中共最高裁の裁判長・周強の迫害事実(二)
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 【明慧日本2021年1月13日】(前文に続く)

 2013年3月から現在に至るまで、周強が最高裁裁判長を務める期間中の迫害事実

 1999年7月20日、中共の元主席である江沢民をはじめとする犯罪集団は、公安局、検察庁、裁判所、司法当局を含むすべての国家機関を利用し、学習者に対してジェノサイドを実行し始めた。

 中共最高裁判所は積極的に江沢民に追随し、学習者を連行したり、実刑判決を宣告したりして、法の執行者として法を犯し、関連する「決定」を下したことで、この大量殺戮犯罪を法制度に偽装した。過去20年間、中共は法輪功を迫害するために、自ら定めた法律と司法手続きを破壊し続けてきた。

 周強は最高裁裁判長に就任した後も、学習者の控訴案件をすべて却下し、一審判決を維持した結果、多くの学習者が刑務所に拘禁され、甚だしきに至っては致死された。

 2015年5月1日、中国最高裁判所が「告訴があれば必ず立案し、受理しなければならない」と公表して以来、中国国内の学習者は次から次へと、最高検察庁と最高裁判所に迫害の元凶である江沢民を告訴した。最高裁判所が法律に違反し、数万件の告訴状を各地に差し戻したことによって、多くの学習者が連行され、嫌がらせを受け、また不法な死刑判決を受けた。明慧ネットの統計資料によると、2015年に江沢民を告訴したことが原因で、少なくとも7056人が迫害を受け、2016年に少なくとも2547人が迫害に遭った。その中には甘粛省の王根発さん、山東省の呉元清さん、河北省の劉翠栄さん、湖北省の張年節さん、遼寧省の代鳳珍さん、河南省の王秀蘭さん、甘粛省の焦桂英さんなどの学習者は、江沢民を告訴したことが原因で迫害され死亡した。167人が実刑判決を宣告された。最高齢者は81歳であった。遼寧省の劉殿元さん(79)は法律に基づいて江沢民を告発したとして、懲役11年の実刑判決を言い渡された。また、江沢民を告発したとして、1459人が嫌がらせを受け、349人が連行され、427人が拘束され、312人が拘禁された。

 2017年1月14日、周強は全国高等裁判所の所長会議のスピーチで、法輪功を誹謗中傷し、法輪功への迫害を強めると主張した。山西省の学習者・張樹勇さんらは、このニュースを見て、CCTVに対しニュース内容の根拠となる関連文書の公開、音声とビデオの記録や、責任者のリストを提示するよう要求した。

 2017年1月25日、中共最高検察庁と最高裁判所は、新たに作り出した司法解釈を発表した。法輪功への迫害に関する内容が含まれている。ご存知のように、最高検察庁と最高裁判所は法的監督機関であり、法律を執行する権限があるだけで、立法権がないため、新たに作り出した司法解釈は彼らの権限を超えている。 しかし、最高裁の周強裁判長は、全国会議で公然と憲法に違反し法輪功との戦いを呼びかけ、その通達文を端末組織まで下達し、迫害継続のために法的根拠を提供し全国に悪影響を与え、各層の司法機関に圧力をかけた。

 不完全な統計によると、周強が在任中に、6489人以上の学習者が不当な判決を宣告され、最長刑期は13年で、最高齢者は83歳であった。うち99人は65歳以上の学習者であった。2020年1月から7月までは、192人が実刑判決を宣告された。

 一部の統計によると、2013年7月から2020年6月まで、199人の学習者が迫害され死亡した。周強は、最高裁判所の裁判長として、裁判所で起きた学習者への迫害、拷問、致死、障害をもたらすなど重大な犯罪に対して、主要な責任を負うべきである。

 一部の迫害実例

 2013年3月29日夜、黒龍江省公安庁長・孫永波の指揮のもとで、黒龍江省公安庁、ハルビン市、依蘭県、方正県、通河県は大勢の警察官を出動させ、地元の学習者を連行した。一部の統計によると、当日の夜、計61人の学習者が連行され、家宅捜索を受けた。うち14人は実刑判決を宣告され、63歳の女性学習者・費淑芹さんは懲役14年の実刑判決を下された。

