【明慧日本2021年8月19日】(明慧記者・伊蓮)あなたは1000人の子どもたちが集まるクリスマスを祝う場面がどんなものか、想像できますか? 子供たちは興奮して騒ぎ、叫び、疲れもしらずに走ったり飛び跳ねて、周りにいる、200人の若いボランティア、親や教師は、彼らが静かになるように追いかけたり、落ち着かせたりと忙しくしていた。
どんな絶妙な方法があったのでしょうか? その時、ステレオから「伸ばして」、「緩めて」という重厚な男性の声が聞こえた一瞬、子供たちはみんな静かになり、ステージ上の女性が「伸ばしたり」、「緩めたり」する動作を真似し、興味深く集中して無邪気な様子であった。
これは、2019年のクリスマスにアフリカのルワンダという国で起こった光景だった。その後、先生や保護者、ボランティアの皆さんがステージ上の女性に駆け寄ってきて、「さっきのは何? 今日の一番素敵な時です!」と言った。 この女性はリリーさんというケニアに住む法輪功学習者(以下、学習者)である。その日、彼女が1000人の子供たちを静かにさせた最高の方法は、法輪大法の第一式功法の「佛展千手法」であった。
法輪功の功法を実演するリリーさん |
リリーさんのストーリー
リリーさんはベトナムで育ち、大学卒業後、オランダで研究していた時に、優しいオランダ人の夫と出会い、オランダに定住することになった。その後、国連環境計画に採用され、アフリカのケニアに派遣された。現在、リリーさんの家族は夫婦と2人の子供で、ケニアの首都ナイロビに住んでいる。
2015年は、リリーさんの人生の転機となった。当時、リリーさんの部署での仕事は、非常にプレッシャーが多かった。国連は世界中から人を雇っているので、同僚の間では激しい昇進競争が繰り広げられていた。そのためリリーさんは、目に見えないキャリアのストレスとの葛藤で、うつ病、めまい、腎臓と肝臓の病気などの様々な症状が現れた。リリーさんは、長期休暇をとってベトナムに戻り療養することになった。
リリーさんの母親は法輪功を学んでおり、以前にもリリーさんに勧めたことがあったが、リリーさんはいつも「仕事が忙しくて時間がない」と断っていた。 今回、リリーさんが家に帰ると、母親が法輪功の功法を教えるビデオを見せてくれた。母親を失望させたくないリリーさんは、しぶしぶとビデオを見始めた。 一度ビデオを見た後、彼女は今までにない穏やかな気持ちになり、体中に熱い流れが駆け抜けていることに気づいた。リリーさんは法輪功を手放すことができなくなり、正式に法輪大法の修煉を始めた。彼女は法輪功を学ぶ前に、肝臓の超音波検査を受けたところ、肝臓に五つの病変が見つかり、肝臓がんの疑いがあると診断された。法輪功を学んで5日後、リリーさんがMRI検査を行った結果は、肝臓に良性の嚢胞があるというものであった。リリーさんは、希望に満ちてケニアへ帰った。
その後の数カ月間、スケジュールが緊密だったリリーさんは1日に45分の煉功しかできず、『轉法輪』も読めず、月に一度、法輪功創始者・李洪志先生の功法を教えるビデオを見ていた。それでも知らずしらずのうちに肝臓、胃、胸の痛み、喘息などの症状が消えていき、慢性的な咳や、吐血もなくなった。
法輪大法が提唱する「真・善・忍」の原則に、リリーさんは大いに共感し、実践するようになった。幼い時にリリーさんは、父親や叔父からよく殴られたり叱られたりして、多くの苦しみを味わった。この経験があったため、リリーさんは家庭でも勤務先でも、激しい気性を見せていた。リリーさんの国連での仕事は、国連ハビタットの技術員として、世界中の人々にトレーニングを行う職種である。以前のリリーさんは、人が失敗することに我慢できず、1回目は許しても、失敗が繰り返されると怒ってしまい、家では母親、夫、息子、家政婦によくキレて、毎日のように言い争った。法輪功を学んだ後のリリーさんは、短気な性格が他人を傷をつけることに気づき、怒りを起こさないように自分を抑えるようになった。
2020年、リリーさんは台湾で開催された法輪大法修煉体験交流会に参加し、台湾の同修を見て、自分との差を感じたという。その日、リリーさんたちは1時間遅れで到着したが、台湾の同修は気持ちよく対応してくれた。リリーさんは自分自身を振り返り、人に対する態度を変えようと決意した。今、リリーさんは家族、特に夫に対して怒らなくなり、仕事では、他人の立場から考えることを学んだ。自然の中で育ったケニア人は切迫感がないので、自分のペースで物事を進めることが多い。 現在、リリーさんはケニア人のリズムに理解を示し、彼らを助けて、技術員というよりも友人のようになっている。
