遼寧省の秦亜玲さん 不当拘禁中に夫が死亡
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 【明慧日本2021年6月7日】(遼寧省=明慧記者) 遼寧省遼陽市弓長嶺区の法輪功学習者・秦亜玲さん(56)は、連行されて懲役1年6カ月の実刑判決を言い渡された。2020年11月6日、秦さんは帰宅したが、家の様子がすっかり変わって、1カ月前に夫が癌で亡くなっていたことが分かった。

 秦さんの娘は卒業して就職する予定だったが、母親が拘禁中で、父親が重病を患っているため、就職を断念し、父親の病気を治療するためにあちこちを尋ね回っていた。秦さんが家に帰って間もなく、娘は両親の遭遇にショックを受けて疲れ果て、入院した。

 夫の死と娘の入院は、秦さんにとって不幸が重なった。さらには中国共産党(以下、中共)の弓長嶺区政法委、弓長嶺区安平通り、安平派出所、および安勝コミュニティの関係者らが絶え間ない嫌がらせを働き、秦さんに法輪功を放棄するよう強制した。

 秦さんは2019年5月7日、同市小屯鎮千山団地で法輪功に関する資料を配布していた際、千山コミュニティの主任(中共の党書記)・李会静に尾行、通報されたため、警官らにより連行された。翌日、小屯派出所の警官らは、秦さんの自宅に行き、家宅捜索を行い、法輪功の書籍と関連資料を押収した。

 2019年8月23日、遼陽市文聖区裁判所は、秦さんに対する不当な裁判を行った。 秦さんと弁護士は法廷で無罪を主張し、法輪功を学ぶことは「真・善・忍」の基準で物事に対処し、個人にも社会にも有益であると弁護した。

 2019年10月23日、文聖区裁判所は秦さんに懲役1年6カ月の実刑を下し、1万元の罰金を科した。しかし、裁判所は一審判決の結果を10月31日に秦さん本人に、その4、5日後には弁護士に通知したが、家族には知らせなかった。

 秦さんは不当な判決を不服として控訴したが、遼陽市高等裁判所は2020年5月、秦さんの控訴を却下し、一審判決を維持した。

 そして2020年11月6日、秦さんは出所して家に戻った時に、夫が2020年10月5日に癌で亡くなったことが分かった。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/6/4/426573.html)
 
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