【明慧日本2021年1月9日】四川省達州市の万源(まんげん)市の法輪功学習者・肖大富さん(80)は2018年10月16日、警官によって連行され、達州市留置場に拘禁された。そして、2年近く拘禁された肖さんは2020年9月30日、達州市通川区裁判所で懲役8年6カ月の重刑を宣告された。その判決を不服として、現在、肖さんは控訴中である。
肖さんは万源市太平鎮に在住。法輪功を学んで、真・善・忍に従って心を修め、心身ともに健康で、家族と睦ましく暮らしていた。しかし、中国共産党当局が法輪功に対する21年の迫害の中、肖さんは数回も家宅捜索、連行、拘禁、労働教養処分などの迫害を加えられた。
2018年10月16日午前、肖さんは達州市通川区国家安全局の私服警官と万源市国家安全局の警官に連行された。その後、家宅捜索を受け、肖さんは達州市留置場に入れられた。
留置場で肖さんは国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官に長時間の尋問を7回も受けたという。それから、警官は捏造した証拠資料を万源市検察庁に渡した。国保の警官は肖さんに法輪功を放棄させるため、肖さんの子供3人に肖さんとの親子関係を断絶するように強いた。
2019年6月20日、肖さんは達州市通川区裁判所に不当に開廷された。裁判の当日、裁判所側が肖さんの家族に通知しなかったため、家族は傍聴できなかった。法廷で、肖さん本人と弁護士は憲法と『刑法』300条に基づき、起訴された罪を反論し、無罪を主張した。それに対して検察は返す言葉がなかった。
裁判を終え、裁判長は合議廷が合議した後に判決の結果を出すと言った。
そして、2020年10月の初め、肖さんの妻・劉継秀さんは通川区裁判所に行くようにという通知を受けた。裁判所で劉さんは肖さんに対する判決書を受け取って、80歳の夫の肖さんが2020年9月30日に懲役8年6カ月の実刑を下されたことを知った。
肖さんは判決を不服として、弁護士に委託して控訴を行ったが、未だにその結果は出ていない。
肖さんは法輪功を学んでいるとの理由で当局に繰り返し迫害を加えられた。
2002年の旧暦のお正月中、肖さんは万源市国保に監視され、連行されそうになった。それから、肖さんは迫害を免れるため、家を離れ、余儀なく放浪生活を強いられたが、万源市公安局の国保に指名手配された。
2002年9月下旬のある日、肖さんは成都市のあるバス停で、成都市国家安全局の警官に連行され、郫都区留置場に拘禁された。同年12月末、成都市国家安全局と国保の警官は共謀して、肖さんに労働教養処分2年を科し、四川省綿陽新華労働教養所に送り込んだ。
教養所で、肖さんは長時間にトイレへ行くことを許されない、睡眠を奪われ、小さい椅子に長時間座らされる、体罰、強制的な「転向」などの拷問を受け、心身ともにひどいダメージを与えられた。
2016年1月20日午前、肖さんは再度、万源市国保の警官に連行され、家宅捜索をされて達州留置場に送られた。成都市の長男が肖さんを留置場から出られるように多方面の努力で、肖さんはやっと1カ月後に解放された。
肖さんは連行される前、万源市国保の警官2人に長い間尾行されていた。その日、国保の警官はまず、肖さんの陽光花園の住宅へ行き、家宅捜索して、肖さんを連行した。その後、息子の肖栄さんに肖さんのもう一つの住宅・二重岩紅景亭の鍵を出すようにと脅迫し、その鍵を持って、紅景亭の住宅に侵入し、パソコン、プリンター、法輪功の書籍などの私物を押収した。
2018年9月5日午前、万源市国保の大隊長などの警官は肖さんの陽光花園の住宅に押し入り、家宅捜索した。当時、肖さんは不在だったが、警官らは肖さんの妻、嫁に脅迫を行った。
2018年9月8日、万源市国保の警官数人は肖さんの家に来て、ドアを叩いた。家族はドアを開けなかった。
2018年10月16日朝8時、肖さんは警官に連行され、2年ほど留置場に拘禁された後、8年6カ月の判決を宣告されたという。