【明慧日本2017年9月30日】(台湾=明慧記者・劉文新、黄宇生)米国神韻交響楽団(以下・神韻)の台湾巡回公演は、昨年に続いて9月20日から10月3日まで、台湾の10都市で15公演を予定している。聴衆は神韻に夢中になっており、4曲のアンコール後も立ち去ろうとしなかった。9月22日の夕方、台北の国家音楽ホールでの公演の際も、止まない雷鳴のような拍手と「アンコール」の歓声に応えて、4曲を演奏し終えた。
指揮者のミレン・ナシェフ氏は3曲を演奏したあとも、聴衆の情熱に感動してもう1曲演奏した。芸廊羅丹芸境執行総監督の游子儁氏は、「楽器の融合だけでなく、東西文化の融合も非常に巧妙で、今まで4曲のアンコールを見たことがありません!」、「私はアンコールを夜の10時まで叫び続けようとしました」と語った。マレーシア国籍で観光会社役員のエリザベス・リム氏は、「非常に素晴らしい! アンコール曲をどうしても聞きたかったのです。最も大きな声で叫んでいたのは、きっと私です!」と話した。
9月22日、台北国家音楽ホールの公演終了後のカーテンコール |
バイオリン奏者・鄭媛慧さんのソロ |
テノール歌手・天歌さんの独唱 |
二胡奏者・戚暁春さん、孫璐さん、王真さんの演奏 |
オペラ歌手・耿皓藍さんの独唱 |
国際的に著名なバイオリニスト・蘇顕達氏は、台北国家音楽ホールで公演を鑑賞したあと、「このような多元素を巧妙に結合させることができるのは、非常に素晴らしいです!」と賛嘆した。
今年の神韻が演奏した最初の一曲目は、「世に下り正法する」だった。銅鑼(ドラ)の音に随い演奏が始まったとき、蘇さんは天地を開闢するという感覚を覚え、天上の宮殿の輝かしい光景が徐々に展開されていくようだったという。彼は、「一つの序幕が始まったようです」、「一つの序曲が始まる、このような感受だったのです。とても素晴らしいです!」と表現した。
「交響楽団の全体のバランスはとてもよく、協調も良く出来ています」。蘇氏がさらに称賛したのは、「演奏は多くの東洋の味わいに加え、全体の風格が非常に特殊でした。東西文化の交差とバランスは、相当良い結合なのです!」、「東西楽器の結合は相互に作用するだけでも、ここまで巧妙に按排するのは、非常に難しいことです!」と語った。
蘇氏は「相当特殊な編成方式であり、西洋と東洋の音律が異なります」、「東洋と西洋の音律と全体の律動が異なる状況下で、一体に融合しなければならない、これは簡単な事ではないのです!」と称えた。
国際的に高名なピアニスト「偉大なる団体、最も貴重な精神を現している」
藤田梓教授は9月22日の公演を鑑賞「これは偉大なる団体です!」と讃嘆 |
「ブラボー、本当にブラボーです!」と、神韻を称賛したのは、台湾の音楽教育を先導する藤田梓教授である。神韻の台湾巡回公演の4公演目を鑑賞し、「偉大なる団体です。演奏する音楽が偉大であり、それに信仰の力を加えて、貴重な精神を現し、本当にものすごいです!」と驚きをもって賛嘆した。
「彼らの精神、彼らの音楽に対する情熱がすべてを現わしていました」、「このような大きな楽団、彼らの精神的な表現は、音楽に対する真摯なる愛なのです」と話す教授は、神韻の偉大なる力が、蓄積して形成したものだという。
神韻が創作した音楽は、古典と伝統を継承すると同時に新たな音楽を生み出したという。「私はこれらの演目が好きで、とても特別で、非常に特別な演目です」、「第一曲目は六つの段落があり、普通は五つですが、時には四つの段落も六つの段落もあり、芸術家の表現はみな異なり、みな違うのです」、「これは国際レベルのプロの公演です」
「この偉大なる団体が社会にもたらしたのは音楽の偉大さであり、信仰の力であり、とても大きな影響です」といい、ほかに、演目の中に、中華の内包を含んだ演奏が多かったという。「中には中国五千年の文化の精神が含まれ、さらに感動しました」と述べた。
演出家「神韻の音楽は、芸術家の創作の助けになる」
謝志飛氏「神韻の音楽は、芸術家の創作の参考になる。音楽は非常に玄妙で興味深い」 |
演出家の謝志飛氏は、神韻の音楽は映像を伝えていると体得した。印象に深く残っているのは、曲の中の軽やかな馬の蹄の音で、彼の脳裏に現れたのは、武侠映画の中で任侠が駿馬に乗って駆け抜ける映像が浮かんだという。「私は特に打楽器に注目し、音は木琴のようだが、しかし一般の打楽器とは違い、とても特別なものに感じました」と述べた。
