【明慧日本2021年6月2日】（黒龍江省＝明慧記者）チチハル市のエンジニア・李順江さんは、2017年に懲役3年の実刑判決を言い渡され、馮屯刑務所と泰来刑務所で迫害されたため、胸と肺に水が溜まっていた。そして2021年5月20日に、50代前半の李さんは死亡した。家には、同じく中国共産党による迫害で精神に障害を負った妻と、寝たきりの姑が残されている。
李さんの突然の死に、両親や姉妹は彼の最期に会うことができず、みんなが号泣した。
李さんは理工大学を卒業し、優秀なエンジニアとして活躍していた。法輪功を学んだ後、李さんは道徳レベルを向上させ、仕事も自分のこととして忠実に行い、おおらかで正直な人柄となった。李さんは法輪功迫害の実態を人々に伝えたとして、2回不当な判決（9年と3年）を宣告され、留置場と刑務所で吊し上げ、鉄の椅子、滅多打ち、鞭で顔面を叩く、手錠をかける、独房で拷問などの迫害を受けた。
連行されて拷問される
2001年2月20日の夜10時過ぎ、チチハル市青雲街派出所の警官らは、突然李さんの家に押し入り、家にあった2000元（約3万4000円）以上の現金を押収し、李さんを蹴ったり殴ったりして、ロープで縛り、目隠しをして足かせを付け、鉄南派出所まで連行した。
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拷問の再現：両手を後ろに回され暖房設備に手錠をかけられる |
李さんは、両手を後ろ手にされて手錠をかけ、廊下の暖房設備に固定されて、しゃがむことも、立ち上がることもできず、靠（もた）れるものもなかった。翌日、また両手を鉄の椅子にある2つの穴に差し込まれてから、手錠をかけられた。警官がきつく手錠を締めたため、李さんの両手は饅頭のように腫れ上がった。
数日後、鉄南派出所の所長らが、李さんの頭にヘルメットをかぶせ、李さんを殴ったり蹴ったり、ヘルメットを叩いたりした。夜、李さんは天井に吊るし上げられ、木の角材で両足を激しく200回以上叩かれ、李さんの両手と両足は青紫色になり、大きく腫れて変形した。
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拷問のイメージ図：天井に吊るし上げられる |
不当に懲役9年の実刑判決を宣告され、刑務所で拷問を受ける
李さんは、留置場で1年10カ月間拘禁された後、懲役9年の実刑判決を宣告され、2002年12月16日に黒竜江省泰来刑務所に移送された。
刑務所に入って、すぐに囚人服を着ることを強制され、李さんはそれを拒否した。刑務所の警官は李さんを呼び出し「俺たちはお前に着せる方法を見つけた」と言った。そして、警官の命令の下で、大勢の受刑者が一斉に寄ってきて、竹の棒や針金で作られた鞭を持って、李さんに乱暴を働いた。李さんは顔と頭がすぐに裂けて出血し、血まみれになって目も見えなくなり、気絶してしまった。
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拷問のイメージ図：殴打される |
迫害されて死亡
9年間の迫害で肉体的にも精神的にも大きなダメージを受けた李さんは、2010年に解放されたが、仕事を失ったため、エンジニアだった李さんはバイトをして、かろうじて生活を維持していた。
2017年3月21日、李さんは他の十数人の学習者と一緒に、チチハル市建華支局の警官により連行された。
同年4月7日、李さんと面会するために留置場に行った弁護士は、目の前の光景に唖然とした。手錠と足枷をつけられた李さんは、猫背で足を引きずりながら歩いて面談室までに移動した。弁護士は、すぐに手錠と足かせを外すようにと要求し、それは違法であると厳しく指摘した。
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拷問のイメージ図：手錠と足枷を繋がれる |
当時、連行された学習者のうちの9人が、不当な判決を宣告された。李さんは懲役3年の実刑判決を言い渡され、2018年11月29日に馮屯刑務所に拘禁された。そこで、李さんは「大掛」にかけられ、トイレを禁止されるなどの迫害によって、胸に水がたまり、痩せこけてしまった。
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拷問のイメージ図：「大掛」にかけられる |
2020年3月に解放された李さんは、友人たちが見ても分からないほど痩せこけて、健康状態も悪く、よく咳をしていた。
李さんの妻・陳麗さんは、かつて懲役3年の実刑判決を言い渡され、ハルビン女子刑務所で迫害を受けて心神喪失状態となった。李さんの姑も法輪功を学んだことが原因で、懲役4年以上の実刑を受けて、迫害により寝たきりになった。精神的に不安定になった妻は、水を出しっ放しにしたり、火をつけたりするため、李さんは一日中、妻と姑の世話をしていた。
2021年3月から4月のあたり、李さんは嫌がらせや、複数の圧力の下で、死亡した。
