あの一瞬の震撼で 私は目覚めた
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文/米国の大法弟子

 【明慧日本2018年10月4日】中国国内にいた時、私は主に同級生や同僚、事業パートナーとタクシードライバーを対象に、真相を伝えました。当時はたとえ断るにしても、相手は口調がやんわりとしていて、礼儀も比較的に正しかったのです。

 海外に来て真相を伝える時、中国人観光客たちの冷たい目線や罵りを受け、時には、私から受け取った資料を私の目の前で、荒っぽく地面に投げ捨てる乱暴で礼儀知らずな行為を見て、私が懸命に救おうとしているこれらの同胞に失望感を抱き、どうしても彼らに対して慈悲心を持つことが出来ませんでした。それだけではなく、さらに、「今三退しなければ、将来災難がやって来るとき、あなた達はどうするのかを見てみよう」と考えたことすらありました。

 このような考えを持っていては、大法弟子の基準に符合しないと知りつつも、また、自分が世人を救いに来ていると分かっていても、どうしても慈悲心が生じてきませんでした。自分もこのような状態に対して、無気力と焦りを感じていました。

 この状態がしばらく続いていたある日のお昼、真相を伝えに行く前に私は少し昼寝をして、夢を見ました。自分が座禅して、ある航空母艦のような巨大な船の船首に座っていました。船体は緑色で、神韻ポスターの緑より若干深い色でした。この際立つ緑色のお陰で、船体はとりわけ精巧で、とても神聖に見えていました。座禅している私の後ろには無数の同修がいて、師父もおられるという感じがしました。

 皆は水面を見ていました。水面は濁っていて不潔で、各種の生命体が泡を吹きながら水面の上に出ようともがいており、どの生命体も私達に早く掬い上げてほしいと願って、手を伸ばしていました。彼らはあまりにも汚くて、黒くて、何であるかも識別できませんでした。少し不機嫌な感じでしたが、これが私の行くべき道のように、堅実かつ神聖な感覚も覚えていました。

 その時、船体はゆっくり沈下し始め、デッキと水面の差がますます縮み、船首に座っている私は少し不安になりました。しかし、この一刻は私と後ろにいる無数の同修たちが、ずっと待っていたことのようでした。皆は表情がとても重々しく、雰囲気も非常に厳かで、一種の特殊な使命感のようなものが空気中に漂っていました。

 皆は入水の準備ができていて怖い感覚が少しもなく、何ものも恐れていませんでした。しかし、私にはこのような一念がありました。「水に入れば、窒息するのではないか? こんなに汚くてはどうにもならない」と、こう考えが浮かんだ瞬間、船体は一気に水没していきました。その時、私の部屋の天井から吊るした電灯が目に映り、私は目が覚めました。

 その瞬間はあまりにも震撼としたもので、言語ではその一刻を描写できません。しかし、その一瞬で私はわかりました。私たち大法弟子は使命を持って高次元から降りてきて、この汚れて不潔な空間に入り、衆生を救うためにやって来たのです。彼らは風采を無くし、甚だしきに至っては荒っぽい言動をしていて、この耐えられないほど不潔な世で俗世のものに心を奪われ、自分の本当の家を忘れてしまい、どんなにか不憫でしょう! 彼らが徹底的に自分を壊し、千万年来ずっと待ち望んでいた期待と誓約を自ら打ち壊しているのではないかと思うと、私は突然、泣きたい衝動に駆られました。

 これらのことを体得してから、自分の分厚い一層の硬い殻が破れたように感じました。師父から授かったこの夢を通じて、私は生命の深い所から徹底的に自分の偉大な使命を悟り、勇猛邁進していこうと決心しました。その日から、私は中国の観光客の身だしなみの良し悪し、言葉遣い、あるいは言動が荒っぽいかどうかを気に留めず、彼らが人間としてこの世に生まれたことが無駄にならないよう、自分の周囲にいるすべての観光客に、未来を選択する機会を与えることにしました。

 ここで師父の以下の経文を心に刻み、皆さんと励まし合い、未来の真相伝えの道のりをより良く歩んでいきたいと思います!!

 「あなたに対する要求ですが、大法弟子なら、やはりできるだけ正しく行い、歴史の使命を果たす必要があります。衆生を救い済度することは必ず行わなければなりません。皆さんに教えますが、衆生を救い済度することは極めて重要なことであり、必ず行なうべきです」[1]

 「皆さんの前に現れた以上、選択することはできません。人を救うときに選んでいれば、それは間違いです。出会ったすべての人を救うべきです。相手の身分、階層に関わらず、大統領でも乞食でも同じです」[2]

 妥当でない部分があれば、同修の慈悲なるご指摘をお願いします。

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『大法伝出二十五周年ニューヨーク法会での説法』
 [2] 李洪志師父の著作:『各地での説法十一』「大法弟子とは何か」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/9/26/374987.html)
 
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