重慶市の退役軍人(76)に懲役3年6カ月を宣告
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 【明慧日本2021年4月9日】重慶市墊江(てんこう)県の退役軍人・成徳富さんは、最近、懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡された。

 成さんは2020年3月7日、墊江県国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関、以下、国保)と桂渓派出所の警官らにより連行され、身体検査の結果が不合格だったため、帰宅させられたが、2020年6月、成さんは墊江県国保に起訴された。成さんは連行されていた際、国保の警官らに何度も殴られて歯を2本落とされ、腕も負傷して、今も腕の力がなくなっている。

 成さん(76)は、1960年代に旧38軍の兵士だった頃、部隊に従って天津の海河の浚渫工事に参加したことがある。工事の時、真冬に短パンとベストだけで仕事をして、低温の中で作業をしたため身体が冷えてしまい、手足に関節リウマチを引き起こしてしまった。寒さをしのぐために、唐辛子を入れて沸騰させたソルガム粥を飲んで、喉を火傷し、非常に重い肺炎にもかかってしまった。異動後、交通事故に遭い、頸椎、腰椎、脳に重傷を負った。退役した後、成さんは出張中に再び交通事故に遭い、頸椎、腰椎などを損傷し、脳震盪も起こした。 あちこちで治療を求めたが効果はなく、様々な種類の気功も試したが効果はなかったし、多額のお金も費やした。1998年、成さんは法輪功に出会って、李先生の説法を二講だけ聞いただけで、すべての病気が消えた。

 1999年、中国共産党が法輪功への迫害を開始した後、成さんは当局に何度も連行されて労働教養を強いられ、洗脳班に拘禁されて指示された死刑囚に殴られ、危うく死ぬところだった。

 2019年12月、成さんは「公民の権利」、「公務員の過失の追及」、「新聞出版第50号令」、「公安部第39号令」などの内容を一つのファイルにまとめて現地の住居委員会に届けた。翌年3月6日、成さんは住居委員会へファイルを取りに行った時、そこの人員らに通報された。2020年3月7日、家にいた成さんは押し入ってきた国保と派出所の警官らに殴られ、歯を2本落とされた。そして家宅捜索を受けて現金3300元(約55万円)と多くの私有物を押収された。

 身体検査で不合だった成さんは、一時帰宅したが、その後、国保に起訴された。2020年12月3日、重慶南川裁判所と検察庁は成さんに対して「裁判のリハーサル」を行い、裁判官、検察官、弁護士も出廷しており、成さん夫妻も出廷した。

 成さんは「裁判のリハーサル」の時、歯を2本落とされ、腕を負傷したことを訴えたが、裁判官に「すべては君を連行する時に君が抵抗したせいで、警官はちょっと力を入れすぎただけだ」と反論された。成さんは「法輪功への迫害を停止して下さい」と裁判官らに伝えたが「もっと厳しい打撃を与える」と裁判官に反撃された。また、成さんは裁判官に「三書」を書かないと懲役5年以上の刑を下すと脅かされた。

 また、国保の警官らは成さんの家に行って成さんの妻に「夫は5~10年の実刑判決を下されるから、早めに彼と離れなけれて、さもなければお前も不運な目に遭うぞ」と脅した。妻は、自分の衣類と日用品を片付けてすぐに成さんの家を離れた。これで成さんは当局に4回家庭を破壊された。現在、成さんは1人の生活になり、手も負傷しており、洗濯や食事の支度も困難になった。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/4/6/423021.html)
 
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