黒竜江省「610弁公室」歴代の主任、副主任が行った法輪功への迫害(一)
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 【明慧日本2022年2月26日】(中国黒竜江省=明慧記者)1999年7月20日、中国共産党(以下、中共)と江沢民グループが公然と法輪功迫害を開始して以来、黒龍江省は中共と江沢民による集団虐殺の政策を積極的に実施し、同省の法輪功学習者(以下、学習者)を不当に逮捕、労働教育、刑罰、「洗脳」、家宅捜索、拷問などの迫害を行い、中国国内において法輪功を最も厳しく迫害している省の一つとなっている。

 同省の「邪教問題を防止、処理する指導者グループ」(以下、「610弁公室」)は、同省における法輪功迫害の専門機関であり、このグループは同省における法輪功への日常的な迫害を担い、同省の各レベルの党と政治機関、および公安、検察、法律、司法、宣伝部門と結託して、学習者の「名誉を汚し、経済的に破綻させ、身体を消滅させる」、「殴り殺しても自殺とみなす」、「身元を確認する必要なく直接火葬する」という中共のテロリズム的な政策を実施してきた。

 1999年7月から2020年4月までの約22年間、同省で迫害され死亡した学習者の人数は中国で最も多い。不完全な統計によると、死に至るまで迫害された学習者のうち、名前が確認できただけで582人にものぼる。

 同省党委員会「610弁公室」の犯罪責任は免れることができず、 「610弁公室」の主任・張金峰と、副主任・国剣塵、石蘭波、李孝軍、劉偉国らが、これらの迫害政策の実際の主要人物であり、裏の首謀者でもある。彼らは、省内で行われた学習者への迫害の責任から逃れることはできない。

 中共が法輪功を迫害した23年間、同省委員会の「610弁公室」の主な責任者は以下の通り。

 張金峰(ZHANG,JINFENG)、1953年9月生まれ、漢民族、黒竜江省の出身。彼は2000年から2010年まで、同省「610弁公室」の主任を務める。

 国剣塵(GUO,JIANCHEN)、男、黒竜江省の出身。2004年10月から「610弁公室」の副主任に就任し、のち「610弁公室」第二期の主任を務める。2011年11月、国剣塵は「610弁公室」の主任の身分で、同省の政法委員会書記・孫永波に同伴して、双鴨山市で開催された「全省に邪教のない村(コミュニティ)づくり経験交流会」に出席し、会議を推し進めた。

 石蘭波(SHI,LANBO)、男、1958年生まれ、黒竜江省の出身。同省「610弁公室」第三期の主任を務める。それまでの彼は同省の政法委員会の主任、視察員、副秘書長、綜合治安弁公室の主任を務めていた。

 李孝軍(LI,XIAOJUN)、男、漢民族、1963年11月生まれ。同省「610弁公室」の協調指導局長を努めた後、2012年5月「610弁公室」の副主任に就任し今日に至る。

 劉偉国(LIU,WEIGUO)、男。おおよそ2011年「610弁公室」の副主任に就任し今日に至る。

 以下は張金峰、国剣塵、石蘭波、李孝軍、劉偉国らが犯した犯罪の一部である。

 (一)迫害に直接加担

 中共の法輪功迫害は秘密主義と情報封鎖をとっており、そのため、同省「610弁公室」の迫害への直接関与の証拠は比較的限られており、以下に列挙した迫害の事実は氷山の一角に過ぎない。

 2002年4月、同省鶴岡市の公安局は、気が狂ったように学習者を不当に逮捕し、6日間で700人以上を連行した。 同省「610弁公室」主任・張金峰は、自ら学習者を連行して、ハルビン市薬物更生センターで迫害を行った。

 2004年、同省五常市の学習者・劉艶春さんを含む7人の学習者が連行され、張金峰らは家族から金銭を強制的に取った後、これらの学習者を解放した。

 2005年3月10日、ハルビン市呼蘭区財政局の職員で学習者である李敏さんとその妻・杜秀珍さんは不当に逮捕され、五常市洗脳班に拘禁された。張金峰はハルビン市「610弁公室」の責任者である祁加民と共に、二度洗脳班に行って李さんを「転向」させようとしたが、李さんは脅迫を恐れず「転向」を拒否したため、後に不当に8年の懲役を言い渡された。 2009年、大慶刑務所で迫害によって死亡した。

 2010年9月7日から17日まで、同省「610弁公室」は黒竜江省女性刑務所で気功教室を開き、学習者を強制的に「訓練」し、法輪功の修煉を放棄するよう強要した。

 長年来、同省の「610弁公室」の責任者である張金峰と国剣塵は、外部の専門家として同省の共産党学校を頻繁に訪れ、虚言をもって各レベルの幹部に法輪功を中傷する内容を注ぎ込み、法輪功を迫害する悪辣な手段を伝授した。

 2016年10月、石蘭波は同省党委員会邪教防止弁公室の主任として、ハルビンの平邨ホテルで開催された「黒龍江省の革新的なニュース発信に関する交流会」に参加し、法輪功を中傷する記事や報道をよく掲載した。

 2017年5月、同省全域で組織的にいわゆる反邪教の集中宣伝活動が展開された。省党委員会邪教防止弁公室は、ハルビン道里区中央大街で宣伝ブースを設置し、反邪教宣伝グッズを配布し、同省邪教防止弁公室の石蘭波主任が活動に参加した。

 2017年9月、同省党委員会邪教防止弁公室は、いわゆる「全国邪教のない県づくりモデル」の表彰式を開催した。邪教問題を防止、処理する指導者グループの副リーダーで、 邪教防止弁公室主任・石蘭波、副主任・李孝軍と劉偉国が会議に出席した。

 2017年12月、同省党委員会邪教防止弁公室が会議を開き、石蘭波が会議で講演した。 彼は各機関の党建設工作を強化することで、反邪教活動を推し進め、新たな成果を得るよう求めた。

 2018年2月、同省の反邪教工作会議がハルビンで開催され、石蘭波が会議に出席し、2017年の工作を総括し、2018年の工作を指示した。

 (二)洗脳班を多数設立し、学習者を強制的に洗脳

 五常洗脳班(対外:五常法制教育訓練センター)と称し、同省の政法委員会の直轄で設立され、「610弁公室」が直接に指示し、学習者を迫害する邪悪の巣窟である。 この洗脳班は2000年に財政局から直接の資金援助を受けて設立され、建物が五常市計画生育局の敷地内の奥に隠れている。

 張金峰は、この洗脳班をしばしば訪れ、直接監督し、迫害を実行している。 五常洗脳班は長年にわたり、同省の学習者を大量に迫害しているだけでなく、他の省、市、地域の多くの学習者をも迫害している。

 張金峰、国剣塵らは、周永康のいわゆる「2010~2013年転向攻略計画」を実行するために、省内の地方政法委員会、「610弁公室」、警察署に、学習者を各地方の洗脳班に連行して、残酷な迫害を行うよう指示し続けた。不完全な統計によると、同省には学習者を迫害する洗脳班が10カ所もあり、そのうち、建三江青龍山洗脳班は最も悪名高い巣窟の一つである。

 2014年3月、その洗脳班で起きた人権派弁護士への迫害は、世界に衝撃を与えた。 この事件は、同省政法委員会と「610弁公室」の統制と共謀で行われ、国剣塵らはこの事件の責任から逃れることはできない。 

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/2/16/439046.html)
 
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