【明慧日本2021年7月17日】(明慧記者)明慧ネットの統計によると、2021年上半期、9470人の法輪功学習者(以下、学習者)が、中国共産党(以下、中共)当局に連行され、嫌がらせを受けた。迫害を受けた学習者は中国の30省・自治区・直轄市の264都市に及ぶ。うち、3291人が連行され、6179人が嫌がらせを受け、312人が洗脳班に送られ、1384人が家宅捜索を受けた(うち11人が身体検査をされた)。また、78人がやむを得ず家を離れ、118人が強制的に採血され、3人がDNA検査をされた。
1~6月、迫害を受けた中国国内の学習者の延べ人数統計表 |
1~6月、連行、嫌がらせをされた学習者の延べ人数 |
今年上半期に連行され、嫌がらせを受けた学習者の中には、国家公務員、大学教授、准教授、博士、弁護士、記者、警察官、上級エンジニア、会計士、医師、企業家などが含まれている。 最高齢は94歳、最年少は12歳であった。65歳以上の年配者は772人、80歳以上の高齢者は238人で、113人が中共当局に年金を差し止められたり、取り消されたりした。中共の関係者は家宅捜索をした際に、2万ドルと194万2553元を押収した。
2021年上半期に連行された一部の学習者 |
一、2021年上半期、3291人が連行される
1~6月に連行、嫌がらせを受けた中国各地の学習者の延べ人数統計 |
表1、上半期、連行された学習者の地域別人数統計表
区域 | 連行された人数 |
山東省 | 498 |
黒龍江省 | 363 |
遼寧省 | 328 |
四川省 | 253 |
吉林省 | 237 |
湖北省 | 229 |
河北省 | 223 |
河南省 | 130 |
北京市 | 129 |
広東省 | 103 |
湖南省 | 99 |
天津市 | 81 |
陝西省 | 81 |
安徽省 | 72 |
江蘇省 | 70 |
重慶市 | 59 |
甘粛省 | 56 |
山西省 | 51 |
江西省 | 50 |
浙江省 | 44 |
上海市 | 37 |
寧夏回族自治区 | 33 |
内モンゴル | 20 |
貴州省 | 14 |
福建省 | 10 |
雲南省 | 9 |
広西壮族自治区 | 5 |
新疆 | 3 |
海南省 | 2 |
青海省 | 2 |
合計 | 3291 |
1、妻は迫害死 山東省の孫丕進さんは連行翌日に死亡
山東省臨沂市蒙陰県東儒来村の孫丕進さんは6月17日、畑で農作業をしていた際、同県派出所の警官に連行されて迫害され、翌日に死亡した。孫さんの家族が遺体を調べたところ、脳みそが流れ出し、片方の目がなくなり、体は平べったい状態だったという。
6月18日、中共関係者は、孫さんが蒙陰県漢方医院でPCR検査に協力したくないため、ビルから飛び降りて死亡したと主張した。当時、公安局の警官は同医院の情報を封鎖した。孫さんの遺体は蒙陰県葬儀場に安置されていた。
これに先立ち、孫さんの娘・嬌嬌さんは、蒙陰県派出所の警官に連行されて家宅捜索を受け、家財を押収された。現在、娘は臨沂市留置場に拘禁されている。
孫さんの妻・于在花さんも「真・善・忍」を堅持したとして、長年にわたって迫害を受け、十数年間の放浪生活を余儀なくされた。2015年8月19日、無念な思いを晴らせないままこの世を去った。享年47歳。
2、河北省定興県の王徳福さんは、頭を壁に叩きつけられ流血した
定興県西江村の王徳福さんは3月23日の午後、同県柳卓郷肖金庄村で法輪功迫害の実態を伝えていたところ、同村の書記に会った。書記は受け入れるどころか激怒し、王さんの頭を掴んで壁に叩きつけ、王さんの頭は血だらけになった。その後、村の書記は保定と定興の110番通報し、王さんを柳卓郷派出所まで連行した。上からの指示によると、コロナウイルスのPCR検査を受けてから、直接王さんを刑務所に入れるという。
