南極のオゾンホールが拡大 すでに南極大陸の面積を超えた
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 【明慧日本2021年10月21日】南極大陸上空に位置しているオゾン層による空洞が最近著しく増大し、今の面積はすでに南極大陸全体の面積を超えた。

 EUのコペルニクス大気監視サービス(CAMS)が2021年9月16日にプレスリリースを発表し、「当該機関の科学者達が、9月以来オゾン層の空洞の面積が指数関数的に拡大し、今すでに南極大陸全体の面積より大きいことを発見した」と述べた。

 同機関の主任であるヴィンセント―ヘンリーペイジ氏は声明の中で「今年、オゾン層の空洞がオゾン層拡大のシーズン(訳注:9月中旬)の始まりの際には、予想通りに発展していました。それは昨年と酷似した状況で、9月初めまではあまり特別なものではありませんでしたが、しかしその後、データ記録の中で最大かつ最も長く続くオゾンホールの一つになりました。今の私達の予測は『今年の空洞はすでに例年よりさらに大きな空洞に進化した』ということを示しています」と述べた。

 南極上空の空洞は、毎年規則的に拡大したり収縮したりしており、通常は9月中旬~10月中旬までの間が1年の中でオゾン層の破壊が最大になる時である。12月になると、一般的に破壊が最小のレベルまでに縮小する。コペルニクス大気監視サービスは「昨年のオゾンホールも9月から予想した拡張を超え始め、最終的に記録開始以来、持続時間の最も長いオゾン層の空洞になった」と言及した。

 2020年3月の『ネイチャー』誌の報道によると、当時北極上空に巨大なオゾン層の空洞が現れ、カバーする面積はおよそグリーンランドの3倍の面積で、これはおそらく有史以来北極地区で現れた最大の空洞で、毎年南極で形成されるオゾン層の空洞の面積に相当する。この空洞は数カ月後に自然に閉じる、と報告されている。

'欧盟哥白尼大气监测服务局(Copernicus Atmosphere Monitoring Service)二零二一年九月十六日公布消息,九月份以来,南极臭氧层空洞的面积显著增大。'

EUのコペルニクス大気監視サービス(CAMS)は2021年9月16日に、9月以来南極のオゾン層の空洞の面積が著しく増大した、という情報を発表した

二零二零年三月,北极上空出现一个巨大的臭氧层空洞。(图片来源:NASA Ozone Watch)

2020年3月、北極上空に巨大なオゾン層の空洞が出現した(画像提供:NASA Ozone Watch)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/10/10/432350.html)
 
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