甘粛省蘭州市の法輪功学習者・韓旭さんに実刑判決
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 【明慧日本2021年4月21日】蘭州市の法輪功学習者である韓旭さんは不当に2年近く拘禁され、2020年10月15日に不公正な裁判が行われた。弁護士は検察の起訴理由および様々な「証拠」に対して、確かな根拠をもって一つ一つ否定した。最近、韓さんは蘭州市城関区裁判所に懲役3年の不当な実刑判決を下され、すでに控訴したことが分かった。

韩旭

韓旭さん

 韓旭さん(男性)は1966年生まれ、4カ国語に通じており、甘粛省の絨毯輸出入会社の元輸出販売担当で、コンピュータセンターの主任であった。韓さんは山東大学を卒業し、甘粛省対外経済貿易局の通訳を務め、長い間ドイツで仕事をしていた。韓さんは1998年に法輪大法の修煉を始めた。1999年7.20、韓さんは真・善・忍に対する信奉を堅持したため、何度も残酷な迫害を受け、不当に懲役10年の実刑判決を下され、公職を剥奪され、妻は巨大な圧力の下でやむを得ず韓さんと離婚した。

 2019年5月29日、韓さんは蘭州市の町で、焦家湾派出所の副所長である蔡樹東、蘇暁雷に連行され、不当に桃樹坪留置場に拘禁された。家族は、韓さんが見つからないため派出所に通報して探していた時、拱星墩派出所の所長が「韓さんは街で城関国家安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の私服警官に法輪功の資料を配ったために連行され、拱星墩留置場に拘禁された」と韓さんの家族に伝えた。

 2020年10月15日午前、城関区裁判所は韓さんに不公正な裁判を行った。弁護士は検察庁の起訴状と証拠に対して一つ一つ否定した。弁護士は「証人は、韓さんが14時に証人に法輪功を宣伝し、14時5分に韓さんが2人の警官に連行されたのを見たと言ったが、証拠の中ではまた14時40分に韓さんがもう一人の証人に法輪功を宣伝したとしています。韓さんがすでに連行されたのであれば、14時40分にどうやって宣伝したのですか?」と問いただした。検察は質問に答えなかった。

 弁護士は次のように述べた。「警官の彼維雄氏は『おとり捜査』で韓さんを誘導して法輪功と言わせ、それを録音して韓さんを告発し、連行しました」。証人の言った「韓さんが証人を法輪功の組織に参加させた」という問題に対して、弁護士は「韓さんは法輪功に組織はないと言いましたが、韓さんはあなたを何の組織に参加させたのですか?」と聞いた。そして証人が言った「彼(訳注:韓さん)は何も話さなかったが、彼(訳注:韓さん)が法輪功を宣伝したかったのだということが私にはわかりました」という言葉に対して、弁護士は「本人が話してもいないのに、なぜ宣伝だと言えるのですか?」と批難した。

 検察は「韓さんはネット封鎖を突破するカードを持っていた」と言及した。弁護士は「ネット封鎖を突破するカードを持っているのは違法ではなく、今多くの人がみなネット封鎖を突破しており、多くの国家の従業員がツイッターを利用して外部へ向けて何らかの情報を出していますが、もしネット封鎖を突破しなかったら全くツイッターが使えません。また多くの外資企業も同じことをやっています」と言った。

 韓さんも三つの方面から自分の無罪を弁護したが、二つ目の弁護が終わり、三つ目の弁護を始める前に、裁判官に妨害され制止させられた。 

 韓さんはこう語った。「私は他人を傷つけ、社会に危害を及ぼした事はありません。私にはかつて勤め先では業務の骨幹で、かつて国の派遣で長年に渡って欧米国家に駐在していました。家では良い夫で、よい息子であり、勤め先では評判の良い従業員でした。これらの変化は、私の『真・善・忍』に対する信奉によって生まれたものです。しかし、法輪功を弾圧する政府に対して、私は必要な手続きに基づいて陳情を行い、法輪功の受けた無実の罪を訴えましたが、恣意的に拘禁され、投獄されました。憲法によって市民に与えられた合法的な上訴権は完全に剥奪されたため、やむを得ず自分にできる方法で引き続き訴え呼びかけました。2002年に陝西省で警察に連行され、残酷な拷問を受けました。手を後ろに縛られて、二つの椅子の背もたれの間にV字型に入れられ、繰り返し力強く圧迫されました。陝西兵器工業部の部門幹部であった王大偉さんは同じような残虐な拷問に苦しめられて突然亡くなり、冤罪の実情は今なお分かっていません。私は、苦しめられて意識がもうろうとし、苦痛に耐えられず、いわゆる『犯罪事実』を本心に反して自供しました。裁判では、何百人もの警察、検察、裁判所の傍聴者の前で警察が自白を強要した事実を暴き出しましたが、聞き入れてもらえず、報復のために懲役10年の厳しい実刑判決を下されました。それ以来一家はばらばらとなり、すべてを失いました。現在、地方警察は再び罪名をでっちあげて、私を再犯者として再度刑務所に入れました」

 韓さんは「起訴状の中で『刑法』300条の『邪教組織を利用して法律の実施を破壊した罪』で私に対して起訴したことは、全く成り立っていません。中国『刑法』第三条に『法律に明確な規定がなければ犯罪ではない』と定められており、法輪功は根本的に国務院と公安部の明文で規定している14の邪教組織のリストの中に入っていません。私はどの邪教組織をどのように利用したのですか? 私はどの法律を破ったのですか?」。韓さんは「私の行為は憲法の定めた信仰と言論の自由の範囲を超えておらず、犯罪に属しません」と述べた。

 裁判の翌日、韓さんの家族は段階を踏んで、検察である張静に対する刑事告訴状を警察・検察・裁判所の各部門に郵送し、張静の職権濫用罪、違法拘禁罪、徇私枉法罪(訳注:無罪と知りながら罪をなすりつける罪)で告訴し、張静に対して罪がない人にぬれぎぬを着せた違法犯罪行為の責任を追及するよう求めた。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2021/2/20/421127.html)
 
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