肺結核を患った法輪功修煉者、釈放を許されず
(明慧日本)山海関(万里の長城の東端)の法輪功修煉者・韋丹権さん(42)は元空軍で、法輪功を学んでいるという理由で解雇され、迫害を受けている。
2001年5月26日午後、韋さんは山海関区の南関派出所の警官に連行された。副所長・朱穎と王立軍、劉岐は、韋さんの腕を背中に回して手錠をかけ、ビンタをくらわせた。また、鈍器で顔や耳を打ち、脊髄を狙って猛撃した。韋さんは床に倒れ、さらに警棒によるひどい攻撃を受けた。その上、不法に拘留されていた間、警官は韋さんの自宅に侵入し、電話番号など個人情報を載せた資料なども没収された。
同年11月23日、4カ月の不法監禁を終えた韋さんの体は極めて衰弱し、検査により肺結核を患っていることが分かった。しかし、それ以降も、警官は韋さんの自宅を24時間監視し続けた。
2003年6月6日深夜2時ごろ、南関派出所の警官は韋さんの家に侵入しようとしたが、韋さんが拒否したため、9日まで見張りを続けた。最後に、警官は強行突入し、パソコン・カメラ・ディスク・携帯電話などの所持品を没収した。25日、法律などの手続きを踏まないまま、肺結核と心臓病を患った韋さんは唐山市の荷花坑労働教養所に入れられた。この迫害の首謀者は楊延東・王立軍・傅勇である。
同所は、法輪功修煉者に各種の拷問を加えている。その当時、韋さんがほかの修煉者と一緒に受けた拷問は「坐板」といって、木で作られた小さな椅子(高さ20㎝、長さ30㎝、座面の広さ10㎝)に、両手を膝に置き、てのひらを上に向け、背筋を真っすぐにし、毎日長時間、微動だにしないで座ることを強制された。少しでも揺れ動くと受刑者にひどく殴られたり、蹴られたりする。この拷問で人は立つことができなくなり、でん部の肉が腐乱し始める上、皮膚が椅子にくっ付くときもある。また、「釘牆(壁に釘を打つ)」という拷問は、ひざまずいて体が壁から10〜30㎝ほど密着したまま足を上げる。「開飛機(飛行機を運転する)」と名づけられた拷問など。5カ月後、韋さんはさんざん苦しめられ、心身共に深刻な障害を受け、肺結核が発症したため、監守は韋さんの病気が労働教養所で感染することを恐れ、韋さんを釈放した。
2007年4月14日、韋さんは秦皇島国家安全局に捕まり、暴行を受けた後、1年半の労働教養を強いられた。2008年5月26日午前8時、山海関公安分局から9人の警官を動員し、勤め先にいた韋さんを強制連行した。同年6月23日、山海関裁判所は韋さんに対して開廷し、懲役4年の不当判決を下した。その後、韋さんは上訴し続けたが、すべて却下された。
韋さんの妻によると2回の面会で、2008年10月8日、韋さんは顔面蒼白で極めて痩せこけており、同年10月27日は深刻な肺結核の症状が見られたという。それでもなお、韋さんは冀東刑務所で監禁されていたとき、4人の受刑者に24時間監視されていたという。韋さんの家族は何度も施設に釈放を求めたが、ずっと相手にされなかった。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)
2010年5月19日
(中国語:http://minghui.org/mh/articles/2010/5/12/223455.html)
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