文╱中国の大法弟子
【明慧日本2017年1月15日】吉林省の奥地の山岳地帯に、「法輪功橋」という橋がかかっています。この周辺の村人は誰でも知っています。
2011年の春、村道となっている橋が洪水で壊れました。村は修復に手を付けず橋は1カ月もそのまま放置されていました。橋の幅は2メートルほどで、路面が壊れたため大きい車も小さい車も通過しにくく、特に村のスクールバスが毎日この橋を渡っているため、大変困っていました。スクールバスは毎日村の40人の1年から6年の小学生と入学前の5、6歳の子供を町の学校に送っています。毎回スクールバスがここに来ると、車の車輪が滑って空回りするため、仕方なく、生徒たちを下ろして、年齢の大きい子ども達に後ろから車を押してもらって、通過してから、また乗車させていました。毎日、ここを通過するのにで十数分もかかるのです。
壊れた橋は1カ月以上そのまま放置されていました。通りかかった乗用車は車体の下のカバーが引っかかって壊れ、運転手もカンカンに怒っていました。
地元の法輪功学習者はこの状況を見て、修復作業をしようと相談しました。村には7人の学習者がいて、その中の5人は女性で、一番年上の人は70代でした。翌日、皆さんはセメント管を運んできて、午後、川から砂や石を運びました。その日大雨が降っていましたが、4人の若い学習者は雨の中を川から石をトラック3台分運びました。日が暮れました。石もほぼ用意できました。
3日目、川のゴミを撤去して、セメント管を設置しました。その時、4、5人の村民も一緒に手伝ってセメント管を下ろしてくれました。その後、車をチャーターして砂を運びました。6回運びました。砂を載せる作業は全部法輪功学習者がやりました。車1往復で30元、セメント管は二つを1個80元で購入し、他の費用も入れて全部で700元ほど使いました。
橋の修復作業中、往来する車が多く、皆はこの橋を工事しているのは政府ですかと聞かれました。村民は「いいえ、法輪功の学習者が自腹で工事しているのよ」と言いました。村人は「法輪功の人は凄いよね、皆自腹で私たちの橋を修復している。あなた達も法輪大法に感謝しなくちゃならないよ」と言いました。運転手も通行人も口を揃えて「法輪大法は素晴らしい。橋を修復してくれてありがとう。ご苦労様!」そして「政府は何もしてくれないじゃないか。国民党にも及ばない(国民党が悪いと洗脳されている)」と言いました。
工事が終わって、町に行く大型バスが来ました。運転手は嬉しそうに「この橋の工事はいくらかかったの? 僕は半分寄付するよ」と言いました。法輪功の学習者はそれを断りました。彼はしきりに「ありがとう! 法輪大法は素晴らしい!」と言いました。
午後3時、スクールバスが帰って来ました。橋の工事が終わったのを見て、運転手は車から降りて、嬉しそうに、「この工事はいくらかかったの? 全額寄付するよ」と言いました。もちろん、それも断られました。彼は「この橋が壊れてから、郷政府にも、郷長にも教育局にも行って話をした。しかし、誰もやってくれず、しかもたらい回しをして、村長や村の共産党書記に話しなさいと言われた。村のほうもまったく無視して取りあってくれないし、本当に夢の中でもこの橋をどうしたらよいか、事故を起こしたらどうするのかと思ったよ。あなた達が工事してくれて、本当にありがとう。今度、もう心配しなくていいからね」と言いました。
この橋は村人に「法輪功橋」と呼ばれ、地域で広く伝えられました。
すでに5年が過ぎましたが、この橋は依然として無事です。道路の両側は何度も洪水に壊されましたが、この橋だけはまったく無傷でした。