20回も精神病院に拘禁され 上海市の盧秀麗さんが死亡
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 【明慧日本2021年4月25日】(上海市=明慧記者)上海市普陀区の法輪功学習者・盧秀麗さんは、中国共産党(以下、中共)による法輪功への迫害が22年間続く中で、16年の間に20回も精神病院に不当に拘禁され、迫害を受けたが、ずっと頭脳明晰の状態を保っていた。2018年末、盧さんは松江藍色港湾福祉施設に拘禁された後、記憶を失い精神的に混乱状態に陥り、2021年の旧正月のあたりに亡くなった。

 盧さんは1998年に法輪功を学び始めた。法輪功を学ぶ前、盧さんは乳がんの末期症状で、乳房切除手術を受けており、顔色が悪く身体も弱まっていたが、法輪功に出会ってから、体が軽く健康になり、顔に赤みがさしていた。

 当時の主治医は盧さんに「盧さんと同じ病気の患者は相次いで亡くなり、生き残ったのは盧さんだけです」と言い、薬を飲んでいないし、注射もせずに、元気でいられる盧さんを見て、奇跡だと感心したという。

 癌に負けず、法輪功の修煉を通して生き返った盧さんは、自らの体験で法輪功の素晴らしさを人々に伝えていた。そのため、ひどい迫害を受けた。

 盧さんは16年間、普陀区の中共政法委からの迫害を受け続け、相前後して10回留置場に拘束され、労働教養所に拘禁されたことがあり、また20回も精神病院に入れられ、各種類の薬を服用され、注射された。精神病院で長くて1年以上、短くても4~5カ月間迫害され、解放されて1年も経たないうちにまた迫害が繰り返された。

酷刑演示:打毒针(注射不明药物)

拷問の再現:毒針を注射される

 盧さんは小学校をしか通っていなかったので、考え方が非常に単純で、盧さんが全くの正常人であることを誰もが知っていた。2005年、盧さんは労働教養所に拘禁された時、労働教養所の隊長でさえ「とても純粋な人だ」と盧さんのことを言った。当時、610弁公室の人員である徐徳芳は、「盧秀麗はいい人だ。お前は悪い人ではないことを知っている、だが、なぜ私たちの仕事に協力しないのか」と叫びながら盧さんを迫害した。

 盧さんは、初めて普陀区の志丹路精神病院に連行された時、病院の責任者は周りに誰もいないときに、「派出所の警官たちこそが本当の精神病患者だ。一日中こっちのことを監視している。あなたは他の精神病患者とは違う、ここで法輪功を宣伝しない限り、あなたを精神病患者として扱わないし、上階の小部屋に一人でいてもらう」と言ったことがある。

 しかし、心優しい盧さんは、病院の患者の家族に法輪功迫害の実態を伝えたとして、数人の医者に不明薬を強制に注射され、顔全体が腫れ上がり、目も開けられず、何も見えない状態になった。

 盧さんが精神病院に連行されるたびに、警官らは盧さんの夫に入院書類にサインをさせ、「サインしなければ、お前の妻を刑務所に入れる。刑務所に入れば年金の支給はすべてストップされる。だから自分で決めなさい、精神病院に入るとお得だよ」と脅していた。盧さんの夫は重圧に耐えられず、お金のために妻を精神病院に入れることを選んだ。

 夫はかつて盧さんに「私は本当に恐怖感がある。家宅捜索や、この家庭を失うことを心配しているのだ」と言ったことがある。盧さんの娘の結婚式の当日、突然母親が連行されたという知らせが届き、娘は結婚式場で男性の家族とどう向き合えばいいのかわからなかった。数年後、娘が息子を出産した日、母親が最も必要だった時、またもや母親が連行されたとの知らせが届いた。法輪功への迫害の中で、盧さんの家族は誰にも想像できない精神的苦痛を受けていた。

 2019年の春、松江藍色港湾福祉施設から帰宅した盧さんは、料理も洗濯もできないほど迫害され、ぼんやりとして、頭は混乱状態に陥っていた。

 2020年11月、盧さんの夫が危篤状態で入院し、その直後に亡くなった。その間、盧さんは再び松江藍色港湾福祉施設に拘禁され、それから僅か2〜3カ月後の2021年の正月の頃、盧さんが亡くなったという情報が入ってきた。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/4/20/423577.html)
 
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