江西省の周美麗さん 労働教養3回、実刑2回、年金停止処分
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 【明慧日本2021年3月3日】江西省九江市の法輪功学習者・周美麗さん(65)は2016年5月9日、人々に法輪功が迫害されている事実を伝えたため、連行された。その後、実刑判決を下され、同年12月19日に江西省女子刑務所に収容された。刑務所に入所した当日、周さんは足枷をつけられ、束縛服束(服の上下が繋がっていて、ズボンの両足の部分も繋がっており、少しずつ足をずらしてしか移動できない)を着せられた。寝るときも手足をベッドに縛られた。

 刑務所で、周さんは警官らの理不尽な要求に従わなかったため、吊るし上げられた。それにより周さんは意識を失ったが、目が覚めたとき、地面に倒れ込んで、便が漏れてしまった。刑務所の医務室に送られた周さんは血圧が180mmHgまで上がっていた。

 3回の労働教養処分

 2001年、周さんは610弁公室と勤め先により洗脳班に入れられた。3カ月後、十里留置場に移送され、労働教養処分3年を科されて、馬家壠労働教養所に収容された。そのため、周さんの夫は圧力に耐えられず、周さんとの離婚を決意した。

 2001年11月21日、馬家壠労働教養所の警官は周さんを2日間連続して、吊るし上げの拷問をして、周さんに「転向」を強要した。

 期間満了後、周さんはさらに収容期間を6カ月延ばされた。

中共酷刑:吊挂

拷問のイメージ図:吊るし上げられる

 教養所から帰宅した周さんは、人々に自ら受けた迫害と法輪功の真実を伝え続けた。そして、2005年8月25日夜、周さんは白水湖610弁公室の警官に連行され、再び馬家壠労働教養所に送り込まれた。2006年7月12日、周さんは南昌市労働教養所に移送され、強制的に採血され、重労働を科された。2007年3月20日に教養所から出た周さんは、帰る家がなかった。

 2008年1月3日夜8時、周さんと黄金栄さんなどの九江市の法輪功学習者たちが涌泉郷で住民に法輪功の資料を配ったが、当局の法輪功への誹謗中傷の宣伝を信じている人に通報され、涌泉郷派出所の警官に連行された。九江県留置場に拘禁された周さんと黄さんは、1週間後に九江市の留置場に移された。

 留置場で周さんと黄さんは断食して迫害に抗議した。その後、周さんは三度目の労働教養処分を科され、江西省女子労働教養所に拘禁された。信仰は罪ではないと思っている周さんは奴隷労働を拒否した。しかし、周さんを真夏の強い日差しの場所に放置され、真冬に風の強いところに手錠で固定されて放置された。

示意图:烈日下暴晒折磨

拷問のイメージ図:強い日差しの場所に放置される

 2回の実刑判決

 2011年7月11日、周さんは九江市の学習者・饒鳳蘭さん、張代娣さん、韓玉明さんの3人と瑞昌市で法輪功の文言が書かれた紙を貼ったため、同市の警官に連行された。2011年10月12日、瑞昌裁判所は学習者4人に対して不当に開廷した。法廷で北京からの弁護士が法律に基づき、学習者たちの無罪を主張した。しかし、12月16日、瑞昌裁判所は周さん達の4人に懲役3年の実刑を言い渡した。4人は判決を不服として控訴したが、九江市中級裁判所は原判決維持との結果を下した。周さん、饒さん、張さんの3人は江西省女子刑務所に送られた。

 2016年5月8日午後、周さんと学習者・熊茂鳳さん、孫翠華さん、劉孝慈さんは人々に法輪功が迫害されている実態を伝えたが、湓浦派出所の警官に連行された。当日の夜、4人の学習者の家はそれぞれ警官に家宅捜索され、4人ともに九江留置場に拘禁された。その後、4人は検察庁に陥られ、起訴された。4人とも「保釈」も家族との面会も許されなかった。

 10月25日、九江市潯陽区裁判所は4人の学習者に不正裁判をかけた。周さんの家から押収されていないものを押収したものだと偽りの証拠を出し、周さんに罪を被せた。

 12月、周さんは懲役4年6カ月の実刑判決を下され、同月末に南昌市女子刑務所に入れられた。刑務所側は周さんが「転向」しない、「三書」を書かないとの理由で、家族と面会を禁止した。刑務所の教導員・呉は家族に周さんが「転向」すること、「三書」を書くことに協力するよう要求した。

 江西省女子刑務所は法輪功学習者に対してさまざまな手段で迫害を行っている。例えば、洗顔、歯磨きを許さないこと、1回の食事に一口のご飯と一口のスープしか与えないこと、トイレに行かせないこと、トイレットペーパーを与えないこと、日用品を与えないこと、長時間立たせること(朝5時から夜12時や夜中の2時、4時まで)、長時間にしゃがむ姿勢を強いること、侮辱、拷問を加えることなどなど。その目的は学習者に信仰を放棄させることである。

 2017~2018年、学習者・李蘭英さんは警官の言うことに従わなかったため、足枷をつけられ、束縛帯もつけられ、夜寝るときも束縛帯をつけられたまま、さらに、四肢をベッドに縛り付けられた。2019年、刑務所の理不尽な要求に従わない学習者は全員、気温40℃の真夏日に隊列で行進を強いられた。

酷刑演示:铐在床上

拷問の再現:ベッドに四肢を固定される

 年金の支給を停止

 2020年11月8日、出所して帰宅した周さんは、年金の支給を停止されたことを知って、九江市人力社会保障局に行き、年金の差し戻しを求めた。しかし、社会保障局側は周さんが以前、刑務所に収容されていた期間に支給した年金約11万元を返すようにと要求し、「それを返せば、これから年金を支給する」と言った。

 周さんと一緒に行った家族は「毎月、生活最低保障金として一部の年金を支給してもらえますか」と聞いたが、社会保障局の職員に「先に返さないといけない」と言われた。

 65歳の周さんは、ほかの収入源がなく、娘を頼るしかなかったという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2021/2/27/421401.html)
 
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