冤罪を被った瀋陽市の劉剛利さん 再び拘禁
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 【明慧日本2021年2月6日】(遼寧省=明慧記者)遼寧省瀋陽市の法輪功学習者・劉剛利さん(56)は2020年2月2日、同市鉄西区公安支局七馬路派出所の警官らにより連行された。その後、一度保釈されたが、同年12月9日に再び連行され、今もなお瀋陽市留置場に拘禁されている。

 劉さんは、2008年に知人の紹介で法輪功を学び始めた。それまでの劉さんは、子宮筋腫(約8.1×5.7cm)に悩まされ、せっかちな性格で、姑との仲は緊張していて、20年近く喫煙と飲酒の習慣もあったが、法輪功に出会ってから、「真・善・忍」の基準に従って良い人を目指し、何事においても他人のことを優先に考えるようになり、全てが良い方向に改善し、大きな子宮筋腫も消えた。

劉剛利さん

 法輪功を実践して恩恵を受け、劉さんは法輪功の良さと、法輪功迫害の実態を人々に理解してもらいたいと思い、周りの人々に伝えていた。しかし、中国共産党による法輪功への迫害が続いている環境の中で、劉さんは不当に連行され、懲役3年の実刑判決を下された。

 2014年2月27日、劉さんはもう1人の学習者と一緒に市瀋河区文芸路付近で法輪功の資料を配布したとして、不審者に通報され、濱河派出所の警官らに連行され、家宅捜索を受けた後に瀋陽市留置場に拘禁された。留置場では、劉さんは女性警官・趙羽佳によって「大掛」にかけられ、手と足はベッドの柵に固定され、全身は動くことができず、手足は徐々に血が流れなくなった。24時間にわたって縛り付けられたため、最後に手足は紫色になった。

拷問のイメージ図:「大掛」にかけられる

 2015年4月13日、劉さんは瀋河区裁判所に懲役3年の実刑判決を宣告され、2015年11月には遼寧女子刑務所の訓練矯正監区に拘禁された。訓練矯正とは、暴力と拷問を用いて学習者を強制的に転向させることである。新しく入所した学習者は、基本的にこの矯正監区で「学習」を受けなければならず、それから各監区に分けられ、労役を強いられる。この監区では、学習者に対して長時間立ったままの姿勢を強制し、灌食、滅多打ち、裸にして辱めたり、睡眠させないなどの迫害を実施した。

 訓練矯正監区で、劉さんは重罪の受刑者2人に24時間監視され、長時間立ったままの姿勢を強制され、睡眠を許されず、トイレに行くことも許されず、会話も禁止され、受刑者に顔を殴られ青紫色になった。2017年2月26日、劉さんは3年間の刑期の拘禁を終え帰宅した。

拷問のイメージ図:殴打され、頭を壁にぶつけられる

 2018年11月16日午後、劉さんは同市鉄西区労働公園で迫害の実態を人々に伝えていたところ、保工街派出所の警官4人に連行され、7時間拘束された。

 2020年2月2日午後2時、劉さんと娘は付近の市場へ買い物に出かけた際、ついでに法輪功の資料を配布した。法輪功を中傷する宣伝を信じた人に通報されたため、劉さんと娘は買い物の帰りに七馬路派出所の警官らにより連行された。当日の夜、劉さんの娘は解放された。翌日、劉さんは身体検査で血圧が異常に上昇したため、5000元を支払った後、午後4時に保釈されたが、午後8時に再び派出所まで連行された。3日目、劉さんは身体検査で「合格」し、瀋陽市留置場に送られた。当時、瀋陽ではコロナ感染症が蔓延していたため、留置場の担当医から「正月に連絡や集まりがあるか」と聞かれた。劉さんは「多くの人と連絡を取り合い、集会もしました」と答えた。すると、入所を拒否され、2月5日午前1時、劉さんは解放され帰宅した。

 2020年12月8日、七馬路派出所の副所長・孫宏亮らは、劉さんの自宅に押し入り、劉さんを派出所まで連行した。12月9日午後、劉さんは瀋陽市留置場に拘禁された。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/2/2/419422.html)
 
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