【明慧日本2021年3月26日】重慶市九竜坡区の610弁公室、謝家湾派出所の警官とコミュニティ、居民委員会の人員が2020年10~12月、同区に在住の法輪功学習者に対して嫌がらせや連行を行った。迫害を受けた学習者は、余霞さん、馬義先さん、朱玉貴さん(80代)、黄定圓さん(80代)、張瑞英さん、李向東さん、代文立さん、文暁書さん、胡明淑さん、李沢民さん等である。
1、余霞さんが連行される
2020年7月、九竜坡区公安局、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)、610弁公室の警官が学習者・余霞さんを連行した。連行する前、警官らは余霞さんの家を家宅捜索し、パソコンなどの私物を押収した。その後、警官は余さんの家族と友人に余さんの拘禁場所を知らせなかった。家族は余さんの身の安全をとても心配している。
2、馬義先さんが嫌がらせを受ける
馬義先さんは一人暮らしで、息子と娘は別のところに住んでいる。馬さん一家は全員法輪功を学んでいるため、当局から迫害を受けた。
2020年12月、居民委員会(社区と呼ばれる居住地区を管理する自治組織)の人員が繰り返し馬さんに嫌がらせをして、「法輪功を放棄する」というサインを強要したが、馬さんは拒否した。馬さんは、家に来た居民委員会の人たちへ法輪功迫害の真相を話したが、その人たちは「私たちは毎日、あなたの家の前にいる。あなたがどこへ行ってもついて行く」と言って、1週間ほど馬さんの家の前でうろうろしていた。
12月中旬のある日の午後4時、馬さんの家のドアが叩かれた。馬さんが外を見てみると、警官と居民委員会の人十数人がいた。馬さんはドアを開けず、外の人たちに向かって法輪功が迫害されている真相を話したが、彼らは「ドアを開けないと、鍵屋を連れて来るぞ」と言った。その後、鍵屋が来て、鍵を開けようとしたので、馬さんは鍵を家に隠して、突然ドアを開き、家から出て、ドアを閉めた。そして、力いっぱいに人の群れをかき分け突き進もうとしたが、警官に捕まえられた。そして、ポケットから鍵を探しだそうとした。馬さんは「不法に人の家に入ろうとしているあなたたちは強盗団ではありませんか? あなたたちは十数人もいて、みんな体の強い若者なのに、この何の武器も持たないお婆さんと戦うのですか! もし、私が死んだら、あなたたちは人殺しになりますよ」と、突き進みながら話した。それを聞いて、警官らの態度が和らぎ、慌てて馬さんに謝り、「もう二度と来ない」と言った。
3、朱玉貴さんは帰る家がなくなる
朱玉貴さんは養子夫婦と一緒に暮らしていた。2020年10月、派出所と居民委員会の人が朱さんを探していて、市場で朱さんを見つけると、朱さんに「法輪功をやめる」というサインを要求した。朱さんはサインを拒んだ。その後、居民委員会の人が、朱さんの養子夫婦が仕事に行っている間に数回も朱さんの家に行った。家に1人だった朱さんは、ドアを開けなかった。ある日、居民委員会の人と養子が一緒に家に帰ってきた。居民委員会の人は、養子と無理やり一緒に入ってきたのである。
元々、朱さん親子は穏やかに暮ら探していた。朱さんがいくら迫害を受けても、養子は嫌な顔をみせなかった。先日、養子はメゾネットタイプの高級マンションを買い、朱さんを家に迎えた。しかし、居民委員会の人は養子に、「お母さんに『三書』を勧めて、サインをさせるよう」と、話をした。それでも、朱さんは『三書』を書かなかったため、住民委員会の人がさらに、養子に「お母さんが『三書』を書かなければ、あなたまで仕事を失うので、お母さんと絶縁すれば」と言った。それで、朱さんは養子に家から追い出された。80代の朱さんは帰る家がなくなったという。
4、胡明淑さんは洗脳班に入れられる
法輪功学習者・胡明淑さんは数年前から他の地方から重慶市九竜坡区黄角坪派出所管轄内の広厦域小区に引っ越しをした。
2020年、胡さんは元住所から重慶市に戸籍を移そうとし、11月に区黄角坪派出所に手続きに行った。しかし、警官に法輪功を放棄する「三書」を書くように要求され、「さもないと、手続きができない」と言われた。胡さんは「三書」を書かず、戸籍の移動ができなかった上、派出所の警官に洗脳班に入れられた。
洗脳班で、胡さんは毎日、強制的に法輪功と法輪功創始者への誹謗中傷のビデオを見せられ、「三書」を書くように強いられたが、従わなかった。そして、警官は胡さんの母親(90代)と夫を洗脳班に連れてきて、胡さんに「三書」を書くように説得させた。それでも胡さんは書かなかった。しかし、警官は一層、母親と夫に圧力をかけた。それで、母親と夫は胡さんの前に跪き、「あなたが『三書』を書かないと、私たちはこのまま動かない」と言った。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)