山東省莱西市「610弁公室」元主任・王守華の悪行
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 【明慧日本2022年3月11日】(中国山東省=明慧記者)王守華は1999年7月から2003年1月まで山東省青島市莱西市の政法委員会副書記、2003年1月から2005年1月まで莱西市邪教問題を防止、処理する指導者グループ「610弁公室」の主任を務めた。

 明慧ネットの不完全な統計によると、1999年7月から2005年1月までの5年間、莱西市で法輪功学習者142人が労働教養を受け、4人が不当な判決を受け、348人が拘禁され、253人が強制的に洗脳され、8人が強制的に精神病院に送られ、5人が迫害で死亡、2人が精神障害になり、1人が行方不明になり、不当な罰金総額は49万元以上に達している。 これらの法輪功学習者(以下、学習者)の名誉や人格は大きく侮辱され、その家族は皆、身体的にも、精神的にも大きな被害を受け、経済的な損失を被っている。

 王守華は学習者を迫害した責任を免れない。

 一、死に至るまで迫害された一部の学習者

 1、学習者・史洪傑さんが44歳の若さで、莱西市の悪辣な警官に殴り殺される

 莱西市武備鎮孫賈城村の学習者・史洪傑さん(男性)は、2002年に悪辣な察官によって自宅から連行され(家宅捜索を受け)、莱西公安局で様々な拷問を受けた。 2002年10月18日、迫害によって死亡した。その悲惨さは惨めのもので、全身の皮膚が傷だらけで、頬は多量の砂を含み、こめかみと10本の指は紫黒色に変色し、両足の甲は水疱だらけで、脳に瘀血し、肋骨四本、指一本、足指一本が折れ、折れた肋骨は肺に刺さって内出血し、肝臓と胃が極度に萎縮していた。

 検死報告によると、史さんの頭蓋骨の内側に瘀血状態がみられ、肋骨が4本、指1本と足の指1本が折れており、全身の皮膚が傷だらけで折れた肋骨は肺に突き刺さり、死に至ったという。

 2、学習者・隋広西さんは冤罪を晴らすことなく、拷問によって死亡

 隋広西さん(60歳代男性)は、莱西市牛溪埠鎮向陽嶺村の出身。 2002年9月17日、隋さんと妻はパトカーに引きずり込まれ、莱西市にある「610弁公室」が独自に設立した施設「辛庄洗脳班」に不当拘禁した。 洗脳班では、暴力を振るう者によって、水に浸したシートで頭を殴られ、食べ物も水も与えられず、トイレにも行けず…、隋さんはあらゆる拷問に遭わされた。20数日後、隋さんは脱出した。

 迫害による極度の衰弱のため、隋さんは家族によって平度市第一人民病院に送られ、2003年7月4日に病院で死亡した。隋さんには2人の子供がいる。

 3、学習者・崔德臻さんは公安局に殴り殺され、遺体が野外に捨てられる

 2001年12月28日、莱西市公安局は大規模な逮捕計画によって、少なくとも8人の学習者が野蛮な強制連行に遭った。当日の夜、莱西市水集鎮爐上村の学習者・崔徳臻さん(29)が警官の殴打で殺され、遺体は野外に捨てられた。殴り殺した者らは責任逃れのために、死体遺棄し、崔さんが高圧電流に感電して死亡した現場を周到に作り出した。

 二、「転向」の洗脳に遭い、殴打、拷問され、精神的に破壊を受けた一部の学習者

 山東省莱西市の洗脳班は、莱西市の南西約4キロ、辛庄村に位置する。 村の裏にある学校跡地は劣悪な組織「610弁公室」に買い取られ、学習者を迫害するために改装され、名のない牢獄である。扉は一日中閉ざされ、食料の配達と悪人の出入り以外には決して開かない、まるで渣滓洞強制収容所である。敷地内の周り壁を全部高くして、有刺鉄線を張り巡らせている。

 2002年の国慶節前夜、「610弁公室」の悪人らは人々の家に押し入り、一度に16人の学習者を連行し、強制的に洗脳した。学習者はこの悪魔の巣窟で非人道的な拷問を受け、毎回の食事は50グラムのご飯しか与えられず、長期間拘禁された学習者は、骨と皮ばかりにやせこけていて、殴打され重傷を負った人、命の危険に晒された人もいた。

