2020年、中共による年配法輪功学習者への迫害(一)
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 【明慧日本2021年1月19日】(中国=明慧記者)中華民族は儀礼を重んじる国であり、古来より年配者を敬い幼い子供を愛するという美徳を受け継いできた。しかし、中国共産党(以下、中共)は法輪功を迫害する運動の中で、人間性と良知を喪失させ、年配者への拷問、暴行、嫌がらせ、連行、判決にも手を緩めたことはなかった。

图1:2020年65岁以上老年法轮功学员遭迫害人次统计

図1、2020年、迫害を受けた65歳以上の法輪功学習者の延べ人数統計

 明慧ネットの統計によると、2020年には65歳以上の法輪功学習者(以下、学習者)42人が迫害により死亡した。114人が不当な判決を宣告され、1188人が嫌がらせを受け連行された。そのうち90歳以上の学習者が17人おり、80歳~90歳295人、70歳~80歳636人、65歳~70歳240人で、最高齢者は94歳であったという。

2020年1188名65岁以上的老年法轮功学员遭绑架骚扰

図2、2020年、65歳以上で、連行、嫌がらせをされた1188人の学習者の年齢層別人数分布

 一、65歳以上の学習者42人が迫害により死亡

 明慧ネットの統計によると、2020年に少なくとも42人の65歳以上の学習者が迫害により死亡した。うち13人は中共の刑務所、留置場、派出所、村の委員会に拘禁された期間中に迫害により致死された。

 迫害により死亡した一部の実例

 1、黒竜江省の王淑坤さん 警官に殴打され死亡

 黒竜江省の牡丹江市海林市の医者で、学習者の王淑坤さん(66)は2020年6月末、元の勤務先に呼び出された。そこに警官が待っていた。警官に殴打された王さんは脳出血を起こして、7月2日に死亡した。

'中共酷刑示意图:殴打'

拷問のイメージ図:殴打される

 王さんは海林市海林鎮病院を定年退職した後、再雇用された内科医だった。2020年6月末、病院側の党委書記・韓艶は電話で王さんを病院に呼び出した。王さんは病院へ行ったが、待機していた警官に「三書」を書くように強制され、夫の于小鵬さんも学習者であること(学習者ではない)を認めることを強要された。王さんは拒絶した。警官はその場で王さんを殴打した。王さんは、体があざだらけで膝を骨折し、全身汗びっしょりとなり、数時間後に帰宅した。

 王さんは、7月1日夕方から、めまいや気持ちが悪いなどの脳出血の症状が現れ、翌朝4時25分に亡くなった。

'法轮功学员王淑坤含冤离世'

王淑坤さん

 7月4日、王さんの遺体は海林市火葬場で火葬した。妻の棺の前で夫の于さんは「妻はひどい目にあって死亡した。妻はとても可哀想だ。それらの人を許さない」と大泣きした。

 王さんが亡くなった後、警官は王さんの夫に王さんのことを「ネットで言うな」と脅迫した。

 2、遼寧遼陽市の于永満さん 迫害で死亡

 遼寧省遼陽市の于永満さん(65)は、2019年11月15日に身柄を拘束され、遼陽市留置場に拘禁されて、2020年2月23日に死亡した。遼陽市留置場側は明確な死因を公表せず、「病気の発作」と言ったが、于さんは連行される前は健康だった。毎日自転車、または徒歩で出かけて法輪功迫害の実態を伝え続けていた。検視官は于さんの肋骨にひびが入り、肺に損傷を負っていたことを発見した。

'于永满'

于永満さん

 3、李少臣さんは天津濱海刑務所新生命病院で死亡

 天津市の李少臣さん(77)は2016年12月7日、懲役4年の実刑判決を宣告され、濱海刑務所で残忍な迫害を受けて、2020年3月6日に死亡した。死亡時に両目は閉じていかなった。

'李少臣'

李少臣さん

 2019年5月、天津濱海刑務所では「厳管隊」が設置され、70代、80代の学習者を含めてすべての学習者に「転向」させるように迫害を加えた。李さんはどのような迫害を受けたのかは想像できる。

 4、遼寧女子刑務所の迫害で元校長の李桂栄さん死亡

 遼寧省瀋陽市の李桂栄さんは、2020年1月中旬に、遼寧省女子刑務所で迫害され続けて死亡した。享年78歳だった。

 李さんは合作小学校の校長として、よく管理して周りに好評を博した他に、「大東区優秀校長TOP10」にも選ばれたことがある。2006年10月17日、当時64歳の李さんが人に法輪功の無実を伝えた時、懲役7年の不当な判決を宣告された。2015年2月7日、李さんは市場で法輪功の資料を配った時、再び連行され、懲役5年の実刑判決を宣告され、遼寧省女子刑務所に拘禁された。刑務所の警官は李さんを転向させるため、受刑者に李さんを殴打させ、靴で李さんの手を踏みつけた。李さんの全身はアザだらけになった。ある日、李さんは髪の毛を引っ張られたままで引きずられた結果、大量の髪の毛が抜け落ちた。また1日半から2日半かけて、しゃがむ姿勢を強いられた上に、その途中で食事を摂ることやトイレに行くこと、睡眠をとることなどを禁じられた。 

'拳打脚踢'

拷問の再現:拳で殴ったり足で蹴ったりする

 5、唐山市の曹進興さん 冀東刑務所の迫害により死亡

 河北省唐山市の学習者・曹進興さんは2017年6月7日、唐山市路北区文化路派出所の警官らに連行され、懲役7年の実刑判決を言い渡され、2018年11月に冀東刑務所に送られた。曹さんの家族は2020年5月30日午前8時過ぎ、冀東刑務所からの電話を受け、「曹進興は心停止で突然死んだ」と告げられた。享年69歳であった。

 6、韓玉芹さん 端明路派出所の警官に迫害され死亡

 河北省唐山市豊潤区の韓玉芹さんは、2020年6月18日の早朝5時に豊潤区の警官に身柄を拘束され、端明路派出所まで連行された。午後6時に警察からの連絡を受けた家族は、病院で髪は乱れ、鼻から出血した状態で亡くなった韓さんの遺体を目にした。大泣きして悲しみ、憤りをあらわにした家族は、警官らに制服姿で死者に対して敬礼するように求めた。そして、所長と名乗る者が制服姿で遺体の前でお辞儀をして、「ごめんなさい」と言ったという。

 7、武漢市の危有秀さんが迫害死

 武漢市の危有秀さん(72)は、真・善・忍の理念に従って良い人になることを実践し、近所の人から高く評価されていた。法輪功が中共に弾圧されて以来、危さんは迫害され、心身とも大きなダメージを受けた。

 2018年6月2日、危さんは武漢市中山公園で連行され、武漢二支溝留置場に拘禁された。その後、家宅捜索を受けた。 

 2020年8月15日、家族は危さんが死亡したという通知を受け取った。死因を聞いたところ、白血病で死亡したと言われた。

 (続く)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2021/1/16/418627.html)