湖北の李大堯さんが迫害死、口の中にはゴム管が一杯
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 【明慧日本2021年10月31日】湖北省荊州市監利市の法輪功学習者・李大堯さんは2017年に連行され、その後懲役4年の実刑判決を言い渡され、沙洋範家台刑務所に拘禁された。その間、悲惨に迫害されて2019年に死亡した。享年67歳。遺体をチェックすると、口の中にはゴムパイプがいっぱい入れられており、歯も全部落とされていた。これが死ぬ前に話せず、涙だけを流していた原因だったのかもしれない。

 2017年9月20日、李さんは、家に押し入ってきた監利市国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官らにより連行され、家宅捜索を受けた。李さんはその後、起訴されて裁判にかけられ、懲役4年の実刑判決を言い渡された。2018年9月5日、李さんは湖北省沙洋範家刑務所に移送されて引き続き迫害を受けた。

 李さんは連行される前は健康で、顔は赤みを帯びて、体重は90㎏程度あった。留置場で拘禁されていた1年間、血圧を下げる効果がある薬だと言われ、飲むことを常に強要され、20㎏ぐらい痩せた。その上、ほかの薬物を飲むのことも強要され、奴隷のように重労働をさせられた。

 家族は2019年8月1日に李さんと面会したが、その時の李さんはまだ元気だった。しかし、同月29日に再度面会した時、場所は刑務所の病院に変わった。同日午前、李さんは刑務所の病院に行って診察を受け、昼頃、家族と会った。李さんは先に病院の応接室に座って家族を待っていた。会話時、李さんの発音ははっきりせず、家族は2文しか聞き取れなかった。「今月何度か転んで、手足がだるくて立ち上がれなかった」と語った。面会が終わった後、李さんは人に支えられて、片手を壁につきながらゆっくり監獄区に戻った。

 同年9月12日、家族はまた刑務所に行ったが李さんに会えなかった。刑務所側は「彼は入院して全身麻痺状態になり、ベッドに横になっていて、起き上がれず、話すこともできない」と言った。家族は仮釈放を求めたが、刑務所側は「そういう条件に満たしていない」との理由で拒否した。

 同年11月、李さんは迫害されて骨組みしか残っていなかった。多方面の交渉を経て、やっと刑務所から解放された。家族が刑務所の病院に迎えに行ったとき、李さんの尾骨の底に大きな穴が開いていることに気づいた。当時の李さんは死にそうになり、話もできず、涙を流すだけで、足かせをかけられて病床についていた。同月18日、家族は李さんを監利市第一人民病院に運び、救急手当を受けたが、まもなく死亡した。亡くなった時、口の中にはゴム管がいっぱい詰まっていて、元々歯は丈夫だったが、歯は1本も残っておらず全部叩かれて抜けていたことに家族は気づいた。

 李さんを自宅に運んできた刑務所の獄政課長・沈建軍は非常に威張っており、他の法輪功学習者からの訪問を禁止し、李さんのことを漏らすことも禁止し、誰かが明慧ネットに掲載したら、その人の娘の仕事部署を除籍すると脅した。

酷刑演示:毒打

拷問のイメージ図:酷く殴打

 沙洋範家台刑務所で法輪功学習者を転向させる手口は様々である、酷く殴打、長時間の体罰、睡眠の剥奪、スタンガンでの電気ショック、灌食、吊し上げ、独房に閉じ込める、タバコの先端での火傷、炮烙(ほうらく:人を銅の柱に縛り付け、その銅の柱を火で熱して人を焼き殺すという刑罰)、死人ベッドに縛る、薬物迫害等々。刑務所の副所長・張峰は本を出版し、中に犯人を矯正する120種類の手段、12種類の改心法を露骨に紹介した。範家台刑務所では10数人の学習者が迫害されて死亡した。李さんの迫害死後、武穴市の学習者・劉済こうさんも迫害されて死亡した。

 李さんは迫害死後、監利市の関連人物らが「李は病死だ」と主張して自分の罪を隠蔽し、罪悪感が少しもなく、逆に、猖獗を極め「ゼロ行動」を行い、引き続きほかの学習者を迫害している。現在、現地では劉利萍さんは留置場に拘禁されており、懲役8年を宣告すると関連人物に脅された。徐江さん、胡承霞さんは住宅監視されている。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/10/19/432682.html)
 
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