陝西省の沈広奇さんは 信仰のため懲役7年を宣告される
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 【明慧日本2021年9月12日】陝西省岐山県の法輪功学習者・沈宏奇さん(男性)は、2019年7月22日に不当に連行され、2020年11月30日に岐山県裁判所に懲役7年の実刑判決を言い渡され、罰金1万4000元(約23万8000円)を科された。2021年7月初めから、沈さんは楊凌刑務所に1カ月あまり拘禁され、8月中旬、渭南刑務所に移送されて引き続き迫害を受けている。

拷問のイメージ図:手錠と足枷を繋いで嵌められる

 正直かつ善良で有名になる

 岐山県鳳鳴鎮庵里村に在住の沈さんは、1997年に法輪功を学び始めた。沈さんは真・善・忍にしたがってより良い人を目指し、心身ともに大きな変化が起こった。かつての胃病、鼻血の持病などが知らないうちに治った。

 沈さんは親孝行で有名だ。沈さんの父親は生前、肺性心疾患を患っており、正常な呼吸を維持するために5~6年間、酸素吸入器に頼っていた。 ある時、村が停電で酸素吸入器が使えなくなり、沈さんは酸素吸入器を持って、父親を親戚の家に連れて行き酸素吸入器を維持させた。村の人たちは「こんな親孝行な息子がいるなんて」と年老いた父親を羨ましがった。

 沈さんは常に他人を優先にして考えている。沈さんの娘が大学生だった時、国が貧困生に対して一定の補助金を出していた。貧困生は毎年補助金をもらえるのではなく、順番待ちであった。やっと沈さんの娘の番になり、娘も手続き用の証明書を作るために、実家に帰る電車の切符を買った。しかし、沈さんは、娘と同じクラスにもっと貧しい人がもう1人いることを知った後、3000元の補助金を娘に放棄させた。当時、3000元(約5万1000円)の補助金は大変な金額だった。

 沈さんの村の人々は、収入を増やすために皆豚を飼っている。ある年、村で豚ウィルスが流行って、多くの豚が死にそうになった。情報を知った悪徳悪商人が村にやってきて、低価格で病気の豚を買いあさっていた。沈さんは病気の豚を売るのを拒否し、しかも商人らに「病気の豚を売買するのはだめだ」という道理を説明した。商人らは納得し、法輪功とは何かを詳しく知りたいと言った。沈さんのことは村で広がった。当時、悪徳商人らが病気の豚1頭につき人民元100~200元で買いまくっていたという。あの時、村の農民らの収入水準は1日に10元しかなかった。

 沈さんの村は近年、観光地になった。沈さんは村の歴史的な有名人・遺跡を調査して纏め、ボランティアとして文章を書き、時々岐山作家フォーラムに発表していた。

 真・善・忍を信奉として 不当に連行される

 沈さんのような正直かつ善良な人は、法輪功の修煉を堅持するだけで中国共産党に迫害された。 

 2019年7月22日、自分の家電修理店で仕事中だった沈さんは、岐山県国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)と、現地派出所の警官らに連行され、ホテルに拘禁された。ホテルで4昼夜「鉄の椅子」に座るのを強要されて尋問され、拷問された。

拷問の刑具:鉄の椅子

 ショックを受けた沈さんの高齢の母親は、終日悲しくて悲しくて、ついに脳血栓を発症して亡くなった。母親は病院で救急手当を受けていた時に、どうしても息子に一目会いたいと申し出たが、中国当局に拒否された。

 2020年11月30日、沈さんは当局に実刑判決を言い渡された。

 沈さんは刑務所に移送されたところ、血圧が上昇しはじめた。現在、毎日血圧を下げるという薬を飲むのを強要されている。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/9/9/430603.html)
 
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