2022年1月、132人の学習者が不当判決されたことが判明(一)
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 【明慧日本2022年2月22日】(明慧記者)新しい年を迎え、家族団欒のひと時がやってきたが、中国では中国共産党(以下、中共)の迫害により生離死別して再会できない家族がどれほどいるだろう。2022年1月の間に、132人の法輪功学習者(以下、学習者)が不当な判決を受けたことが判明し、そのうち、2022年に36人、2021年に88人、2020年に8人が不当な判決を宣告された。不当な判決は中国の20の省、自治区、直轄市に及んでいる。最も深刻なのは、北京市17件、広東省16件、黒龍江省14件、遼寧省12件、吉林省11件、河北省10件、山東省10件となっている。

 2022年1月、少なくとも31人の60歳以上の学習者が不当な判決を受けたことが分かった。うち、80~90歳は6人、70~80歳は12人、60~70歳は13人である。中共の法曹部門の関係者が学習者から強制的に取った現金の総額は52万2307元に上った。うち、裁判所が科した罰金は42万3500元で、警官が不当に押収した金額は9万8807元であった。

图1:2022年1月获知132名法轮功学员遭中共非法判刑按刑期分布

2022年1月、実刑判決を受けた学習者の刑期における人数の分布

2022年1月、実刑判決を受けた学習者の刑期とその人数の統計表

刑期 実刑判決を受けた学習者の人数
1年以下 7
1~2年 23
2~3年  15
3~4年 34
4~5年 15
5~6年 17
6~7年 1
7~8年 4
8~9年 2
執行猶予 9
刑期不詳 5
合計 132

 一、2022年1月、132人の学習者が不当な判決を受ける

图2:2022年1月获知中国各地法轮功学员132人遭非法判刑

2022年1月、実刑判決を受けた学習者の地域別人数分布表

 迫害の実例

 1、河北省磁県の李蓮叶さんは懲役3年を宣告される

 河北省邯鄲市磁県の学習者・李蓮叶さんは2022年1月4日、磁県裁判所に懲役3年と罰金3000元(約5万4000円)の判決を宣告された。

 2021年12月6日午後、磁県裁判所は邯鄲市第三留置場で、李さんに対してオンライン裁判を行った。弁護士は李さんのために無罪弁護を行った。

 2021年6月29日夜10時、李さんを含む4人の女性学習者は峰峰鉱区大社鎮で法輪功の資料を配布した。6月30日の朝、大社村の書記が4人を薛村派出所に通報したため、邯鄲市峰峰鉱区の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官は監視カメラの映像を調べて、車のナンバーや、李さんの駐車場と住所を把握した。また、監視カメラで焦庄村で下車した1人の学習者の姿も見つけた。

 2021年7月15日夜8時過ぎ、薛村派出所と武安市土山郷派出所の警官7、8人はパトカー2台に乗って、区内に住む李さんを連行し、李さんの自家用車と携帯電話を押収した。当日の夜、土山郷派出所で尋問を受けた李さんは、7月16日、邯鄲市第三留置場に拘禁された。

 7月17日、薛村派出所、土山郷派出所、峰峰鉱区の国保の警官らは李さんの自宅に行き家宅捜索をした。7月18日、国保の警官は押収した携帯電話の情報に基づき、李さんの新しく購入したマンションに行って家宅捜索を行った。

 2、許那さん達11人の学習者が不当判決され、米国務省と政府高官は中共を非難

 北京冬季オリンピックの前に、中共は許那さんなど11人の学習者に対して不当に懲役2~8年の実刑判決を宣告した。米国務省と政府高官、弁護士は次から次へと中共を厳しく非難し、直ちに学習者への迫害を停止し、釈放するよう求めた。

'法轮功学员、画家许那一月十四日遭中共非法枉判八年。'

許那さん

 許那さんなど11人の学習者は2022年1月14日、中共の関係者に不当な実刑判決を宣告された。許那さんは懲役8年の実刑判決、李宗沢さん、鄭玉潔さん、李立鑫さん、鄭艶美さんは懲役5年の実刑判決、鄧静静さん、張任飛さん、劉強さん、孟慶霞さんは懲役4年の実刑判決を宣告された。また李佳軒さん、焦夢姣さんも不当に懲役2年の実刑判決を言い渡された。53歳の許那さんは画家で、法輪功を信仰しているとして、二度も刑務所に入れられたことがある。刑務所で、許那さんは両足を180度まで広げられ、3人の受刑者が足と背中に座るなどの拷問を受けて、耐え難い苦痛を経験した。14年前に、許那さんの夫、民間音楽家の於宙さんは、2008年北京夏季オリンピックの前、中共の警官に迫害されて死に至った。