 以下は、不当拘束され、学習者が強制的に洗脳を受けた迫害状況である。

 1、学習者・呂天強さんは、錯乱状態になるまで拷問を受け続け、死の危険にさらされた。左棟は、新しい迫害方法を考案し、学習者の顔に黒炭を塗り、あだ名をつけて人格を侮辱し、警備員・佳祥は学習者を吊るし上げ、眠らさいないようにするなどの拷問を行った。

 2、学習者・鄭衛智さんは、邪悪の要求に協力しなかったため、顔が晴れるまで殴打され、鄭さんの妻(同じく学習者)に対しても、ユダ(裏切り者)になった左棟と展樹欣は、協力して学習者を迫害し、1人は彼女を押さえつけ、1人は彼女をひどく殴っていた。鄭さんの妻・欲撞墙さんは迫害に抵抗し、服は破れ、臀部は紫黒色に変色し、大小便失禁、その惨めさは見るにも耐え難いものだった。

 3、学習者・劉京全さんは、迫害の期間中、警備員・佳祥に毎日のように窓やドア、木に吊るし上げられた。ユダ・左棟と展樹欣は、ことあるごとに彼を殴り、蹴り、足で踏みつけ、大法の師父を罵るよう強要し、そうしなければ激しく殴った。劉さんは抗議のためハンガーストライキを行い、強制的に灌食され、10日間便が出ず、苦しいあまり手で便を掘り出していた。3カ月の残酷な拷問を受けた後、彼は淄博王村に送られ、再び強制洗脳を受けた。

 4、学習者・劉淑蓮さんは、数日間寝ることも許されず、夜は窓から吊るされ、手は腫れ上がり、凍傷した足は腐乱し、靴の中は足の裏の血で濡れた。

 5、学習者・江河徳さんは、しばしば悪人からひどい暴行を受け、警備員・佳祥に地面に転げるほど殴打され、傍にいた悪人らは人間性を失い、大笑いしながら、すぐに立ち上がるように強要した。洗脳班での数カ月、彼は吊るし上げられて過ごした。

 6、学習者・張正華さんは迫害を受けている間、ユダ・左棟と展樹欣が彼女が憑依されているという噂を立て、村の近くから親指の太さの桃の木を持ってきて、頭部に向けて殴り、激しく叩き、一本一本の傷がすぐに腫れ上がり、服は破れ、髪も乱れた。夜は眠れないようにドアから吊るされ、息ができないようにタオルで口と鼻を塞ぎ、窒息で顔が紫色になってタオルを取ったのである。

 また、学習者・周立栄さんなども残酷に迫害された。

 学習者は残酷な迫害に遭わされ、名前を呼ばれてすぐ返事をしなければ、殴る蹴る、あるいは吊るし上げるの罰を受けた。 特に、警備員・佳祥は、ごろつきの習慣が身につき、3人の女性学習者を侮辱しようとしたが、失敗した。邪悪な者らは、あらゆる卑劣な手段で学習者たちを残虐に扱い、師父の写真を地面に投げつけ、それを踏めと言った。抗議して抵抗した学習者には、殴る蹴るの暴行を加えた。 邪に悟った人を利用して、悪霊が作り上げた偽りの経典を使って学習者たちを欺き、邪悪の目的を達成しようとしていたが、決して成功したことはなかった。

 このような洗脳班は3カ月以上続き、この悪魔の巣窟のような場所で、ひどい叫び声に包まれ、拷問の苦しみで学習者のすすり泣く声も聞こえ、どんなに邪悪なことをしても、学習者の確固たる信念は変えることができず、彼らの邪悪な目的は達成されることはなかった。2003年の旧正月、莱西市「610弁公室」の主任・于瑞珍、副主任・李華が人事異動で離れ、 王守華が主任となって大法と学習者に対して犯罪を犯し続けた。

