【明慧日本2021年10月30日】河南省安陽市公安局北関分局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官は2021年6月26日、管轄外の文峰区の法輪功学習者・段燕林さん(50歳男性)の家に行き、家宅捜索をした。その後、警官は段さんを連行し、当日の夜、安陽市留置場に送り込んだ。すでに4カ月が過ぎた。
以前、楽観的で健康だった段さんの母親は、当局によって息子の家庭が崩壊され、息子が繰り返し連行されたことを目の当たりにして、日々恐怖を感じ、健康状態が悪化し倒れてしまった。段さんは7、8年前から寝たきりの母親を介護し、親孝行してきた。今回、段さんが連行されたことで、母親はさらに精神的にショックを受け、苦しみの中で死亡した。そして、家族は段さんが母親の葬儀に参加できるように留置場側に要求したが、許可されなかった。
今回の連行は7月1日の前で、計画的だった。警官らは家宅捜索をしたとき、電話で「奥の部屋、外の部屋、ベッドのわき、ベッドの下、棚の中、箱の中」と指示を受けながら行った。警官は1時間ほど捜索して、法輪功の書籍2冊を探し出し、段さんを北関の国保に連行し、深夜まで尋問をした後、安陽市留置場に送って拘禁した。
その後、北関区検察庁は段さんの案件を北関公安分局に差し戻したが、段さんは解放されなかった。そして、警官は段さんの案件を文峰区検察庁に移した。
段さんは親子孝行な息子であり、優しい父親で、20数年来、法輪功を学び続けているとして、迫害の対象になっている。当局による法輪功への弾圧で、段さんの穏やかな家庭は壊された。
2008年7月末、北京五輪の前、安陽市文峰区国保の警官は突然、段さんの家に押し入り、家宅捜索をした。法輪功迫害の実態が書かれた紙幣数枚が見つかったため、段さんを連行し、労働教養処分2年を科した。段さんは許昌労働教養所に収容され、拷問を加えられた。
2020年8月、安陽公安部門が組織を調整し、各公安分局が新たに国保を成立した。法輪功迫害の専門の市公安局の警官がいて、同市に在住の学習者への迫害を指揮している。
安陽市の学習者・李現習さんは2021年5月11午後、買い物の途中で北関公安分局の国保の警官に連行された。その後、留置場で1カ月拘禁された李さんは、6月12日に迫害により死亡した。享年52歳だった。李さんの遺体は痩せ細り、頭は腫れあがり、腰、背中、膝下には傷跡が残っていたという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)