【明慧日本2021年2月22日】中国共産党当局が法輪功迫害を続けている中、大連市の法輪功学習者・楊伝軍さんは数回にわたって拘禁され、2回も実刑判決を受けた。そして、迫害を受けた末、楊さんは2021年1月20日の1時半に死亡した。享年56歳であった。楊さんの妻・戴芝娟さんも2005年12月21日、迫害により死亡している。
楊さんは大連市の煉功場の責任者（世話人）の1人だったため、法輪功の重要人物として、大連市公安局に目をつけられた。1999年7.20、江沢民グループは法輪功への狂ったような弾圧を開始した。その日の朝4時15分、大連市公安局の警官は楊さんの家に押し入り、楊さんを連行した。その後、楊さんは繰り返し連行や拘禁、実刑判決を2回を受け、計9年間刑務所に拘禁され、迫害を加えられた。
一、馬三家労働教養所で重労働を強要され意識を失う
2000年、楊さんは馬三家労働教養所に拘禁され、奴隷のように重労働を強要され、十数時間にわたって意識不明に陥ったことがある。
2002年4月24日、大連市610弁公室と公安局の警官は楊さんを連行し、姚家留置場に10カ月ほど拘禁した。その後、楊さんを馬三家労働教養所に送ったが、教養所側は楊さんの入所を断った。それで、楊さんは帰宅できた。しかし、警官に家から出ないようにと要求され、仕事もできなかった。
二、拷問で自白強要され 懲役4年の実刑を下される
楊さんは法輪功の煉功場の副担当者だったため、大連市610と公安局は楊さんに罪を被せることを企み、大勢の警官を動員して、いわゆる罪になる「証拠」を集めようとしたが、集められなかった。
しかし、警官は楊さんが「大連国際法会」を計画したという偽りの口実を作り、楊さんを含む多くの大連市の学習者を連行した。
2003年1月21日、大連市甘井子区裁判所は楊さんなどに対して不当に開廷した。法廷で陽さんは法輪功を学ぶことは罪ではないと訴え、沙河口区政保科課長・張平などの警官が証拠を捏造し、三日間の電気ショックと殴打で自白強要をされたことなどを暴露した。しかし、その日の裁判は早々に終わらせた。その後、楊さんは秘密裏に懲役4年の実刑判決を宣告され、大連市刑務所に収容された。
刑務所で陽さんは断食して迫害に抗議したが、独房に拘禁され、強制的に灌食された。灌食が終わった後も胃に挿入したチューブを外されないまま放置され、苦しめられた。
三、再度、懲役5年の実刑を言い渡される
2007年6月19日、楊さんは大連市国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関）の警官に連行され、拷問を加えられたことが原因で、楊さんは意識不明や吐血などの症状が現れた。大連センター病院で検査した結果、血圧が180ｍｍHg/120ｍｍHgだった。
大連市西崗区裁判所は同年9月14日、楊さんに不正に開廷した。連続3回も開廷したが、2回目まで検察庁からは何の証拠も出せなかった。3回目の開廷で、検察庁からは1人も入廷しなかったが、裁判官は直接、楊さんに懲役5年の判決を宣告した。楊さんはその場で抗議したが、裁判官たちはすぐ去って行った。
その後、楊さんは瀋陽市東陵刑務所に送り込まれた。
四、妻・戴芝娟さん、迫害により死亡
楊さんの妻・戴芝娟さんは大連市産婦人科医院の主治医だった。1999年7.20後、戴さんは人々に法輪功が迫害されている真実を伝えたため、5回にわたって拘留され、2回も労働教養処分を科された。
2000年4月、戴さんは北京へ法輪功迫害の停止を求めに行ったため、労働教養処分を科され、瀋陽市馬三家労働教養所に拘禁された。教養所で、殴打、睡眠の剥奪、奴隷労働、監視、内容不明の薬物注射などの迫害を加えられ、体に大きなダメージを受けた。迫害で戴さんは自立生活ができなくなり、治療のため、仮釈放された。
2002年4月24日、大連市610弁公室と公安局の警官は戴さん夫婦を連行した。戴さんは2回目の労働教養処分3年を科され、再度馬三家労働教養所に送られた。教養所の迫害により、心身ともに損傷を受け、食事を食べられなくなり、治療のため、仮釈放された。
2004年9月1日、警官7、8人は戴さんと母親を連行することを企んだが、できなかった。それから、警官は戴さんの家の近くで戴さんを監視し続けた。迫害から免れるため、戴さんは余儀なく放浪生活を強いられた。
長期的に繰り返し迫害を受けた戴さんは、2005年12月21日に死去した。
中共による法輪功迫害が21年間続く中で、楊さん夫婦のように迫害を受け死亡したり、家庭が崩壊してしまった学習者は数え切れない、これは氷山の一角である。
