【国際ネット法会】中国語を学んで三退を勧め、活動拠点を守る(1)
■ 印刷版
 

文/韓国の大法弟子

 【明慧日本2021年7月26日】

 慈悲で偉大な師父、こんにちは。

 同修の皆さん、こんにちは。

 2004年8月、私は54歳の時に貴重な法輪大法に出会い、その後、ずっと「三つのこと」に励んで、「正念」の多くの意味を悟りました。

 2004年8月のある日の夕方、小さな公園で年配の法輪功学習者に出会いました。彼は私にいくつかの煉功動作を教え、それが法輪功だと教えてくれて、チラシをくれました。帰り道に、大きな火のボールが空をぐるぐる回っているのを目のあたりにし、家に着くまで火のボールはずっと道を照らしていました。

 翌日、チラシに載っていたURLを辿って『轉法輪』の本を見つけ、3日で読み終えました。私は若いころから修煉に興味を持ち、20年以上も苦労して探しましたが、今やっと正法を得られて光栄です。修煉初期の6カ月間、奇跡と喜びが次々と現れました。

 師父のおっしゃるように、「われわれの修煉界では、高い次元へ修煉したいと熱心に思っている人が少なくありません。あちこちへ法を求めに出かけ、金をたくさん費やして至るところを回ってきたものの、結局求める名師に出会えていないのです。有名だからといって明白とは限りません」[1]

 有名観光地に大法の活動拠点を設置

 2009年、もっと多くの時間を修煉に使うため、私は2年前倒しして退職しました。当時、韓国を訪れる中国人観光客は年間100万人を超え、毎年20%から40%のペースで急増しています。中国人観光客に真相を伝えるために、私は観光ガイド育成教室に申し込み、高齢なこと、中国語が難しい、恥ずかしいなどのネガティブな考えを捨てて、2年間勉強に励みました。

 明洞は、中国人観光客で賑わうソウル最大のショッピングエリアで、近くに中国大使館もあり、真相を伝えて邪悪を除去する良い場所です。明洞エリアには二つの活動拠点があって、私は土日にその中の一つに参加しています。そこに参加する同修が増えるにつれ、私は真相を伝えるために新たに場所を探しました。

 韓屋村はソウル市にある、韓国の伝統的家屋である「韓屋」の密集する地区で、伝統文化の公演も行われる国が運営する無料観光地であり、毎日観光客で賑わっています。観光地を管轄する警察署に行って真相を伝える活動拠点の申請をしたら、担当警察官Aさんが「そこには車道だけあって歩道がないので設営できない」と答えました。困惑しながら立っていると、もう一人の警察官B(以下、Bさん)さんが通りかかり、先日、歩道でチラシを配った人がいるので、そこだったら活動拠点を作ってもよいと言ってくれました。このことは偶然にも二人の警察官に助けられたように見えますが、それには背景があります。

 2週間前、中国の高級官僚が韓国を訪問し、彼が泊まるホテルの近くで私と同修たちは発生念を行いました。約3時間後、5、6人の警察官がパトロール中に私たちを発見し、治安条例違反を理由に強制的にパトカーで私たちを家まで送り返しました。私が乗っていたパトカーに警察官3人が乗っており、しばらくの沈黙の後、私は退職した公務員だと自己紹介すると、彼らの態度は変わって、車内の雰囲気も和やかになりました。そして、法輪功を修煉したきっかけ、修煉後に心身両面の変化、中国共産党による迫害の真相などを伝えました。彼らは私の話を聞きながら質問もして、とても良い雰囲気でした。その中の一人は韓屋村観光地を管轄する警察署に勤務するBさんでした。

 Bさんはそこで私の顔を思い出して、設置許可を得るのを手伝ってくれたのですが、偶然であるはずはありません。師父は「真相を伝えることは万能の鍵です」[2]と言いました。大法弟子が真相を伝える時、師父が加持してくださっており、不可能なことを最も良いことに変えることができると私は心から感じました。

 こうして、韓屋村観光団地の入り口のとても小さいスペースに、活動拠点を設置する許可が得られました。その後、活動拠点は少しずつ大きくなり、我々は道端の塀に沿って約40メートルの法輪功迫害の実態を伝えるパネルを並べて、6メートル幅の車道の横で同修たちは真相を伝えています。

 真相パネルをデザインする同修と製作する同修が協力して、常に内容を最新版に更新しています。中国人学習者は中国人観光客を相手に真相を伝えて、韓国人学習者は韓国人や外国人観光客に真相を伝えました。今ここはソウルの有名な活動拠点になりました。

 真相を伝えることも修煉であり、活動拠点での内部の葛藤、外部からの妨害に遭遇することがあります。ある日、私は韓屋村観光地の管理事務所に呼ばれて厳しく叱られました。その理由は、私たちが配布したビラや写真に暴力的で血まみれな内容があり、子供の教育に良くないということでした。このことで事務所の職員は上層部から厳しく怒られたため、私を大きな声で叱りました。私は静かに彼の怒鳴り声を聞いたあと、最後に「では、中国共産党が法輪功学習者の臓器を生きたまま取り出して、売買することを見過ごすのですか」と尋ねました。その瞬間、彼は一言も反論できませんでした。修煉者が正念を持って口にする一言だけでも、邪悪を脅かすのに十分です。

