山東省臨沭県の元教師・楊広珍さんに、懲役2年を宣告
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 【明慧日本2021年10月24日】山東省臨沭(りんじゅつ)県裁判所は2021年10月8日午前、再審で法輪功学習者・楊広珍さん(62歳女性)に対して懲役2年の実刑判決を宣告した。その場にいた莒南県の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関、以下国保)の関係者・劉朝軍は、楊さんに不当に逮捕状を発付し、楊さんを臨沂市留置場まで連行した。

 定年退職した元教師・楊さんは、20数年来、法輪功を学んでいるとして、何度も派出所まで連行されたことがある。2005年、楊さんは3年の労働教養処分を科された。

 2020年4月のコロナウィルス期間、楊さんは莒南県公安局の副局長・王世強、国保大隊の副隊長・郭強、城西派出所の所長・王波濤などに身柄を拘束され、大量の私物も押収された。その期間、楊さんは鉄のケイジに閉じ込められ、取り調べや唾液の検査などをされた。翌日の夜、一時出所の種類にサインを強要されてから解放された。

 同年10月中旬、楊さんの案件は莒南県国保大隊の副隊長・郭強により県検察庁に提出された。11月の初め、莒南県検察庁から臨沭県検察庁へ出された。12月、楊さんの親族弁護人は臨沭県検察庁で案件の書類を見てから、起訴の撤回を求める意見書を出した。

 2021年9月13日、臨沭県裁判所は楊さんに対して裁判を開廷した。審判長は禚山、起訴者側は劉艶である。楊さん本人、弁護士、親族弁護人は無罪弁護をした。

 2回の裁判で、臨沭県裁判所は楊さんと家族による起訴者側の回避の要求を却下し、その後、親族弁護人による違法の手段で手に入れたいわゆる「証拠」は証拠として見なすべきではないという申請を却下した。莒南県国保の関係者が不当に家宅捜索をし、楊さん宅での法輪功の関連書籍と資料は調査のみであると言い、弁護人によって具体的に指摘された件は意図的に無視され、臨沭県裁判所はこれらのものは「罪名」とは全く関連性がないと言った。

 臨沭県裁判所は弁護士の根強い弁護、楊さん本人の主張、親族弁護人による関係者の違法行為の指摘を無視し、楊さんに有罪判決を宣告した。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/10/20/432723.html)
 
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