刑期満了になった潘緒軍さん いまだ釈放されず
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 【明慧日本2021年1月24日】江蘇省の洪沢湖刑務所に2度拘禁された法輪功学習者・潘緒軍さん(55歳男性)は2020年11月18日、5年6カ月の刑期満了を迎えたが、釈放されず、未だに帰宅していない。

'潘绪军'

潘緒軍さん

 潘さんは江蘇省徐州市沛県の出身で、大学卒業後、同県中学校の英語教師になった。1996年8月に法輪功を始めた潘さんは、真・善・忍の基準で自分の言動を律し、より良い人になるよう努力してきた。しかし、中国共産党当局が法輪功迫害を開始してから、迫害を免れるため、余儀なく放浪生活を強いられた潘さんは、2002年8月27日に沛県公安局の警官によって連行された。そして、2003年7月7日、沛県裁判所に懲役9年の重刑を言い渡され、同年の年末、江蘇省洪沢湖刑務所に収容された。

 刑務所で強制洗脳されて「転向」を拒否した潘さんは拷問を受けた。警官の指示を受けた受刑者は潘さんに対して、罵ったり殴ったり、長時間にわたって睡眠を剥奪したり、地面に引きずったり、冷水を浴びせたりした。警官・張元盛は潘さんを地面に押さえ付け、口や鼻に強制的に水を注ぎ、右耳を力強く抓った結果、潘さんの右耳は腫れあがり、変形してしまった。受刑者らはまた、潘さんを数日間動けないようにベッドに縛り、潘さんが寝ないように注射器で潘さんの鼻や目に水を注入した。警官・盛早才は潘さんの頭を無理やり動かしたため、潘さんは頚椎を損傷してしまった。

酷刑示意图:灌水

拷問の再現:灌水される

 潘さんは刑務所でまた、両腕を背中に回されて手錠をかけられ吊るし上げられた。そして、腰を束縛するベルト(煉功できないようにする特性の皮ベルト)をつけられたり、受刑者に首を絞められて窒息しそうになった。2010年11月、刑務所で苦しめられ、心身ともに巨大なダメージを受けた潘さんはやっと出所した。

'中共酷刑示意图:吊背铐'

拷問のイメージ図:吊るし上げられる

 2015年5月19日、潘さんは待ち伏せていた警官に連行され、沛県留置場に送られた。その後、潘さんは懲役5年6カ月の判決を宣告され、再度、江蘇省洪沢湖刑務所に送り込まれた。2020年11月18日、刑期満了を迎え、出所するはずの潘さんは刑務所からいまだ釈放されていないという。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/1/17/418680.html)
 
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