先史時代の大洪水は本当にあった
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文/善果、昊翰  

 【明慧日本2021年3月21日】先史時代の大洪水は、世界中のさまざまな民族によって記録されている。その内容の細部には差異があるものの、高度に発達したその期の人類の文明が大洪水によって終わったという共通点がある。ギリシャ神話には、ゼウスが大洪水でその期の人類を終わらせたという記載があり、エジプト人、ギリシャ人、中国人、イギリスのケルト人、ポリネシア人、エスキモー人、グリーンランド人、アフリカ人、インディアン、アメリカインディアンなど、それぞれの民族は文字による大洪水についての記載がある。

 1、大洪水に関する記載

 高度に発達した文明を持っていたとされる古代大陸「アトランティス」についての最古の記述は、古代ギリシャの哲学者プラトンの著作『対話篇』にあり、アトランティスは紀元前1万年頃に大洪水で破壊され、海の底に沈んだ。

 インドには世界的に有名な古代叙事詩「マハーバーラタ」があり、それに基づいてインド人は大洪水で水没した伝説の地「ドワルカ」を発見した。「ドワルカ」はサンスクリット語では「天国の門」を意味し、先史時代には高度な人類文明があったが、約9000年前の大洪水によって破壊された。

 「天が地に近づき、1日ですべての人が絶滅し、山も水の中に隠れてしまった」、「暴風雨を伴った洪水は、ほぼ一晩で大陸の平地と丘陵低山のすべてを浸水させ、生き残ったのは高山に住むもの、または高山に逃げ込んだ者だけだった」、「その恐ろしさは圧倒されるものだった。風は空中でうなり声を出し、誰もが必死になって、何も気にせずに丘に逃げていた」などはそれぞれ、古代バビロンの『ギルガメシュ叙事詩』、メキシコの古文書『チマルポポカ絵文書』、およびシュメールの『エリドゥの創世記』の記載によるもので、すべては先史時代にあった世界的な大洪水について語っている。

 『聖書』の大洪水とノアの方舟に関する記載は最も広く伝わっている。神はノアに、長さ300肘(1肘は約0.45メートル)、幅50肘の三層構造の方舟を作らせた。ノアは80年~120年かけてこの巨大な方舟を作った。ノアが600歳のある年の2月17日、土砂降りの雨が降ってきた。ノアは家族と様々な種類の植物や動物を連れて、神の指示に従い、無事に方舟に乗り込んだ。豪雨は40日昼夜に亘って降り続き、ノアの家族を除くすべての人間と種を絶滅させた。地上の洪水が引いてノア一家が再上陸するまで、方舟は365日間海面に浮かんでいた。上陸した彼らが最初にしたことは、神に礼拝することであった。

 2、大洪水の存在を示す証拠

 近年、科学者たちは先史時代の大洪水が実際にあったことを示す証拠を相次いで発見した。1997年、コロンビア大学のウィリアム・ライアン教授とオルト・ピットマン教授の研究によれば、『旧約聖書』に記述されている大洪水は少なくとも300日続き、1日あたりの融解水量は40立方キロメートルで、15万5000平方キロメートルの土地が浸水したことが確認された。1985年にタイタニック号の残骸を発見した考古学者ロバート・バラード氏らのチームは、2012年に黒海地域の海底調査で古代文明を滅ぼした大洪水の証拠を発見し、中東で起きた先史時代の大洪水が『旧約聖書』の記述とほぼ一致するとの結論に至った。2010年4月28日、トルコと香港の探検隊は、トルコの標高4000メートル以上の高山でノアの方舟の残骸を発見したと主張した。

 禹王が治水を行った物語は、古代中国の『書経』に記されている。女媧が水を止めた話も『淮南子』に記録されており、『聖書』の大洪水とほぼ同じ時期であった。

 考古学者や人類学者の発見によると、世界の各大陸では約600件の先史時代の大洪水の記録があり、みなおよそ紀元前1万3000年~紀元前3500年までの間に起きたものであった。また、大洪水の後に残された壮観な印のような遺跡が続々と発見されていることから、科学者たちは、この「先史時代の地球規模の大洪水」を偶然や伝説とするには明らかに説得力がないことを認めざるを得なかった。

