傅政華の法務大臣在任中に 46人の学習者が迫害され死亡(一)
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 【明慧日本2021年10月19日】(明慧記者)中国には昔から「善と悪には必ず報いがある」という言葉がある。2021年10月2日の情報によると、中国共産党(以下、中共)の前法務大臣、610弁公室主任、全国政治協商会議社会と法制委員会副主任の傅政華が、調査を受けていたことが明らかになった。

 傅政華は、中共と江沢民集団による法輪功迫害の重要な共犯者であり、法輪功を迫害する専用機関である中共中央「610弁公室」の主任、「中央邪教問題を防止、処理する指導者グループ」の副組長を務めていた。彼は長年、北京市公安局、北京政法委員会、公安部、中央政法委員会、司法部の要職に就き、中共と江沢民集団の法輪功に対する迫害政策を積極的に実施してきた。

 明慧ネットの統計によると、2018年3月から2020年4月まで傅政華の法務大臣兼党副書記の在任中に、46人の法輪功学習者(以下、学習者)が迫害されて死亡したことが分かった。うち、28人が刑務所で迫害により死亡し、18人が迫害され危篤に陥り出所後まもなく死亡した。死亡した学習者は、いずれも生前に刑務所で警官、受刑者による拷問、不明な薬物による迫害、超過酷な強制労働による迫害を受けたことがある。

 また、2018年3月から2020年4月の間に、1816人の学習者が不当な判決を宣告されて刑務所に拘禁された。明慧ネットの「中共による学習者への拷問、虐殺に関する調査報告書」によると、学習者を致死させた事件は全国の122の刑務所に及んでいる。傅政華は元法務大臣として、その責任を免れられない。

 一、28人が刑務所の迫害により死亡

 明慧ネットの統計によると、傅政華が法務大臣の在任中に、少なくとも28人の学習者が刑務所で迫害により死亡した。

表1、傅政華が在任中に刑務所で死亡した28人の学習者の一覧表

名前

性別

年齢

省、直轄市

区県

職務

死亡年月

刑務所

孫敏

50

遼寧省

鞍山市

 

教師

2018年3月

遼寧省女子刑務所

楊宝森

61

吉林省

松原市

乾安県

 

2018年4月

吉林省公主嶺刑務所

胡国艦

46

遼寧省

撫順市

   

2018年5月

本溪刑務所

洪米素

52

浙江省

温嶺市

   

2018年8月

浙江省女子刑務所

王岳来

56

湖南省

岳陽市

   

2018年8月

朱州攸県網嶺刑務所

李捷春

62

遼寧省

朝陽市

   

2018年12月

大連刑務所

柳艶梅

52

北京市

 

順義区

 

2018年12月

北京女子刑務所

鄭居成

76

貴州省

安順市

   

2019年3月

貴州都匀刑務所

李艶秋

52

遼寧省

錦州市

   

2019年3月

遼寧省女子刑務所

廖健甫

65

四川省

攀枝花

   

2019年3月

雲南第一刑務所

丁国琴

69

四川省

瀘州市

江陽区

 

2019年5月

成都龍泉女子刑務所

梁文德

64

四川省

瀘州市

 

公務員

2019年6月

成都龍泉女子刑務所

徐静

65

吉林省

長春市

   

2019年6月

吉林女子刑務所

廖大武

57

広西

欽州市

   

2019年7月

広西新康刑務所

孟紅

79

黒龍江

ハルビン

   

2019年7月

黒龍江女子刑務所

陳玉花

70

山東省

菏沢市

   

2019年9月

山東女子刑務所

王邦基

71

湖北省

咸寧市

通山県

 

2019年9月

沙洋範家台刑務所

崔玉桃

50

山西省

大同市

 

公務員

2019年10月

山西省太原市(109)刑務所

楊立華

43

黒龍江

黒河市

孫呉県

 

2019年11月

黒龍江省女子刑務所

王德臣

62

黒龍江

ハルビン

阿城区

 

2019年11月

黒龍江省呼蘭刑務所

李大堯

67

湖北省

荆州市

監利県  

2019年11月

湖北省沙洋範家台刑務所

劉建英

57

吉林省

長春市

德惠市

 

2019年12月

吉林省女子刑務所

李桂栄

78

遼寧省

瀋陽市

 

