20数種類の拷問を10年間受けた王素梅さんが死亡
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 【明慧日本2021年3月27日】(遼寧省=明慧記者)瀋陽市瀋北新区の法輪功学習者(以下、学習者)・王素梅さんは、10年間不当に拘禁され、20数種類の拷問を受けた。2018年7月21日に解放された時、王さんの目は、はっきりとものが見えなくなっており、歩く時も人の付き添いが必要で、自力での生活ができなくなっていた。それにも関わらず、帰宅してからも地元の警官による嫌がらせを受け続け、2021年3月12日に王さんは亡くなった。享年59歳。

 王さんは法輪功を学ぶ前に、頭痛や婦人病などの病気を患って薬を服用していたが効かなかった。1998年、法輪功に出会った王さんは「真・善・忍」の教えに従って物事に対処するようになり、1カ月後にはすべての病気が完治し、はじめて人生の幸せと安らぎを感じたという。

 1999年7.20、江沢民集団が法輪功に対する残酷な迫害を開始した。それ以来、中国各地で学習者を連行する事件が日常的に発生した。

 2008年7月21日午前4時30分、警察の制服を着用した警官4、5人が王さんの家に押し入り、瀋北新区派出所の者だと自称し、王さんを尹家郷派出所まで連行した。

 同年11月5日、瀋北新区裁判所で王さんに対する裁判が行われたが、裁判官は王さんの自己弁護を許さず、さらに王さんの家族を法廷から追い出した。そして、王さんは懲役10年の実刑判決を宣告された。

 2009年3月3日、王さんは遼寧省女子刑務所に移送され「悪魔の監区」と呼ばれる第八監獄区に拘禁された。そこで王さんは3カ月間、僅かな食べ物しか与えられず飢餓状態に置かれ、朝7時から夜7時まで作業場で働かされ、さらに夜中の1時まで立ったままの姿勢を強制されていた。また、警官らは盥(たらい)で王さんの身体に冷水をかけた。

中共酷刑示意图:浇凉水

拷問のイメージ図:冷水を身体にかける

中共酷刑示意图:殴打、撞头

拷問のイメージ図:殴打、頭を掴んで壁にぶつける

 王さんが法輪功を放棄しないため、拷問チームのメンバーを何度も変えて王さんを吊し上げたり、頭を掴んで壁にぶつけたり、水が満杯の樽に頭を突っ込んだりして、王さんが窒息死寸前に頭を出し、また繰り返して水の中に押し付けていた。その時の王さんは脱力状態に陥った。

中共酷刑示意图:溺水——把人头按进厕所凉水桶里憋

拷問のイメージ図:水が満杯の樽に頭を押し付ける

拷問の再現:テープで口を塞ぎ、両手を後ろにしてベッドに手錠をかける

酷刑演示:<span class='voca' kid='74'><span class='voca' kid='74'>灌食</span></span>

拷問の再現:灌食される

 王さんは、遼寧省女子刑務所で立ったままの姿勢、縛り付け、集団による殴打、睡眠の剥奪、凍えさせる、灌食、独房に監禁、二重手錠、死人ベッド、冷水をかける、平手打ち、吊し上げる、頭にテープを巻く、背中を踏みつける、侮辱などの拷問手段で飢餓状態になるまで何度も迫害された。

 2018年6月21日、王さんは10年間の冤罪を終えて刑務所の門を出たとき、王さんの姉は自分の妹であることが分からなかったという。王さんが10年間の拘禁生活で受けた迫害は、数ページでは語り尽くせないものである。その地獄のような環境の中で、王さんの尊厳は踏みにじられ、人格を侮辱され、精神的な恐怖と肉体的な苦痛に襲われ、常に苦しみの連続で普通の人には想像もできない大変辛いもので、1日が本当に1年のようであったという。

 帰宅した王さんは、迫害を受けて目がほとんど見えなくなり、自力での生活ができなくなった。夫も別の女性がいたため、王さんは基本的に姉に面倒を見てもらっていた。2021年3月11日、瀕死の状態の王さんを、息子が迎えにきたが、翌日この世を去った。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/3/23/422430.html)
 
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