山東省徳州市の徐世英さんを再び拘禁
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 【明慧日本2021年11月15日】山東省徳州市の法輪功学習者・徐世英さん(以下、学習者)(69)は、2021年9月29日、徳城区公安支局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関、以下、国保)の張希坤、劉大偉などに身柄を拘束された。10月18日に済南女子刑務所に移送され、懲役2年6カ月の不当判決を宣告された。

 徐さんは1998年に法輪功の書籍『轉法輪』を読み終えてからしばらくして病気が完治した。「真・善・忍」の教えに従い、心を修め、優しく誠実に人に接し、心が広くなり、争うこともしなくなった。

 江沢民グループによる法輪功への迫害が始まってから、徐さんは法輪功を学んでいるとして、12回以上身柄を拘束され、洗脳4回、労働教養処分1回、不当判決を1回宣告されたことがある。そのほかにも、嫌がらせ、家財押収、強奪、居住監視などさまざまな迫害を受けた。娘は学校を追い出され、夫は脳血栓になり、身の回りの生活ができなくなった。娘は仕事がなく、毎日母の安否を心配している。

 2013年9月7日、徳城区公安支局の国保関係者・張希坤、劉大偉、段慧娟などが少なくとも3台のパトカーで学習者・劉玉秀さん、羅宝清さん、程碧さん、劉玉愛さん、孫修海さんを尾行しながら、徐さん宅に着いた。徐さんを含む6人の学習者の身柄を拘束し、羅さんの現金48000元(約77万円)、劉さんのリュックにあった残高3万元あまり(約50万円)の通帳と1700元(約2万8000円)の現金を奪った。劉さんは湖濵北路派出所の警備室で、警官に指を刺され、押収リストにサインを強要された。当時の所長は潘国輝である。徐さんの健康状態及び身の回りの世話をしなければならない夫がいるということで解放され、9月11日に一時出所できた。10月16日、徳城区公安支局に居住監視とされた。

 1カ月後、国保は徐さん、羅さん、劉さんを罪に陥れる資料を徳城区検察庁に提出した。10月16日、3人は不当に逮捕された。

 2014年1月15日の11時、徳城区公安支局の国保関係者・劉大偉と滕兆強は徐さんの家に侵入し、徐さんを徳城区裁判所まで連行した。裁判官・白雪は徐さんを取り調べ、劉さんと羅さんについても尋問した。徐さんは娘のノートパソコン、携帯電話はどこにあるのかと劉大偉に問い詰めたが、白雪は「弁護士を雇っていい」と答えた。

 家族の強い抗議、北京の弁護士の合法的な助言に続いて、検察庁は依然として3人を起訴し、検察庁の周方宝は「俺らは政法委員会(治安・司法などを統括する機関)の話を聞くのだ」とはっきり言った。

 2014年4月3日午前9時、徳城区裁判所は劉さんなど3人に対して裁判を開廷した。弁護士は法律に基づき、中国で法輪功を学ぶことは合法である。信仰の自由は憲法に守られる、犯罪にならないことや、学習者への控訴の証拠不足で、法律の根拠もないことから起訴は成り立たないと主張し、直ちに学習者を解放すること、審判者が無実の学習者に判決を宣告することこそが違法で犯罪であると述べた。しかし、裁判所は弁護士の弁護を無視し、劉さんに懲役3年、徐さんに懲役2年6カ月、羅さんに懲役1年2カ月の不当判決を宣告した。徳城区裁判所の裁判官・劉印江、白雪、陪審員・喬桂芹、書記・宋娜である。

 健康状態と家庭が原因で徐さんは刑務所外の執行になった。劉さんは判決を不服として控訴し、2014年11月4日、徳州市中級裁判所は劉さん、徐さん、羅さんに裁判を開廷しないまま、原審維持という再審の判決を宣告した。審判長・高志剛、審判員・李朝輝、許万彪、書記・張博。

 徐さんは帰宅後も、国保・張希坤などの迫害は止まらなかった。2014年7月15日午後、徐さん宅の居民委員会は警官に協力し、状況を知りたいという理由で、徐さんを欺(だま)し、湖濵北路派出所に一晩拘束した。当時、徐さんの夫は入院で面倒を見る人がいない状況下にあった。張希坤、劉大偉は別の都市で働く徐さんの娘に電話をし、父の面倒見るために帰るように求めた。徐さんは、もしも夫に何かあったら、訴えると抗議し、解放された。

 9月30日午後、徳城区国保大隊・劉大偉、王文軍及び刑事大隊の関係者は徐さん宅を訪ね、法輪功の無実が書かれた紙幣の出所と羅さん、劉さんなどのことを聞いた。10月10日、区国保の男性2人、検察庁の男性2人、女性2人は徐さん宅を訪ね、王梅という人が会話の内容をメモした。11日午後、国保大隊の王文軍などは徐さんに病院の診断書を要求した。徐さんは家事をした時に転んで腰と腕を怪我した。12日午前、国保は診断書を検察庁に送った。午後、国保は徐さんに居住監視を知らせた。6時すぎ、国保は重体で寝たきりの証明書と引き換えに居住監視証明書を使用した。

 12月20日午前11時ごろ、徳城区公安支局の国保・滕兆強、警官・王文軍、女性警官1人は徐さん宅に侵入し、徐さんを区検察庁まで連行した。目的は羅さんと劉さんの情報を調べるためだった。

 8年後、徐さんは再び拘禁された

 2021年9月29日午前7時すぎ、徳城区公安支局国保大隊・張希坤、劉大偉などは徐さんを公安局まで連行し、その後、留置場に移送した。9月30日、張希坤、劉大偉などは徐さん宅の家財を押収した。区裁判官・白雪は2014年の案件の続きで、数日後に済南刑務所に送り、今現在「ゼロ行動」実施中だと伝えた。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/11/9/433431.html)
 
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