校長

2020年1月

遼寧省女子刑務所

胡林

47

遼寧省

瀋陽市  

技師

2020年2月

瀋陽市康家山刑務所

李少臣

76

天津市

     

2020年3月

天津市濱海刑務所

張振才

 

遼寧省

錦州市

 

 

2020年2月

大連刑務所

鄒立明

66

遼寧省

盤錦市

 

 

2020年3月

大連刑務所

蘭立華

49

遼寧省

瀋陽市

 

 

2020年4月

遼寧省女子刑務所

 1、瀋陽市の元校長の李桂栄さん 刑務所で迫害され死亡

 遼寧省瀋陽市の李桂栄さんは、2020年1月中旬に、遼寧省女子刑務所で迫害され続けて死亡した。享年78歳だった。

 李さんは合作小学校の校長として、よく管理して周りの人に好評を得ており、他にも、「大東区優秀校長TOP10」にも選ばれたことがある。2006年10月、李さんが人に法輪功迫害の実態を伝えたとして、懲役7年の不当な判決を宣告された。2015年2月7日、李さんは市場で法輪功迫害の資料を配った際、再び連行され、懲役5年の実刑判決を宣告され、遼寧省女子刑務所に拘禁された。

 刑務所の警官は李さんを転向させるよう受刑者に指図した。指図された受刑者は李さんを殴打して、靴で李さんの手を踏みつけた。李さんの全身はアザだらけになった。ある日、李さんは髪の毛を引っ張られたまま引きずられた結果、大量の髪の毛が抜け落ちた。また1日半から2日半かけて、しゃがむ姿勢を強いられ、さらに食事を摂ることやトイレに行くことも、眠ることなども禁じられた。

 2、航空エンジニアの胡林さん 康家山刑務所で迫害死

 瀋陽市航空エンジニアの胡さん(47)は2019年5月23日、法輪功迫害の真相資料を配布しているときに連行され、懲役2年の実刑判決を宣告された。そして、2020年2月16日、瀋陽市康家山刑務所で残忍な迫害によりこの世を去った。

 胡さんは「真・善・忍」を堅持し続けたとして、何度も連行され、拘禁され、労働教養処分などの迫害を受けた。拘禁されていた間、胡さんは猛打され、スタンガンで電気ショックを受け、縛り上げられ、睡眠を剥奪され、奴隷のように労働をさせられて、酷い拷問を加えられた。

胡林さん

 3、張振才さん 大連刑務所で迫害され死亡

 黒山県東関村に在住の張振才さんと妻・張連栄さんは2019年7月14日、人々に法輪功が迫害されている事実と法輪功の素晴らしさを伝えていた際、舒心園付近で警官らに連行された。

 その後、当局の裁判所は張さんに懲役1年11カ月の実刑判決、妻に懲役2年2カ月の実刑判決を宣告した。張さんは大連市にある刑務所に、妻は馬三家刑務所に移送され、拘禁された。2020年1月23日、大連の刑務所側が張さんの家族に電話をかけ、「張振才に膵臓がんが見つかった」と通知したが、2週間後の2月7日、張さんはこの世を去った。

 4、遼寧省盤錦市の鄒立明さん 大連刑務所で迫害され死亡

 遼寧省盤錦市の鄒立明さん(66)は、2019年9月に錦州南山刑務所に拘禁された。同年11月には大連刑務所に移送された。 2020年2月7日、大連刑務所は鄒さんの家族に電話をかけ、鄒さんが昏睡状態に陥り、大連第三人民病院に入院していることを知らせた。3月8日、鄒さんは亡くなった。

 5、瀋陽の蘭立華さんが迫害され死亡 遺体は強行に火葬された

 瀋陽市の学習者・蘭立華さんは2018年11月6日、瀋陽市留置場に連行され、灌食された。また、「大挂」という拷問により、吊るし上げられた。その時から、蘭さんの左胸に卵サイズのしこりができ、乳がんと診断された。

 2019年5月5日午前、身体が衰弱して顔色が真っ青な蘭さんは、手錠と足かせをかけられて入廷し、その状態のままで裁判を開廷された。当日、判決が下されずに裁判は終了した。翌日、蘭さんに懲役3年10カ月の実刑判決を宣告した判決書が、家族の手元に届いた。蘭さんは2020年4月23日に亡くなった。49歳だった。