「神韻は中国の伝統音楽の枠を打破し、気勢雄大な伝統音楽を現しています」と話す謝氏は、伝統音楽だけが中国の風格を現すことができるという。「今までの伝統音楽は哀愁と軽やかさ、しなやかさを多く取り入れ、気勢雄大には及びませんでした。神韻は管弦楽団の特質を利用して、管楽器の気勢雄大さをもって、中国古典の風格を取り入れ、これは一般の伝統音楽にはできないことだと思います」と話した。
「東洋と西洋楽器の組み合わせはとても難易度が高いものですが、神韻は両者を巧妙に融合させ、私が思うには、世の中に神韻だけがこのような力を持っています」と話す謝氏は、某基金会執行長で、傘下に管弦楽団と、八音楽団を持ち、東西洋楽器の組み合わせの難しさをよく知っている。「私たちは管弦楽団に二胡を加えるだけでも難しく感じる。バイオリンと二胡は同時に演奏できない。二胡が主旋律を演奏するときは、バイオリンは伴奏しかできないのです。神韻の音楽は、私たち芸術家の創作にとって参考になります」という。
音楽評論家「神韻は華人の文化に対する憧れを目覚めさせる」
台湾新竹市での公演を鑑賞した夏尔克氏 |
神韻の台湾巡回公演の第二公演は、9月21日の夕方、科学技術都市の新竹市文化局演芸ホールで行われた。音楽評論家の夏尔克氏はこの公演を鑑賞し、聴衆と音楽家が一体に溶け合った雰囲気に敬服したという。「神韻の聴衆はみな華人の心に触れ、みんなの感動が伝わってきました。もし西洋音楽だけならば、このようにはならないでしょう。長い間に消失した文化の記憶に触れ、それらの良いものが失われて、あまりにも長い時が過ぎました!」
10曲余りを聴いた夏氏は、神韻の音楽に良き中国の味わいを感じたという。「非常に重厚で、根源から古(いにしえ)の中国の良さを思い起こさせました」、「神韻には以前の文化の特色があります」、「伝統文化に対する憧れや感受を喚起しています」と話した。
夏氏は、神韻が西洋楽器を東洋の演奏方式で演奏する時の技巧の転換の巧妙さについて、「二胡とフルートと合わせて演奏する際、フルートの吹き方は西洋音楽の吹き方と異なり、東洋の笛のように、その音を出さなければならず、そうすれば東洋の味わいが出るのです。私が思うには、東西の楽器を融合させるのはそれほど簡単な事ではなく、入念な心配りが必要です」と言う。
夏氏は仕事の合間に、西洋の古典音楽を研究し、ブログで交響楽を聞いた感想や、歌劇の心得を読者と分かち合っている。読者数の拡大に伴い、要請を受けて音楽会の音楽について書いたり、評論をしたり、講演などをしている。
芸術監督「神韻は人々に美と感受をもたらす」
黄瀚民氏「神韻は東洋楽器と西洋交響楽団を融合させ、真の自我の路を示している」 |
9月20日、神韻は台湾の桃園で初演が行われた。バイオリニスト出身で、楽亮管弦楽团芸術監督の黄瀚民氏は、「神韻は東洋楽器を西洋交響楽団の中に溶け込ませ、真の自我の路を示しています」と賛嘆し、多くの恩恵を受けたという。
米国ミネソタ大学のバイオリン博士号を持つ黄氏は、神韻独自の優れた点として、中国楽器をもって主奏し、西洋楽器は東洋楽器を際立たせていることにあるという。彼は神韻から多くを受益し、最も多く学んだ部分だという。
黄氏はもう一歩踏み込んで、「神韻は二胡と琵琶を出発点とし、一方では音色を融合させ、もう一方では西洋の交響楽をもって中国固有の文化の精髄に融合させているが、この手法は最も難しいものであると私は思います」
楽器の配分について言えば、一段落の二胡とチェロの対話の旋律は非常によく書けているという。「それは楽器の対話ですが、作曲の際に巧みな思考と経験が必要で、試奏のあと書き直すのです。私たちにはそれがとても自然なように聞こえますが、神韻は多くの努力を払い、その手法を駆使し、旋律を探しているのです」
黄氏は、中国の音楽の多くは五音階を基礎とし、旋律自身が穏やかで、神韻のこの特徴を表現しており、氏が推奨する神韻音楽の基調としては、「喜びや光明で、たとえ感傷があったとしても、『悲しみがあってもあまり深くないものです』。人々にもたらしたものは、『美と善の感動なのです』」という。
(神韻の公演は、このあと嘉義、屏東、高雄、雲林、台中、台南、彰化、台北の順で行われる。神韻の公演情報について、神韻のホームページtw.shenyun.comを参照)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2017/9/26/165552.html)