【明慧日本2022年2月26日】重慶市万州区の法輪功学習者・胡開均さん(68歳女性)は昨年12月28日、開州区裁判所に懲役5年の実刑判決、罰金1.5万元(約27万円)を科された。胡さんはこの裁判を不服として控訴したが、重慶市第二中級裁判所により原裁判維持となった。現在、胡さんは高級裁判所に控訴している。
胡さんは万州区建設会社第九建設部の定年退職者で、1人息子を亡くした。70歳の夫は2014年2月に進行性の喉頭癌にかかり、喉頭を全摘し、声を出すことができず、要介護状態で、さらに長期的に薬を飲み、病院に通って治療しなければならず、誰もが面倒を見れるわけでもないという状況である。このようなケースであっても、第二中級裁判所は不公平裁判に対する控訴を棄却し、原判決を維持したのである。医療記録カードもあり、障害者カードもあり、貧乏家庭カードもあるものの、裁判所に一切認められなかった。
2020年のゼロ行動で、万州区の人員らは同年7月17日、全区の各エリアで統一行動を起こし、午後2時から3時まで大連行を実施した。その日、胡さんは法輪功迫害の実態が書かれた資料を劉徳英さんに送っていたとして連行され、家宅捜索を受けた。劉さんも連行された。
胡さんは洗脳施設で12日間拘束され、その後1年間の裁判待ちとなり、7月29日に帰宅した。80代の劉さんは19日間迫害された後、住宅監視となり、帰宅した。
胡さんと劉さんは現地派出所の警官に起訴され、開州区検察庁と裁判所に書類を提出された。 同年8月19日、開州裁判所は胡さんと劉さんに対して審理を行った。80代の劉さんは、重病で身の回りのことができず、介助者と息子に助けられて法廷に入った。裁判の傍聴人は一人もおらず、全員が当局の人員であった。検察は証拠を出さずに、紙に書かれた内容を読み上げただけだった。
同年12月2日、胡さんと劉さんは再び法廷に召喚され、12月28日、胡さんに懲役5年、罰金1.5万元、劉さんに懲役4年6カ月、罰金1万元を言い渡された。
一審裁判は法律手順に従わなかったため、胡さんは控訴した。二審は、裁判所は当事者と弁護士の弁護を採用せず、審理を行わず、秘密裏に行い、いわゆる書面審理と自称した。