拷問の再現:頭を掴んで壁にぶつける |
3、陝西省漢中市の張俊秀さん、殴られて肋骨数本を骨折
陝西省漢中市の張俊秀さんは6月18日、私服の女性警官に尾行された時に、走り出したが、すぐ国内安全保衛部門(以下、国保)の隊長らに連行された。3人の警官は張さんに手錠をかけ、地元の派出所の取調室で尋問を行った。張さんは彼らに迫害の実態を伝えたが、警官らは聞く耳を持たず、張さんを約5時間拘束した。
連行された時、数人の警官が張さんを殴ったり蹴ったりして、張さんの右側の肋骨が7、8本折れた。また、張さんの所持金600元以上、ウォークマン、電気自動車の鍵、ショッピングカードなどが押収された。
4、毛嘉萍さんは連行され、日本在住の娘が救援を呼びかける
遼寧省大連市の学習者・毛嘉萍さんは、法輪功を学んで末期の胃がんが治癒した。しかし、毛さんは6月2日に自宅から不当に連行された。日本で仕事をしている毛さんの娘・付偉彤さんと日本の学習者たちは6月12日、東京の中国大使館前で、毛さんと他の連行された学習者を直ちに解放し、残酷な迫害を終わらせるよう中共当局に要求した。
中共創立100周年を記念して、7月1日までに、大連市で29人の学習者が連行された。
中国大使館前で、毛さんと連行された学習者の解放を呼びかける学習者たち |
二、2021年上半期、6179人の学習者が嫌がらせを受ける
表2、2021年上半期、嫌がらせを受けた学習者の地域別人数統計表
区域 | 嫌がらせを受けた人数 |
河北省 | 1333 |
山東省 | 795 |
黒龍江省 | 635 |
四川省 | 513 |
吉林省 | 481 |
遼寧省 | 467 |
湖北省 | 329 |
天津市 | 213 |
上海市 | 157 |
北京市 | 148 |
内モンゴル | 144 |
重慶市 | 131 |
湖南省 | 128 |
甘粛省 | 120 |
山西省 | 103 |
江西省 | 79 |
陝西省 | 67 |
安徽省 | 62 |
河南省 | 57 |
広東省 | 52 |
寧夏回族自治区 | 47 |
貴州省 | 40 |
江蘇省 | 20 |
福建省 | 19 |
雲南省 | 18 |
浙江省 | 11 |
新疆 | 7 |
広西壮族自治区 | 1 |
青海省 | 1 |
省名不詳 | 1 |
合計 | 6179 |
迫害の実例
1、吉林省伊通県の「ゼロ行動」により、劉鉄民さんと姜維彬さんが死亡
昨年から続いている「ゼロ行動」の迫害により、伊通県伊通鎮で、3月中旬に学習者の劉鉄民さんが死亡し、4月3日に学習者の姜維彬さんが死亡した。
「ゼロ行動」はまだ続いている。一部の学習者は放浪生活を余儀なくされ、他県でバイトをする学習者もいるため、中共の関係者は人を派遣して地元の学習者を尾行したり、無人機を使って尾行して撮影したり、さらに親族の携帯電話を盗聴したり、親族の位置を特定したり、近隣の都市に行って学習者を連行したりしている。
2、武漢市民「中共はおかしい、悪人を逮捕せず、良い人を連行している。本当に終わりだ」
湖北省武漢市の大智街派出所の警官らは、今年5月から管轄区内の学習者の自宅のドアを叩き、嫌がらせや連行を行っている。その中で、大智街派出所の警官らは5月20日から現在まで、学習者の陳同芳さんの家の近くにパトカー2台で出動し、陳さんを連行しようとした。陳さんは逃げ出したが、行方不明になっている。
この事件は、現地の住民の中で大きな波紋を呼んだ。近所の住民たちは、陳さんが正直で善良な人で、「真・善・忍」に従って善良になり、心を修めて健康になったのに、中共が彼女を連行しようとしていることを知り、「この共産党はおかしい、悪い人を逮捕せず、良い人を連行している。中共は本当に終わりだ」と言った。
(続く)