2021年8月、91人の法輪功学習者に不当判決（一）

 

　【明慧日本2021年9月10日】（中国＝明慧記者）明慧ネットの統計によると、2021年8月、中国の16省、自治区、直轄市の33都市の91人の法輪功学習者（以下、学習者）が不当な判決を宣告されたことが分かった。彼らは中国共産党（以下、中共）の刑務所に拘禁され、様々な拷問を受けている。

　8月には、65歳以上の学習者22人が不当な判決を受けた。最高齢者は88歳、うち80歳以上が3人、70～80歳が10人、65～70歳が9人であった。また8月に、中共の裁判所が学習者から掠め取った現金の総額は34万6000元に上った。

1～8月、実刑判決を受けた学習者の人数統計表

8月、実刑判決を受けた学習者の刑期における人数の分布

表1、2021年8月、実刑判決を受けた学習者の刑期とその人数の統計表

刑期	実刑判決を受けた学習者の人数
1年以下	5
1～2年	12
2～3年	10
3～4年	19
4～5年	9
5～6年	7
6～7年	6
7～8年	1
8～9年	2
9～10年	5
10年	1
刑期不詳	3
執行猶予	11
合計	91

　一、8月、91人の学習者が不当な判決を受ける

8月、実刑判決を受けた中国各地の学習者の人数統計表

表2、8月、実刑判決を受けた学習者の地域別人数統計表

区域	実刑判決を受けた学習者の人数
吉林省	25
黒龍江省	12
遼寧省	12
山東省	10
河北省	9
江西省	4
天津市	3
広東省	3
陝西省	3
四川省	3
河南省	2
北京市	1
貴州省	1
江蘇省	1
山西省	1
浙江省	1
合計	91

　迫害の実例

　1、吉林省農安県の学習者らに懲役2年～10年の重刑を宣告

　明慧ネット2021年8月2日の報道によると、吉林省長春市農安県の張秀芝さん、高暁岐さん、蔡玉英さんなど10人は身柄を拘束され、1年以上に亘って裁判が行われ、それぞれ懲役2年～10年の重刑を言い渡された。2021年7月26日、判決書は留置場に通達された。

　張秀芝さん（64歳女性）は懲役10年、高暁岐さん（56歳女性）は懲役9年、蔡玉英さん（66歳女性）は懲役9年、呉冬梅さん（50歳女性）は懲役7年、玉嬌茹さん（34歳女性）は懲役6年、単為和さんは懲役6年、趙秀蘭さん（67歳女性）は懲役5年、孫秀英さん（68歳女性）は懲役4年、張敬元さんは懲役2年、孫鳳仙さん（65歳女性）は懲役2年、馮立斉さんと呂相富さんの状況は調べる必要がある。

　上記の学習者は2020年7月15日、地元の国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関、以下、国保）に身柄を拘束されて家財を押収され、起訴された。2021年4月9日、吉林省徳恵市裁判所は裁判を行い、家族と弁護士の出廷は許されなかった。家族の傍聴も1人だけに限定されたため、家族と弁護士は法廷の外に待っていた。　

　午後1時半ごろ、裁判はいい加減に終わり、8人は農安県留置場に連れ戻された。その後、オンラインで裁判が開廷された張秀芝さん、呂相富さん、馮立奇さん、董秀輝さん（一時出所）も農安県留置場に戻された。

　その前、呉冬梅さんは懲役7年の不当な判決を言い渡された。呉さんが連行されたのは、夫・趙大志さんの死後10日目であった。私服警官は呉さん宅に侵入し、家財を押収し、呉さんの身柄を拘束した。呉さんには3人の子供がいるが、長女は大学を卒業したばかりで、父の死の悲しみからまだ抜け出せないまま、母親が不当判決を下される苦痛に直面する羽目になった。

　2、南昌市の謝春媚さんら3人が不当な判決を受ける

熊泉妹さん

梁美華さん

謝春媚さん

　江西省南昌市の西湖区裁判所は8月25日、謝春媚さん（57）、梁美華さん（73）、熊泉妹さん（69）に不当な判決を下した。謝さんは懲役1年2カ月の実刑と罰金5000元、梁さんは懲役2年8カ月の実刑と罰金5000元、熊さんは懲役1年10カ月の実刑と罰金3000元を科された。

　謝さんは元南昌市中学校の教師、 梁さんは元南昌市華僑友誼会社管理者事務室の主任だった。また熊さんは江西省新建県の老同興会社の元職員である。3人の女性はみな法輪功を学んで心身ともに健康になったが、1999年7月に江沢民集団が法輪功に対して狂気じみた迫害を開始した後、何度も迫害され、留置場、労働教養所、刑務所で様々な拷問を受けた。　

　2021年6月3日、3人に対する不当な裁判が南昌西湖区裁判所で行われたが、法廷には熊さんしかいなかった。梁さんと謝さんは疫病の影響で法廷に出席できず、南昌第一留置場でオンラインビデオを通して裁判を受けた。裁判所は梁さんと謝さんの家族に通知せず、傍聴させなかった。熊さんの家族も法廷に入ることができなかった。

　（続く）