 2014年2月25日夜、河北省の上級技師で学習者の董漢傑さん(60歳男性)は、北京の国安人員を率いる涿州市国保の楊玉剛らに連行され、涿洲留置場に拘禁された。2回の不当な裁判を経た董さんは、2015年2月11日に涿洲市裁判所に懲役5年の実刑判決を宣告され、同年10月10日に河北省の翼東刑務所で迫害され死亡した。

 2016年4月11日、安徽省亳州市610弁公室は、2013年9月に連行された14人の学習者・白傑さん、付明義さん、李冬梅さん、王守略さん、朱少軍さん、李海峰さん、崔勇さん、王俊芝さん、唐家玲さん、趙素蘭さん、張素美さん、蒋月華さん、賈紅娟さん、朱鳳敏さんに対して秘密に判決を下すよう裁判所に指示した。その結果、白傑さんは懲役10年の実刑判決を宣告され、2017年4月14日に宿州市の刑務所で死亡した。李冬梅さんは留置所で迫害されて自力での生活ができなくなり、朱鳳敏さんは両目とも失明した。

 2017年12月14日、黒龍江省ハルビン市の石香雲さん、朱鳳英さんら12人の学習者が不当な判決を宣告された。うち石香雲さんは懲役8年、朱鳳英さんは懲役7年6カ月、趙熙茹さんは懲役7年、魏続旺さんは5年6カ月、賈艶玲さんは懲役5年、包義さんは懲役5年、劉君さんは懲役5年、任秀英さんは懲役4年6カ月、孔慶艶さんは懲役4年、呉樨さんは懲役3年、張樹霞さんは懲役3年、楊騏驥さんは1年6カ月の実刑判決を言い渡された。さらに、合計38万元の罰金を科された。石香雲さん、魏続旺さん、朱鳳英さん、趙熙茹さん、包義さん、劉君さんは60代の学習者で、任秀英さんと楊騏驥さんは70歳を過ぎている。

 2018年8月27日、楡樹市の76歳の学習者・宋兆恒さんと劉淑岩さんは、警官らに連行され、留置所に拘束された。2019年1月14日、宋兆恒さんは尋問を受けたあと死亡した。尋問の時、司法官は脅したりすかしたりして、宋さんの娘までも引き合いに出して、転向することを強要した。さらに「転向しなければ、懲役9年を言い渡すぞ」と言い放った。直後、宋さんは監室に戻った後、亡くなった。

 鞍山市の学習者・王殿国さんと妻の于宝芳さん、息子の王寧さんは2017年7月4日午後8時に、鉄のハンマーで鎖を壊し、鉄の棒でドアをこじ開けて室内に侵入した身元不明の一団らに連行された。妻の于さんは留置場の鉄の柵に閉じ込められ、残酷な拷問を受け、13日後に死亡した。王殿国さんは2018年4月24日に裁判にかけられ、懲役4年の実刑判決を言い渡された。2018年6月、王さんは大連市刑務所に移送され、2020年6月16日午後4時に迫害により死亡した。

 2019年、四川省の学習者・袁学芬さんと文挙平さんは、法輪功を中傷するポスターを剥がしたため、連行された後、それぞれ懲役2年と8年の実刑判決を言い渡された。

  元寧夏労働人事教育庁の副主任・欒凝さん(60)は、法輪功が迫害されている事実を書いた手紙を郵便局から郵送した後、連行され家宅捜索を受けた。その後、寧夏政法委員会、610弁公室の働きの下で、寧夏銀川高等裁判所は2020年4月16日に判決文を下達し、「国家転覆罪」で欒さんに懲役10年の実刑判決を下し、10万元の罰金を科した。今回の判決は3回目である。

 中共による法輪功への迫害はジェノサイド罪であり、周強は最高裁判所の責任者として、20万人以上の学習者およびその家族が、実名で江沢民を告訴した状況下で、莫大な冤罪を知りながら良心と道徳を無視し、生きたまま学習者の臓器を収奪した江沢民集団の罪悪を無視し、迫害され死亡した人々の命、迫害を受けた学習者および家族の告訴状と忠告を無視し、江沢民の犯罪集団に追随して犯罪者を庇護したことで、大量絶滅の罪を犯したことになり、いずれ歴史と天に裁かれるだろう。

 (完)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2021/1/9/418182.html)
 
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