談を持ちかけるように頼みました。Aさんは行って、販売拠点設置の許可を取得しました。後日、我々はモールの広場の中央にチケット販売の窓口を開設して、そこはミラノにおいて最も優れた販売拠点の一つとなりました。私たちは仲良く協力し合って、みんなは各自の力を発揮しました。

 他の場所で、他の同修からも私は全体の力を感じることができ、同修たちが無条件に相手に協力する姿勢に感動しました。神韻宣伝の最後の時期に肉体の疲労、チケット販売のプレッシャー、人手の不足、および他の各方面の難儀もある中で、私たちはできるだけ学法と交流を保証して、それによって直ちに不足を見つけて除去しました。自分は全体の一部分であり、皆さんと同じように自分のやるべきことをやっている、もし協調人が方向を変えると決めたら、私たちも調整して決定案に従う、と私はそう理解しています。

 また、幸運にもスイスから応援に来た同修と協力し合うことができました。有効に神韻の宣伝を手伝ってくれたほか、彼らの正念と努力も私たちの学ぶべき手本となりました。そして、私は「全体」に対する理解も広がりました。大法の中に国境は存在せず、弟子は一緒に神聖な誓約と使命を履行するのです。

 スイスの同修と一緒にビラを配ったBさんは私たちに下記のような体験を話しました。ミラノでチケットの直接販売をやっていないことを知ったスイスの同修はとても驚きましたが、愚痴を言わず、あるいは私たちのように腹を立てることもせず、ただ簡単に「これでも良いでしょう。依然として成功するだろう」と言いました。彼の考え方はシンプルで力が強いです。私たちは深く感動しました。スイスの皆さんに感謝の意を表わした時、彼らは「こちらこそ、誓約を履行する機会をくれたあなた達に感謝するべきです。私たちは己の神聖な誓約のためにここに来たのです」と言いました。大法弟子が行ったすべてのことは確かに私たち自身のために行ったのです。神韻公演の宣伝は他の真相プロジェクトと同じように真相を伝えるとても良い機会で、師父が提供して下さった、この特別な時期に我々自身をしっかり修める機会でもあります。

 師父は『二〇一〇年ニューヨーク法会での説法』で「衆生を救うことは皆さんが行わなければならず、行うだけでなく、必ずしっかり行うべきです。師父のために行うのではありません。衆生を救い済度すると言っていますが、全部衆生のために行うのではなく、皆さん自身のために行なっているのです。あなたが救い済度したそれらの衆生、真相を伝えてあげたそれらの人も含めて、これらの生命は将来、あなたの巨大な宇宙のある部分の衆生になるかもしれません。あなたは自分自身を円満させており、自分自身を成就させています。これらのことがなければ、あなたは王になれず、自分の使命を果たすこともできず、これほど偉大な威徳も樹立することができません。つまり、こういう関係であり、だから皆さんは必ずしっかり行うべきです」と説かれました。

 以上は神韻宣伝期間中のいくつかのエピソードで、その中の私の収穫といえば、言葉で言い表せないほどのものです。神韻公演が終わった後、私は日常生活に戻って、宣伝期間中に修煉者が形成した強い場がなくなっても、よく修煉して学法の質を高めようと私は強い正念をもって自分に言い聞かせました。今回の神韻宣伝を通じて、自分の修煉が思っていたほど着実にできていないことを分かりました。しかし今の私は、自分はこの世界に来た唯一の理由が師を助けて法を正すことにあると分かっています。神韻公演が終わった後に試練と魔難は減っていませんが、私は物事の対応方法についての考え方を変えました。師父はすでに私のためにすべてを按排してくださったと私は確信します。今後、私は「苦を嘗めるをもって楽とす」をやり遂げます。今の私は、何かに直面する時の考え方がいっそう単純になって、つまり自分の使命と背反するいかなる思想と行為を除去すべきで正すべきだとはっきり分かっています。

 師父はよく説法の中で修煉は厳粛な事で近道がないと説かれながら、私たちのために必要な助けを全て提供しておられます。私たちは機会を逃さずに大きな決心と努力をすれば、最後に得たものは比類のない殊勝さです。神韻のダンサーたちは世界巡回公演を終えて帰ったら、すぐさま苦しい練習に身を投じて、次回の巡回公演のために努力します。私たちも普段から学法の質を高めて心性を修め、来年の神韻宣伝のために準備すべきだと思います。

 以上は目下の私の体験と認識です。自分の修煉状態は師父の要求から遥かに遠いですが、精進する姿勢を保って自分をちゃんと修めていきたいと思います。

 師父に感謝いたします! 同修の皆さんに感謝いたします!

 (2014年ヨーロッパ交流会原稿)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/10/28/299520.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/11/2/146652.html)
 
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