【明慧日本2021年8月28日】(フランスの明慧記者・徳竜)世界各国の法輪功学習者(以下、学習者)による反迫害活動22周年に際し、フランス法輪大法学会は最近、フランスの政府機関や国会議員に書簡を送り、迫害制止への支援を求めた。
これに対し、同学会は、フランスの首相官邸、内務省、デジタル移行・電子通信担当長官室、スポーツ大臣室、フランスの海外県であるマルティニーク島のサンピエール市長、ラ・ボール市長室、リヨン第5区の市長室、そして一部の国会議員本人から返信を受け取った。
彼らは書簡で、中国における学習者の状況に深い懸念を示し、中国共産党(以下、中共)による無実の人々への迫害を非難するとともに、「真・善・忍」という価値観を守っている学習者に敬意を表した。
また、彼らは同学会からの書簡を外務大臣および関係機関に送り、学習者の要望を政府に伝達するとした。一部の議員は欧州連合(EU)に対し、中国との二国間対話の際、宗教団体の権利を支持することを強調するよう求めた。
フランス首相官邸からの手紙 |
以下は、フランス首相官邸からの手紙の訳文である。
(中国本土の)法輪功学習者の状況に関する首相宛の手紙は、ジャン・カステックス首相が受け取り、事情をよく理解しました。また、手紙は、ジャン=イヴ・ル・ドリアン外務大臣にも転送しました。
私からの最高の敬意をお受け取り下さい。
首相官邸主任:マティアス・オットー(Mathias OTT)
フランス内務省からの手紙 |
以下は、フランス内務省(省長兼内務省市民事務室)主任からの手紙の訳文である。
内務省市民権担当大臣であるマルレーヌ・スキアパ氏は、20年以上に及ぶ中国共産党による法輪功学習者への迫害に注目しており、あなたの手紙をジャン=イヴ・ル・ドリアン外務大臣に転送し、この問題を調査し、対処するよう依頼しました。
私からの最高の敬意をお受け取り下さい。
内務省事務室主任:セバスチャン・ジャレット(Sebastien JALLET)
経済省兼フランスデジタル移行・電子通信部の国務秘書室からの手紙 |
以下は、経済省、国土結束省兼フランスデジタル移行・電子通信部の国務秘書室主任であるセドリック・オ氏(Cédric O)による手紙の訳文である。
大臣は提供された中国の法輪功に関する情報に懸念を示すとともに、情報提供に感謝しており、すでにそれをまとめて関係部署に送っています。
私からの最高の敬意をお受け取り下さい。
オフィス主任:トーマス・バジャス(Thomas BA-JAS)
スポーツ大臣室からの手紙 |
スポーツ大臣の事務室からの手紙には、次のように書かれている。
ロクサナ・マラシネアヌ大臣への手紙に関して、大臣は私に真摯に返答し対処するよう委託しました。私はあなたの手紙を外務大臣のジャン=イヴ・ル・ドリアン氏に転送しましたので、本人からの返信をお待ちください。
私からの最高の敬意をお受け取り下さい。
ソフィア・ガニジャアダウイ(Sofia DJaadaoui)
フランスの海外県であるマルティニーク島のサンピエール市長からの手紙 |
フランスの海外県であるマルティニーク島のサンピエール市長クリスティアン・ラファ氏は手紙で次のように述べた。
これまで知りませんでしたが、過去20年間に法輪功学習者に起こったことを知らせてくれて、本当にありがとうございます。サンピエール市長として、あなた方が自らの状況を知ってもらうために勇気を持って、各機関に連絡を取り続けることを応援します。私は真剣にあなたの手紙を読みました。いろいろな国際組織、ジャーナリスト、国際メディア、アムネスティ・インターナショナルがずっと行ってきたように、私もあなたたちと一緒にこれらの行為を強く非難していきたいと思います。
私が真心から応援していることを信じてください。
フランス・リヨン5区副市長室からの手紙 |
以下は、フランス・リヨン5区副市長室からの手紙の訳文である。
手紙を読んで、中国共産党政権が22年間にわたって法輪功学習者を暴力的、非人間的に迫害してきたことを理解しました。
私はこの手紙を、この問題に対応する国際関係・協力担当、およびEU国際事務委員会関連事項担当の副市長であるソニア・ズドロフツォフ氏(Sonia ZDOROVTZOFF)に転送します。
ラ・ボル=エスクブラック市の市長室からの手紙 |
フランス・ロワール=アトランティック県のラ・ボル=エスクブラック市の市長室からの手紙には、次のように書かれていた。
市長は(中国の)法輪功学習者の状況を知り、「真・善・忍」の価値を守っている学習者に敬意を表します。
国会議員からの手紙 |
フランス・レユニオン島のサンピエール市の国会議員であるデビッド・ロリオン氏は、手紙の中で次のように述べている。
すべての人が宗教を信奉し、自分の意見を表明する自由は、私たちの共和国の普遍的価値の基礎を形成しています。
改めて、フランス当局が中国政府に対し、結社、礼拝、言論の権利を尊重するよう要求し続けることを望みます。
私たちの外交部門は良心の囚人の解放についてよく提起しており、国連人権理事会の中でこの問題について行動を起こしていることを知っています。
また、欧州連合(EU)が中国との二国間対話の枠組みの中で、特に少数民族および宗教的少数派の権利擁護を支援するために行動を取ることを歓迎します。このような状況の下、フランスは自由を支持する先陣を切らなければなりません。
さまざまな状況に置かれている法輪功学習者、および他の少数民族の状況は非常に憂慮すべきものです。もちろん、この議題は、開催されるさまざまな最高レベルの会議において取り上げられ、解決されなければなりません。