 6、李少臣さんは迫害により死亡

 天津市の李少臣さん(77)は、1996年に法輪功を学び始め、心身ともに健康になったが、1999年7月から中共による法輪功迫害が発動された後、少なくとも3回連行され、2年間の労働教養を強いられ、2回にわたって計4年6カ月の実刑を言い渡された。

李少臣さん

 2016年12月7日、李さん夫婦は天津市国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)と地域の派出所の警官らに連行され、懲役4年の実刑判決を宣告された。天津濱海刑務所で残忍な迫害を受けた李さんは、2020年3月6日に死亡した。死亡時に両目は閉じていかなった。

 7、遼寧撫順市の胡国艦さんは本渓刑務所で迫害され死亡

胡国艦さん

 遼寧省撫順市の学習者・胡国艦さんは、懲役4年の実刑判決を宣告され、2016年5月4日、瀋陽新入刑務所から本渓刑務所第8監獄区に移送された。拷問や暴力により胡さんは脳の血管が破裂して脳幹から出血し、頭蓋骨の切開手術を受けたが、頭蓋骨がもと通りに修復されておらず、右側の頭はへこんで植物人間になった。2018年5月15日の明け方、胡さんは無念な思いを晴らせないままこの世を去った。

植物人間にされた胡国艦さん

 8、あと1カ月で冤罪が満期になる鄭居成さん 迫害され死亡

 鄭居成さんはチワン族の学習者で安順市頭舗面新村に在住し、ある工事会社の工事担当者だった。2002年に友人の紹介で法輪功を学び始めた。

 2017年4月30日、鄭さんは普定県の田舎で法輪功の資料を配っていた際、現地の派出所の警官らにより連行された。2018年中国の旧正月の前、当時74歳の鄭さんは懲役2年の実刑判決を言い渡され、貴州省都匀刑務所に収監された。

 都匀刑務所の警官により指図された受刑者が、交代制で鄭さんを口汚く罵り、指で目をほじくり、鼻や耳をひねったり、楊枝で刺したり、体のあちこちを叩いたりして、鄭さんは全身傷だらけになり、血流が悪くなり、失禁した。

 2019年3月上旬、鄭さんはあと1カ月で刑期を満了し、解放されることになっていたのだが、突然に迫害されたため亡くなったという情報が流れた。警官は鄭さんの親族の家に行きいきなり「刑務所に行って、火葬後の残骨灰を持ち帰るように」と告げた。その時、家族は初めて鄭さんが刑務所で死亡したことが分かった。享年76歳だった。

 9、王徳臣さんが迫害のため死亡 家族を遺体に近づけさせない

王徳臣さん

 ハルビン市阿城区新華鎮の学習者・王徳臣さんは、2019年11月17日、呼蘭刑務所の残忍な迫害によって死亡した。全体の過程、呼蘭刑務所は家族を王徳臣さんの遺体に近づけさせないようにし、家族に急いで火葬することに同意するように強制した。王徳臣さんの遺体については多くの疑問点が残された。

 明慧ネットの報道によると、2016年5月6日、王さんは配達の途中で警官に連行され、家宅捜索を受けた。王さんの妻は警官の残虐行為を目の当たりにして恐怖のあまり心神喪失した。王さんはその後、懲役10年の実刑判決を言い渡され、わずか3年半の間に迫害されて死亡した。

 10、遼寧の李捷春さん 大連刑務所で迫害により死亡

 遼寧省朝陽市の学習者・李捷春さんは、北票裁判所に懲役5年の実刑を言い渡され、大連刑務所に拘禁された。2018年12月3日に大連刑務所で迫害により、李さんは死亡した。享年62歳。

 明慧ネット2018年3月24日の報道によると、中共の「十九大会」(2017年10月)の期間中、李さんは昼間は4人の人員に「転向」を強要され、夜は高さ15センチ、幅は指2本くらいの小さな椅子に長時間座らされたり、ひどい暴力を加えられた。

刑具:拷問で使用する小さな腰掛け

 李さんは今まで5回も連行され、そのうち二度も労働教養を受け計5年間も強いられた。2002年9月12日、李さんは3年の労働教養を強いられ、西大営子労働教養所に拘禁された。そこで様々な拷問に苦しめられ、電気棒による電気ショックを加えられたことによって、何回も気絶したことがある。

続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/10/7/432233.html)
 
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