'优秀青年李宗泽'

李宗沢さん

 米国務省は1月21日、直ちに学習者に対する暴行と虐待を停止し、法輪功を信仰する学習者を釈放し、そして行方不明の学習者の行方を明らかにするよう中共に呼びかけた。ある国務省の官員は「1999年以来、ずっと法輪功と平和的な修煉者を迫害し消滅しようとする中共を非難します。そして彼らの信仰の権利のために抗議する人々のために私達は中共を非難します。多くの証拠から分かるように、中国政府(中共)は今なお学習者を抑圧して虐待しています。幾千万もの学習者が毎年拘留され、嫌がらせ、およびレポートで示したように拷問と虐待を受けています。理由はただ、彼らは平和的に自分の信仰を実践しているだけなのです」と述べた。

 著名な国際人権弁護士のデビッド・マタス氏はメディアの取材に応じた時、「最近学習者に対する厳しい判決は間もなく開催されるオリンピックと直接関係があります。その目的は違う声をあげる人々を恐喝するためです。中共のやり方は一貫してオリンピックの前と開催中、弾圧を強めることです。それは、反体制の人たちがオリンピックの機会を利用して、国際社会に中共の暴政を暴き出されること心配しています。中共の策略は刑罰を下された人を恐喝するだけではなく、刑罰を下されることを意識している全ての人々をも恐喝しています」と述べた。

 マタス氏は「中共が学習者に対する量刑は全く政治的なものです。共産主義の中国で、中共の量刑は党に対して『忠誠さ』が足りない行為あるいは信仰への威嚇を目的としています。法輪功に対する量刑も政治的であり、一貫性がありません。オリンピックが到来すると、中共は量刑を増加するはずです」と述べた。

 3、真善忍の信念を貫いた劉金萍さん 不当に懲役3年6カ月を宣告される

 佳木斯市の学習者・劉金萍さんの友人である弁護人は2022年1月14日、向陽区裁判所から「劉金萍に懲役3年6カ月、1万5000元の罰金を科する」という判決書を受け取った。劉さんは弁護士を通して、法律に基づき控訴する意向を表明した。劉さんは「自分は法輪功を学び、真・善・忍を信仰することは罪ではなく、判決を受けるべきではありません」と主張した。

'刘金萍证件照'

劉金萍さん

 1981年に生まれた劉さんは、母親が学習者であるため、小さい頃から法輪大法が良いものであることを知っていた。ある日、劉さんは母親と一緒に法輪功の書籍を読んでいた時、法輪功の純粋な教えに感動し、涙を流して、「私も大法を勉強したい!」という一念が湧いてきた。その瞬間、一陣の熱い流れが頭のてっぺんから全身を駆け抜けたように感じたという。

 2011年、劉さんは本格的に修煉を始めた。以来、暗記することがとても遅かった劉さんは、知恵が開かれ、同僚より早く覚えられるようになり、性格も明るくなった。

 4、長春の上級ソフトウェアエンジニア謝蓉さんに1年6カ月の不当判決

 明慧ネット2022年1月31日の報道によると、吉林省長春市の上級ソフトウェアエンジニアで、学習者の謝蓉さんは2021年12月29日前後、中共の裁判所から不当に懲役1年6カ月の実刑判決を宣告された。謝さんの妻の徐麗娜さんは現在、長春市第四留置場に不当に拘禁されており、中共による司法迫害に直面している。

 5、かつて8年6カ月拘禁された李志剛さんに更に5年以上の不当判決

 明慧ネット2022年1月2日の報道によると、長沙市の学習者で、国立国防科技大学博士課程に在籍していた李志剛さんは、1年以上不当に拘禁された後の2021年12月21日、法廷で「組織人」であることを理由に懲役5年3カ月の実刑判決を宣告された。2020年10月27日と28日、長沙公安局は大勢の警察官を出動させ、統一行動で20人以上の学習者を連行した。李さんはその中の一人であった。

'李志刚'

李志剛さん

 李さんは185センチの身長で、おおらかで優しい性格を持ち、優秀な成績で湖南国立国防科技大学に合格し、修士号を取得した。李さんは青春時代の最も良い時期に、長年にわたって人身の自由を奪われ、肉体的な面においても精神的な面においてもひどい迫害を受けた。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/2/10/438702.html)
 
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