 三、連行・拘束され、労働教養を受けた一部の学習者

 1、第16回全国代表大会前の2002年3月2日夜、莱西市牛溪埠鎮の役所と派出所は、莱西市政法委員会の元副書記長・王守華、「610弁公室」の頭目・于瑞珍と協力して、担当する村を決めて車に分乗し、夜中に同鎮の学習者の家に押し入り、学習者を大規模に不当に逮捕した。学習者は家の玄関口が壊され、服を着る時間も与えられず、寝巻きをきたまま布団から引きずり出されて逮捕された。一晩で、牛溪埠鎮の学習者8人(男性2人、女性6人)を逮捕し、三教村小学校に拘束した。これは計画的な行動だった。事前に小学校の鉄の窓にすべて鉄の柵を溶接し、床に藁を敷いて、学習者を監禁し迫害を行った。 三教村の書記・隋徳興は、彼らと共謀して、学習者に対して様々な迫害を行い、ある女性学習者は迫害でショック状態に陥り、釈放されたのである。

 2、学習者・朱立新さんは、2002年旧暦の1月14日、二村市場で野菜を買う時に真実の資料を配り、市北部に住む電気技師・呉美先に通報された。朱さんと4歳未満の娘は、強制的に水集派出所に連行された。そして、悪辣な警官・瀋濤は5、6人の警官を引き連れて不当な家宅捜索を行った。 翌朝、朱さんは青島市大山留置場に送られ、1カ月間拘束された。朱さんは莱西市「610弁公室」によって青島市明霞路に送られ、6カ月間強制的に洗脳、拷問を受けた後、同年10月1日、何の法的手続きもなく、不当に3年間の労働教養を受け、山東省淄博王村第二女子労働教養所に送られ、家族の面会も許されず、コミュニケーションも禁止された。

 3、2004年旧正月の1月21日、王安慶さん(莱西市馬連庄鎮仲格庄の出身)は、同じ村と近隣村の20数人の学習者と、修煉体験の交流をしていた時、真実を知らない人に通報された。馬連庄派出所の警官・劉など数人は、学習者たちを派出所に連行し、不当に尋問し、写真を撮った。続けて、莱西「610弁公室」の主任・王守華は、国家安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官を率い、同日の夜、学習者たちを莱西拘置所に送った。半月間拘束された後、大部分の学習者は2年間の不当な労働教養を受けた。

 四、精神病院に拘禁され、迫害を受けた一部の学習者

 1、学習者・張偉杉さんは、山東省莱西市ラジオ・テレビ局の職員。1999年7月20日、江沢民一派による法輪功迫害を始めて以来、ラジオ・テレビ局の幹部は、莱西市の「610弁公室」と公安局と結託して、張さんを8回、最長4カ月間、強制的に精神病院へ送り迫害した。

 2、学習者・胡克玲さん、精神病院で強制的に灌食され薬物を飲まされる

 2002年8月、胡克玲さん(女性)は法輪功の修煉を放棄しないため、不当な労働教養を強いられるところだった。労働教養所の身体検査で不適格を理由に受け入れを拒否されため、莱西市「610弁公室」、公安、莱西実験中学校は共謀して、胡さんを莱西市第二病院の精神科に強制入院させた。その時、実験中学校の事務長・馬学軍が、胡さんの代わりに書類にサインをした。 精神科の院長は40代の女性・左文華である。 胡さんが彼らの要求に協力しなかったため、ベッドに縛り付けられ注射を打たれた。

 翌日からは、毎日血圧を測られ、強制的に薬を飲まされ、飲まなければ、男性看護師・徐瑞強が胡さんをベッドに縛り付けて、鼻をつまんで流し込んだ。 数日おきに注射を打たれた。胡さんが応じないとして、男性看護師・王波が4、5人の精神疾患の男性患者を連れてきて、野蛮に胡さんを地面に押さえつけた後、王波の指図で精神患者に胡さんのベルトを外させ、ズボンを脱がせて注射を打った。 また、王波は精神科の患者を縛るのに使う長い布を使って胡さんの両腕を縛って、動けないようにした。 胡さんは、この邪悪な迫害に抗議するため、ハンガーストライキを行い、彼らは胡さんに灌食した。2002年旧暦の12月27日、胡さんの親族からの再三の要請を受けてようやく釈放された。4カ月以上におよぶ非人道的な拷問により、最終的には、めまい、目のかすみ、体の硬直、むくみ、しびれ、そわそわしてじっとしていられない、動悸、恐怖、生理が4カ月も遅れたのである。その後、同僚たちが胡さん会い行ったとき、信じられないことに、彼女はすでに精神疾患の患者になった、と話した。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/2/9/438751.html)
 
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