 指摘されたパネルを撤去するように私は主張しましたが、製作者の同修に断られました。自分の意見が採用されなくて悔しいと思いましたが、私は悔しさを捨てて、修煉するということは相手より先に心を放下して、先に譲歩することだと考えました。善を持って、寛大な心があれば、その時すでに心性が高まっています。その後、その同修はパネルの内容を修正して、多くのパネルを作り、道端に長い長い真相パネルを置きました。今思えば、みんな良いことです。

 屈辱を我慢して、活動拠点を守るバスが泊められる

 自由会館には、500人が一度に食事をすることができる大型レストランと、30台の大型バスが泊められる駐車場があり、利用者の90%以上が中国人観光客で、ここで昼食と夕食を取ります。レストランまでの通路が長いので、真相を伝えることに適しています。最初は2、3人だけがそこで真相を伝えていましたが、だんだんと多くの同修が来て、6、7名になった時に問題になりました。同修の中には真相を伝える時声が大きかったり、観光客と口論したり、時には観光客を追って駐車場まで行くこともありました。

 レストランのオーナーは、このようにしたら客数が減り、安全問題も出かねないと怒っています。同修の中には、オーナーは旧勢力の支配を受けているので、大法弟子としてそれを突破しなければならないと言う人もいます。オーナーは自由会館事務所の職員、駐車場管理員と一緒に私たちを追い出そうとして警察を呼び、レストランの店員3人がナイフを持って私たちを脅しました。オーナーは手に棒を取って「レストランの家賃は2000万オン(18000ドル)もするのに、あなたたちは一銭も払わずにただでこの場所を使うのか。ここに来るのであれば事務所の許可を取れ」と叫びました。

 本当は、政府に真相を伝える場所を申請できればいいのですが、レストランは私有地なので不可能です。私たち6人は自由会館の事務所を訪ねました。3人が近くで発正念し、私を含めた3人が室長に会いました。私は室長に「ここは我が国の自由と民主を守る最大の機関ではないか。私たちは中国人を対象に自由とは何か、人権とは何かをアピールするボランティアだ」と述べました。私の後ろにいた秘書は室長に手を振って、我々の要求を断らせようとしましたが、室長は判断の全権を部長に委ねました。

 私は何度も部長を説得しましたが、最後に我々の申請を断りました。今日は決して引かないと決心して、私は穏やかに「部長さん、私たちはこのような活動をすることで、美徳が積まれ神にも祝福されています。もし私たちを助けてくだされば、あなたも祝福されることに.....」と話している途中で、部長は「私はカトリック教徒で、私たちも祝福と美徳を大切にしている」というので色々な話をしたら、喜んで我々の申請に同意してくれました。

 当時、レストランのオーナーは激怒しましたが、結局、「真相を伝える学習者の人数は4人までとし、駐車場には行かない」ということで合意しました。参加した同修全員の正念の下で、師父のご加持の下でこの拠点が守れました。これは全体が共に向上した証です。この件が一段落したあと、他の妨害が次から次へと現れました。

 ある日、揃いの服を着た若い中国人観光客20人余りが食事を終えて出てきて、1人は何も言わずに真相パネルを蹴り倒しました。私がその男の腰をつかんで倒すと、すぐに20人余りが一斉に駆け寄ってきて、頭を殴り、足で蹴ったりして私に集団暴行を加えました。彼らを止めようとした女性同修は投げ出されて、真相資料が地面に散乱しました。

 ツアーバスの運転手が「警察を呼んで」と言うと、レストランのオーナーが「会館事務所に知られると、あなたにも私にも良いことがないので、通報しないでくれ」と言いました。運転手は「証言するから、通報しよう」と言っている中で、「我々の目的はここで真相を伝え続けることだ。通報するとかえって事を複雑にするだけだ」と考えて、警察に通報しないと決めました。その時、私は痛みを全く感じませんでしたが、その後の数カ月はずっと足をひきずっていました。

 私は殴られましたが、レストランのオーナーに余計な迷惑をかけたくないため、事態を鎮静化させました。もし私の苦労と引き換えに、多くの衆生に救われる機会を与えることができるのであれば、どんな対価を払ってもそれだけの価値があると思います。内に向けて探すと、こんなに良い真相を伝える場所を失うのを心配しすぎて、常に不安を感じるという執着心が見つかりました。この事が過ぎ去ってから、心はずいぶん楽になり、オーナーも嫌がらせ行為をしなくなりました。

 「皆さんがどのように修煉しても、まだ取り除かれていない心を隠すことはできません。皆さんがどのように修煉しても、ひいては最も神聖な仕事をしていると思っている時でも、私は様々な方法をもって、皆さんの最も放下できないその心が現れるようにします。大法のために仕事をしている時でも、私はその心が現れるようにします。仕事をすることで皆さんは向上していかなくてはなりません。心性の向上こそ第一位であり、皆さんの昇華こそ第一位です」[3]

 (続く)

 注:
 [1] 李洪志師父の著作: 『轉法輪』
   [2] 李洪志師父の著作 : 『各地での説法四』「二〇〇三年アトランタ法会での説法」
 [3] 李洪志師父の著作: 『長春輔導員法会での説法』

 (2021年国際ネット法会の発表原稿)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/6/18/427131.html)
 
関連文章