 また、様々な文献や考証をもとに、科学者たちは大洪水以前の地球上の人類社会は長い歴史を持ち、最盛期には総人口が約35億人に達し、高い文明レベルに達していたことを発見した。ピラミッドやサハラ砂漠の岩壁画など、現在の人類が解明できない神秘的な技術や芸術性を持つ建造物は多くあったが、先史時代の文明は一度ならず壊滅されていた。

 3、大洪水の起因について

 先史時代の大洪水の起因について、科学者たちは未だ科学に符合する説明を見つけられなかった。地球規模の地震が津波を引き起こし、地殻の沈下が海水の氾濫を引き起こしたとの説もあるが、このような科学的な仮説は、大洪水の水位が山では高く、平地では低かったことを説明できない。大洪水が起きた際、山の岩、地層、氷、砂嵐などが燃えながら洪水と一緒に空から降ってきたという記録が多く残っていることから、科学者たちはこの大災害が地球上で発生したものではない可能性が高いと推測している。

 先史時代の文明における人類の滅亡の原因は、世界中のあらゆる民族の文書記録でほぼ一致している。それは、大多数の人が天と神を敬わなくなり、道徳が極めて堕落したとき、神々が激怒して滅亡を下し、ごく少数の善良な人々が残された。例えば、伏羲兄妹の父親が神である雷公に背き、洪水を招いたとき、雷公を助けた伏羲兄妹だけが生き残った。ペルー・インディアンの偉大な神バリカカが乞食に姿を変え、嵐や洪水を招いてすべての村を破壊したとき、乞食に食事を与えた親切な少女だけが残った。人間の堕落に腹を立てたバビロンの神ベルは、7日間もの大雨を降らせる前に、善良な老人に船を選ばせ、生き延びるための物資を用意するよう事前に指示した。

 ギリシャ神話では、大洪水の原因を次のように伝えている。「青銅器時代の終わりに、人類社会は残酷で貪欲で無礼で神を信じないものになった。彼らは正義や法律を尊重しなくなった。ゼウスは人間に扮して、アルカディアとテッサリーの両地を見に行った。人間の極度の罪深さを嫌い、地上から彼らを根絶しようと決意した彼は迷わず風雨を放ち、冷酷なポセイドンも召喚して協力させ、人類世界を未曾有の大洪水に飲み込ませ、従順なテッサリアン2人だけが助かった」

 神が人類を滅ぼす理由について、『旧約聖書』ではより明確に表現されている。ある日、神は善良なノアに「世界は私の当初の意図とは逆に、罪悪に陥った。私は大洪水を起こして地を破滅させ、地上の肉と血と息のあるすべての生きものを死に至らせる。しかし、私はあなたと契約を結ぶ。あなたは妻子と一緒に方舟に入り、そこで命を保つことができる」

 直近の大洪水から5000年が経過した。不幸にも、100年以上前に誕生した共産主義が人類に致命的な災厄をもたらした。それは人類に神に背くように呼びかけ、暴力革命を称揚し、闘争哲学を説く一方で、西洋ではグローバリズムや大きな政府を振りかざして人心を悪魔化させ、人類を支配している。現在、世界中で起きているほとんどの災害の根本原因はみな、共産主義邪霊に関係している。共産主義邪霊の計画と誘惑のもと、中国だけでなく、全人類の道徳は堕落し、神が容認できる最低ラインを越えてしまった。このままでは、人類はどこまで行くのか? すでに危機に瀕している。武漢肺炎ウイルスは大洪水ではなかったものの、天からの最後の警告であるかもしれない。

 先史時代に、ノアは神の戒めを聞き入れ、100年以上かけて方舟を作った。当時の人々は心が悪魔化してしまったため、ノアを変人だと嘲笑い、結局救われるチャンスを逃してしまった。その原因や現れはともかく、人類の文明が何度も高度に発達し、何度も覆されてきたことは、科学が否定できない事実である。今、法輪功修煉者は神の使者として、大きな劫難の前に人々に「法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!」という真実の言葉を伝えています。アドバイスを聞き入れ、共産主義邪霊から遠ざかる人は、近づいている再びの「大洪水」に飲み込まれずに済むのである。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2021/2/19/421047.html)
 
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