障がいのある厳英さん 迫害され乳癌に
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 【明慧日本2021年11月27日】寧夏銀川市霊武市の法輪功学習者・厳英さん(58歳女性)は、2021年2月に連行され拘禁された。そして、8月5日、呉忠市利通区裁判所は厳さんに対して不当に開廷し、9月14日に懲役2年の判決を宣告した。留置場で9カ月間迫害を受けた厳さんは、乳腺癌、肝嚢胞、胆石を発症した。その後、警官8人は厳さんを呉忠市病院へ連れて行った。

 入院した厳さんは、家族の1人が付き添うことを許されているものの、警官に交代で監視されている。呉忠市人民病院の「放射線科のCT検査による画像診断報告書」に、「1、右乳房の結節を認め、MRI検査を推奨。2、肝嚢胞、胆嚢に複数の結石が認められる」と書かれている。医者は、入院して手術をすることを勧めた。2日後、同病院の「術中迅速凍結保存の診断中間報告書」には、凍結保存の診断結果として、(右)乳房の浸潤性癌、最大腫瘍径2.7cmであると、書かれている。

 厳さんは、重度のポリオ後遺症による障がいがある。出産後の1989年、冷たい水に手をさらすと、しびれや痙攣を起こす奇病を発症した。その後、リウマチ性心疾患、胃炎、婦人病、アレルギー性鼻炎、三叉神経痛などの病気も患った。しかし、1997年5月、厳さんは法輪功を学び始め、3カ月で病状が全部消え、無病の状態の体を味わうことができた。

 2021年2月10日午後、寧夏霊武市の警官10数人は、厳さんの息子の嫁が経営している店に押し入り、そこにいる厳さんを見つけて、「法輪功資料をどのくらい配布したのか」と聞いた。警官らは嫁の店を家宅捜索し、4時間にも及び、店の商売用のパソコン、プリンター、コピー機械などを押収した。それで、嫁は商売することができなくなった。

 2月21日、呉忠市利通区高閘派出所の所長・李海涛は警官数人を率いて、管轄区を越え、銀川市霊武市霊武農場にある厳さんの息子の嫁が経営している店に押し入り、脅迫、恫喝、詐欺などのあらゆる汚い手口で厳さんに尋問をし、家宅捜索を行った。午後4時、警官は厳さんを連行し、その夜、高閘派出所に拘束した。

 2月22日、警官は厳さんを市病院へ連れて行き、身体検査をさせた。その後、医者と警官は厳さんに聞こえないように長時間話し合った結果、厳さんの健康状態が留置場に拘禁する条件に満たないとした。

 2月23日朝、派出所の警官は厳さんを強制的に呉忠市留置場に送り、厳さんの手を掴んで健康診断書に拇印を押させた。そして、留置場の警官は厳さんに「おまえは持病がある、治療費は自己負担しなければならない」と言った。

 21〜23日までの尋問された3日間、厳さんは食べ物を与えてもらえなかった。

 3月27日、厳さん、鄭亜栄さん、鄭鳳英さん、馬雄徳さんの法輪功学習者4人は呉忠市利通区検察庁に逮捕状を発布された。厳さんと弁護士は、捜査当局が偽造した「指紋鑑定」と「印刷された書類の鑑定」に関して、検察庁に再検証の申請を提出した。

 8月5日、厳さんら4人は利通区裁判所に不正に裁判をかけられた。法廷で厳さんの弁護士は法律に基づき、厳さんに対して無罪弁護を行った。法輪功学習者たちは法輪功を学んで受けた恩恵を話し、自己弁護をした。

 9月14日、裁判所は、厳さんに懲役2年と罰金5000元、他の3人にそれぞれ懲役1年6カ月と罰金5000元の判決を言い渡した。

 そして、判決を不服として、厳さん、馬さん、鄭鳳英さんは控訴した。

 厳さんの弁護人は、関係部門に「控訴趣意書」と「訴状」を提出し、警官や検察官、裁判官が法律を守らず、偽りの「証拠」を出し、当事者に恣意的な罪を被せたことを具体的に例をあげて、訴えた。

 しかし、今日まで、厳さんと弁護士が訴えたことに対して、どの関係部門からも何ら対応がない。

 障がいのある厳さんは、9カ月に及ぶ留置場での非人間的な生活環境、時折行われる尋問、洗脳という精神的な拷問を受けてきたが、このたび身体検査を受けた結果、乳がん、肝嚢胞、胆石が見つかった。厳さんのことを知っている人は、「善良な人で障害があり、当局の迫害より癌になってしまった。この社会は暗黒だ!」と言った。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/11/24/433962.html)
 
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