留置場で拘禁されていた孫鳳仙さんは脳出血で入院
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 【明慧日本2021年12月18日】吉林省農安県の法輪功学習者・孫鳳仙さん(65歳女性)は2020年7月15日、農安県の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)と古城派出所の警官によって連行された。そして、2021年7月26日、懲役2年の判決を受けた孫さんは判決を不服として、控訴したが、11月29日、長春中級裁判所に原判決維持との結果を下された。しかし、その4日後の12月3 日午後、農安県留置場に拘禁されている孫さんは脳出血を発症し、病院に搬送された。現在病院のICUに入っている。

 孫さんは産婦人科の医者で、かつて神経性頭痛を患っていた。頭痛を発症したとき、仕事ができなくなり、鎮痛薬を飲んでも効果はなかった。頭痛が起きると、不整脈も伴い、呼吸困難も起こした。1999年、長春センター病院の医者に「この病状は薬で維持するしかできない。悪化しなければよい。根治は無理だ」と言われた。

 幸い、1999年、孫さんは法輪功を学び始め、その1年後、頭痛がなくなり、心臓病の症状も消えた。それから、健康になった孫さんは毎日、大変な産婦人科の仕事をこなす余裕もできた。

 しかし、1999年7.20、江沢民グループは法輪功迫害を発動した。法輪功を学び続けている孫さんは当局に迫害を加えられた。

 2020年7月15日朝7時半ごろ、孫さんは家から仕事に出かけようとした時、十数人の私服警官が家に押し入った。警官らは捜索令状を提示しないまま、すぐに家宅捜索をし始め、1時間以上に及んだ。家にあるパソコン、法輪功の関連書籍、孫さんの夫の携帯電話まで押収した。孫さん夫婦は公安局に連行され、尋問を受けた。

 尋問を受け、恐怖を感じた孫さんは意識が朦朧とし、体調も崩したが、長春市留置場に送られた。その後、農安県留置場に移送された。

 2020年11月11日、孫さんの弁護士は徳恵市裁判所に手続きをして渡した。その後、担当の裁判官は弁護士に法輪功を学んでいない証明を出すようにと要求し、「出さないと、法廷に入れない」と言った。

 2021年3月4日、弁護士は裁判所に行き、担当裁判官に連絡して、裁判官との面談と案件の閲覧を求めたが、証明を出していなかったという理由で拒否された。そして、弁護士はその要求の法律的な根拠を出すようにと求めたが、裁判官は「秘密通達なので見せられない」と言った。

 2021年4月9日朝、裁判所側が孫さん本人にも弁護士にも家族にも事前に通知せず、孫さんに対して不当に開廷をした。

 法廷で、裁判官の紹介のとき、担当裁判官は「私は、王栄富と言う名前で、今後訴えるときは、この私はを訴えなさい」と言った。

 孫さんは何度も弁護士を入廷させるようにと要求したが、許されなかった。傍聴したくても、法廷に入れられず、家族は法廷の前で「不法裁判だ。違法な裁判だ」と叫んだ。

 7月26日、孫さんに対して、「懲役2年、罰金5000元」という判決書が留置場に届いた。

 9月1日、孫さんは長春中級裁判所に控訴した。

 9月22日、孫さんの弁護士は長春中級裁判所の裁判官に委託書、案件の閲覧申請書、当事者と面会、連絡する申請書を提出しようとしたが、裁判官に弁護士所在地の司法局の備案(届け出)が必要だと言われた。

 弁護士は「どの法律が刑事手続き以外、備案が必要だという規定が書かれているのですか? これは違法行為ではありませんか」と言った。

 11月29日、中級裁判所は弁護士の手続きを拒否し、家族に知らせず、孫さんにオンラインで開廷して、一審の判決維持と下した。

 12月3日午後4時半、留置場に拘禁され、脳出血の孫さんは病院に搬送され、5時間にわたって手術を受けた。手術は成功したが、未だに孫さんは昏迷状態で、集中治療室に入っているという。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/12/9/434559.html)
 
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