【明慧日本2021年2月6日】(吉林省=明慧記者)吉林省通化市の法輪功学習者・曹淑蓮さん(58)は、2020年7月2日に不当に連行され、通化市留置場に拘禁された。期間中、罪に陥れられ、6カ月後の12月8日、柳河県裁判所に懲役7年の実刑判決を宣告された。
2020年7月2日、曹さんは老駅街の朝市で法輪功の資料を配布していたところ、法輪功を中傷する宣伝を信じた警備員に撮影されたため、老駅派出所まで連行された。
目撃者の話によると、朝市には大勢の人がいて、市場の数人の関係者は曹さんを取り囲んで帰らせないようにした。その後、警官が来て曹さんを連行したという。直後、警官らは曹さんの家に行き、法輪功師父の写真、法輪功の書籍、パソコンなどの多くの私物と現金3600元(約5万9000円)を押収し、さらに家族から1600元(約2万6000円)を強請り取った。そのうち600元(約1万円)を身体検査料に充てるという。
曹さんは2015年11月25日、法輪功の内容がある卓上カレンダーを配布したとして連行され、2016年4月12日に柳河県裁判所に懲役3年、執行猶予5年の判決を受けた。それ以来4年間、曹さんと家族は絶え間ない監視と嫌がらせに苦しんできた。通化市法曹部門の関係者は、前回の刑期がまだ終わっていないことを理由に、曹さんに対して重刑を下すという。
通化市司法局が「法輪功学習者のための弁護を受理しない」指示を弁護士業界に通達したため、曹さんの家族は他県の弁護士に依頼した。曹さんの弁護士が当事者との面会を求めたところ、通化市司法局への登録を要求された。
2020年11月20日、柳河県裁判所は、曹さんの案件の公文書がすでに裁判所に届いたと家族に知らせた。弁護士は、ウィーチャットを通じて司法局法律協会に連絡して手続きを済ませた。
11月23日午前9時頃、曹さんの弁護士は手続きと核酸検査報告書を持って柳河県裁判所に行ったが、該当者はいないと言われた。その後、弁護士は柳河県検察庁に問い合わせに行ったところ、曹さんの資料が柳河県裁判所に渡したと返事してくれた。弁護士は再度電話で裁判所に連絡したところ、女性裁判官が「確認する、分かり次第連絡する」と言った。弁護士は午前10時から午後1時30分まで、ずっと待っても返事が来ないため、再び電話をかけたが、誰も電話に出なかった。仕方なく、弁護士は違う電話から再度連絡したところ、電話に出た女性裁判官が「責任者は午後開廷があるため、連絡を待ちなさい」と言った。その後、消息が途絶えた。
弁護士はその後、司法局法律協会に連絡したが、留置場の関係書類がまだ届いていないと告げられた。弁護士は案件がすでに裁判所に渡され、一刻も早く面会できるよう要請した。
2020年12月8日、柳河県裁判所は秘密裏に裁判を行い、曹さんに対して懲役7年の実刑判決を宣告した。曹さんは今、控訴しているという。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)