河北省豊寧県78歳の王栄さん 不当な裁判にかけられたが釈放
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 【明慧日本2021年10月7日】河北省承徳市豊寧県の法輪功学習者・王栄さん(78)は2020年9月、山頂に法輪功の無実が書かれた横断幕を掛けたとして身柄を拘束されたが、後に保釈された。そして豊寧県国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関、以下、国保)は王さんを罪に陥れるべく灤平県検察庁、裁判所に起訴し、2021年9月14日に裁判となったが、裁判長は釈放を宣言した。

 王さんは承徳市豊寧県平安堡に在住。法輪功を学んで健康を取り戻し、20数年来、薬を飲む必要がなくなった。王さんは、自分の健康が法輪功の創始者のおかげと分かっている。法輪功の教えである「真・善・忍」に従い、より良い人になることを目指し、隣人との関係も和気藹々としている。そして王さんは、子供に負担をかけないように一人暮らしをしている。

 2020年9月、王さんは人々に法輪功の素晴らしさを伝えるために山頂に法輪功の横断幕を掛けたが、このことで警官に身柄を拘束された。王さんは保釈されたが、国保の関係者は秘密裏に王さんへの迫害を企てた。

 2021年7月末、灤平県検察庁の3、4人が王さんの自宅へ行き、嫌がらせをした。王さんは不在だったが、息子に呼ばれて帰宅した。そして王さんは街で検察庁の関係者にある書類を渡され、サインを求められた。検察庁の者が「去年、横断幕を掛けたでしょう」と聞いたので、王さんは「はい、掛けました」と回答し、文字が読めないために横断幕についての確認と思い込み、サインした。

 検察庁の関係者は、故意に王さんに書類の内容を言わなかったが、家に帰ったら息子にそれを読んでもらうようにと言った。しかし関係者がいなくなると、王さんはその書類を破り捨てた。そして迫害から逃れるため、王さんは放浪生活を余儀なくされたが、その後、娘の家にしばらく滞在した。

 2021年9月12日、王さんは娘宅で豊寧県国保の孔艶松、李長桂などにより豊寧県に連行された。

 途中、国保隊長の孔艶松は法輪功及び創始者のことを罵った。王さんは「私を罵っても、私はあなたを罵りません」。そして、心の中で法輪功の創始者に助けを求めた。30分後には孔艶松が急に頭を抱え、口と歯が痛くなり、目もはっきり見えない状態に陥った。目薬をさしても治らず、顔色が悪く全身辛そうだった。

 孔艶松は携帯電話を取り出し、王さんに写真を見せた。王さんは「この方は法輪功の創始者です」と言った。孔艶松は大きな声で「偉大なる師父、こんにちは。お願いです、私を助けてください」と言った。ほかの警官は、黙りこんで何も言わなくなった。

 豊寧県に着くと、警官らは王さんを公安局に送らず、ホテルで一泊した。

 翌日に警官は王さんを承德市中級裁判所へ移送し、検診を受けさせた。王さんの血圧は214に上り、医者は全身病気だらけと言い、受け入れを拒否した。警官はその夜、王さんを灤平県裁判所に移送した。そこで王さんは「まだ法輪功をやるのか」と聞かれたが、「いつまでもやり続けます」と答えた。

 9月14日10時、灤平県裁判所は王さんの裁判を開廷したが、1時間もかからずに終了した。最後に裁判長は「もう大丈夫です。家にお帰りください」と宣告した。こうして、王さんは豊寧県の国保警官により自宅に帰された。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/10/4/432164.html)
 
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