山東省泰安市の周敏さんは法廷で自己弁護
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 【明慧日本2021年8月25日】山東省泰安市の法輪功学習者・周敏さん(66歳女性)は、2021年7月16日午前、泰山区裁判所でオンライン裁判が行われた。周さんは自ら無罪を主張したが、法廷はわずか30分でいいかげんに終わらせた。

 定年退職者の周さんは、法輪功を学んでいるとの理由で、かつて3回不当に労働教養処分を科され、1回不当な判決を宣告され、累計10年以上拘禁されたことがある。

 2020年11月25日午前、泰山区公安支局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)および大宗方派出所の警官10数人、パトカー3台、トラック1台が周さん宅に着き、防犯ドアをこじ開けて侵入した。周さんの身柄を拘束した上に、自宅にある法輪功の関連書籍、パソコン、プリンタ、法輪功の無実が書かれたカレンダー、機材などを全て押収された。

 周さんは新泰市留置場と泰安市留置場に拘禁された。その期間、泰山区公安支局の610弁公室、国保は周さんを罪に陥れる案件を泰山区検察庁に提出し、泰山区検察庁はまた、周さんを泰山区裁判所に不当に起訴した。

 2021年7月16日午前10時、泰安市留置場、泰山区裁判所は周さんに対してオンラインで裁判を行った。裁判長は「罪を認めるなら、減刑してやる」と言ったが、周さんは「私は何も間違っていません。罪はありません。私は悪いことをしてませんし、人々に明るい未来があるように真実を伝えています。あなたたちこそが罪を犯しています」と話した。

 裁判官はまた周さんが反中国共産党だと指摘したが、周さんは「私は何も反対していません。こちらの資料の内容をご覧ください。人々に善を導き、真相をわからせて良い報いを得るような内容です。私はいかなる法律も犯していません。私に罪を認めろと言いますが、私の罪は何ですか? 間違っているのはあなたたちです」と反論した。

 裁判官、起訴者側、その場にいた公安などはみんな静かになり、誰も反論できなかったという。

 裁判長は何度も周さんに罪を認めることを強要したが、周さんは最後まで負けなかった。裁判長は思うままに裁判が進まないとわかり、わずか30分で裁判を終わらせた。

 弁護士は法廷中、話さなかったが、最後に「周さんに罪を認めさせると言いますが、彼女は何も間違っていません」と述べた。

 法廷中、周さんの親戚1人と友達2人しか傍聴できなかった。裁判長、起訴者側、倍審員、書記員の状況を見せないように、前に3人の公安が座っていた。周さんの顔が映るスクリーンは裁判長の方だけに向いており、傍聴席では周さんの顔が見えず、声だけが聞こえた。

 法廷が終わってからすぐ、周さんの親戚と友人は警官に外に追い出された。弁護士の強い要求で、3人はやっとスクリーンの正面に行き、周さんとわずか2分間だけ対話ができた。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/8/22/429879.html)
 
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