これだけでなく、リリーさんは自分が恩恵を受けたことで、周りの人に法輪大法を紹介するようになった。そんな時、1000人以上のルワンダの子供たちが法輪功を学ぶ場面に出会った。
ミッシェル君のストーリー
リリーさん一家、左リリーさん、左2ミッシェル君 |
ミッシェル君はリリーさんの息子で、現在14歳。 今年の2月にミッシェル君は正式に修煉を始めた。彼はまだ少年で、修煉を始めたばかりだが、とても精進しており、毎日早起きして朝の煉功に参加し、一講の『轉法輪』を読んでいる。 今では、学校の勉強がとても楽になり、毎日元気に過ごせるようになったという。
ミッシェル君は今までよくテレビゲームをしていて、毎日夜更かしをしていた。 中学2年生のオンライン授業では、ゲームにハマっていたため、宿題をほとんどしなかった。法輪功を学んでから、ミッシェル君はゲームをしなくなった。
ミッシェル君は、友人たちに法輪功を紹介した。一緒にゲームをしていた友人も修煉を始め、お互いの家を訪ねるたびに2人で『轉法輪』を一緒に読んでいる。
ミッシェル君は、「真・善・忍」の原則に従って自分に要求し、家庭で優しくなった。家にはベトナム人の家政婦がいて、ミッシェル君が1歳のときに来てくれたが、ミッシェル君は大きくなるにつれて、いつも食事の時間以外におやつを食べ、家政婦とよく口論していた。今、ミッシェル君はおやつを控えめにしていて、おやつのことで家政婦に怒られたら、ミッシェル君は家政婦に謝るという。
修煉する前に、ミッシェル君はよく父親と喧嘩をしていた。例えばいつ食事をするのか、どんなカトラリー(食用ナイフ、フォーク、スプーンなどの総称)を使うのか、ミッシェル君の将来についてなどで、口論になった。現在、ミッシェル君が言うには、言い争うには2人が必要だが、自分は「忍」ができたので、パパは口論の対象を失ってしまった。
ファウスティンさんのストーリー
ファウスティンさんは法輪功を学んで3年目になった |
ケニア人のファウスティンさんは36歳。彼女はリリーさんの家の家政婦で、3年前から法輪大法を学んでいる。
最初、リリーさんは、「法輪大法は素晴らしい」と書いてある小さな蓮の花をファウスティンさんにあげた。その後、ファウスティンさんは蓮の花を末娘のレベッカちゃんにあげ、レベッカちゃんはとても喜んだ。レベッカちゃんは体が弱く、病気がちな子で、母親がリリーさんの家に出勤した翌日、レベッカちゃんが体調を崩したことで、仕事を始めたばかりのファウスティンさんは休まざるを得なくなった。ファウスティンさんが法輪大法を修煉し始めてから3カ月後、娘が病気に罹らなくなり、家族は順調に健康で過ごしていることに気づき、「一人が煉功すれば、家族全員が恩恵を受ける」という言葉を信じるようになった。
レベッカちゃん |
ファウスティンさんは、法輪大法を学んで自分の考え方が変わったと感じている。彼女は最近、かなりの投資額を損したが、以前のように不安や落ち込んだりはせず、どんな困難にも立ち向かえるようになり、前途に自信が持てるようになった。
カムラン君のストーリー
カムラン君はインド系ケニア人の10歳の子供で、リリーさんの隣人である。
カムラン君のお母さん |
1年前、カムラン家の家族が亡くなり、家族は悲しみに包まれていた。特にカムラン君のお母さんは、夜も全く眠れない状態だった。リリーさんとミッシェル君は手伝いに行き、法輪大法を紹介し坐禅を教えた。こうしてカムラン家の状況は大きく改善した。
カムラン君 |
2週間後、カムラン君の母親は、最も変化したカムラン君に驚いた。カムラン君は子供の頃から心臓病を患っており、常に呼吸が苦しく、少しでも動くと息が上がってしまうため、まともに立ったり歩いたりすることができなかった。しかし、大人たちと一緒に煉功の真似をしていたわずか2週間で、カムラン君の体調は大きく改善した。カムラン君の身体は温かくなり、以前のように疲れを感じなくなった。法輪大法についての感想を聞かれたカムラン君は、照れた表情で、「法輪大法は素晴らしい!」と答えた。