「四書」を書くことを拒否した陳明さんは、嘉州拘置所で様々な拷問を受けた
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 【明慧日本2021年8月18日】四川省嘉州刑務所は、かつての四川省武馬塀労働改革農場と楽山沙湾拘置所が合併して嘉州刑務所と名付けられたもので、楽山市全福鎮にあり、正門の外には「晨馬グループ株式会社」の看板が掲げられている。

 2019年、嘉州刑務所には約200人の法輪功学習者、3500人以上の刑事犯が拘禁され、500人以上の刑務官がいた。

 嘉州刑務所の刑務官は、法輪功学習者に刑務所の規則38項目と禁止事項20項目を暗記させ、刑務所に入ってから6日目までに暗記しなければ、「四書」(誓約書、始末書、声明書、批判書)を書いて刑務所に協力しないと罰するとした。「四書」を書く際に刑務所に協力しなかった法輪功学習者は、十数種類の拷問や迫害を受けた。

 また、2019年9月には、四川省三台県の法輪功学習者・陳明さんが、嘉州刑務所の第9管区に拘禁された。ある日の午後3時、受刑者グループのリーダーである康耀雷と他の3人の受刑者は、第9管区の所長である李丹と教育課の課長である邵林に指示され、1階の階段のところにあるユーティリティールームで、陳さんに「四書」を書かせようとした。

 康耀雷をはじめとする受刑者たちは、まず床に数滴の赤いインクを撒き、わざと仰々しい雰囲気を作り出し、「四書」を書かなければ殴られて血を流すという錯覚と恐怖の雰囲気を意図的に作り上げた。しかし、陳さんはまだ「四書」を書くことに同意しなかった。

 そして康耀雷は、朝、ご飯を作るときに使ったプラスチックの水柄杓を手に取り、沸騰したお湯を水柄杓に入れて、陳さんの頭にかけた。その瞬間、陳さんは無数の鋼鉄の針が頭に刺さっているような感覚に襲われた。陳さんはそれでも「四書」を書くことを拒んだ。

 翌朝9時、康耀雷は数人の受刑者と一緒に陳さんを行き止まりの監視の死角である3階のボイラーのそばに引きずり込み、「四書」を書くよう強要した。陳さんはまだ書くことに同意しなかった。そして、康耀雷は、受刑者用の飲料カップ(845ml)を使って、2つのカップに熱湯を注ぎ、陳さんの頭にかけた。それでも陳さんは自分の信念を貫いた。康耀雷らはどうすることもできなかった。

 多くの法輪功学習者は、刑務官に指示された受刑者から拷問を受けたり、利益をあげるために長時間労働を強いられた。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/7/23/428564.html)
 
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