繰り返される迫害の龔瑞平さん 5年6カ月の実刑
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 【明慧日本2022年3月12日】北京市平谷区の法輪功学習者・龔瑞平さん(56歳女性)は2022年2月21日、平谷区裁判所に懲役5年6カ月と罰金1万1000元の判決を下された。その後、龔さんは控訴したという。 

龚瑞平女士

龔瑞平さん

 龔さんは法輪功を学んでいるとして、当局に数回も連行されて拘禁され、労働教養処分2回、実刑判決1回を受けた。約9年間拘禁された龔さんは拷問を加えられ、教師の仕事や家庭を失い、苦しい生活をしてきた。

 2021年7月3日、中国共産党当局が法輪功への誹謗中傷の宣伝を信じた人に通報された龔さんは、警官に携帯のGPSで追跡されて、借家を発見された。そして7月20日、警官は龔さんを連行し、家宅捜索をして、法輪功の文言が書かれたカードや紙幣を押収した。その後、順義留置場に拘禁された龔さんは10月22日、平谷区検察庁に陥れられた。11月末、龔さんは裁判所に起訴された。

 2021年12月15日午前9時半から11時まで、裁判所は龔さんに不当な開廷をした。法廷で、弁護士は法律に基づき、龔さんの無罪を主張した。

 弁護士は、「当事者は『刑法』の第300条を犯したという罪に問われたが法律的根拠にはなりません。法輪功は邪教ではありません。法輪功の出版物の禁止令を解禁したので、法輪功の出版物は合法的です。警官が押収リストを作らないのは法律違反です。案件と関係ない私財を返還すべきです。この事件の捜査官は、法的根拠と事実関係がない状況下で、立件した行為は法の悪用で、責任を負うべきです」などと述べた。

 龔さんは北京市平谷区城関小学校の教師だった。1996年5月、平谷少年科学技術センターのホールで法輪功創始者の説法のビデオを見て3日目、龔さんは胸のつかえ、息切れ、神経衰弱、産後の腰痛、左手の冷水に触れられない(触れるとピクピクする痙攣としびれる)などの症状が消え、体が軽くなった。そのことで龔さんは喜び、法輪功を学び始めた。

 しかし、1999年7.20、中共が法輪功迫害を開始した。そのため、法輪功への信仰を堅持している龔さんは迫害を加えられた。

 2001年7月2日、平谷県(現在、平谷区)教育局と県公安局の20数人は龔さんの家に行き、龔さんを洗脳班(当時、法輪功学習者を転向する場所は政府出資のホテルである)に連行した。翌日の昼、龔さんは北京市大興新安女子労働教養所に送られた。教養所に入ってすぐ、警官の指示を受けた受刑者に平手打ちされた。さらに、教育局から派遣された教師に暴力を振られた。

中共酷刑示意图:殴打、撞头

拷問のイメージ図:殴打、頭を壁にぶつける

 2001年7月13日、龔さんは平谷留置場に送られ拘禁された。留置場で龔さんは警官に猛打され、お腹と足を蹴られ、髪の毛を掴まれて壁にぶつけられたうえ、手かせ足かせをつけられ、右足首を負傷した。

 2001年9月17日、連行された龔さんは再度洗脳班に入れられた。洗脳班で、警官はシーツを破って紐として使い、龔さんの両腕を縛って、吊るし上げた。龔さんはさらに、1カ月ほど睡眠が奪われた。

中共酷刑示意图:吊背铐

拷問のイメージ図:両腕を背中に回して吊し上げる

 2002年正月前、懲役4年の判決を受けた龔さんは北京女子刑務所に収容された。刑務所で龔さんは手錠をかけられ、スタンガンで電気ショックを与えられ、殴打されるなどの拷問を受けた。

 2008年北京五輪前、龔さんは仕事場から帰宅途中、私服警官数人によって連行された。その後、労働教養処分2年6カ月を科された龔さんは、北京大興労働教養所調遣処で1カ月以上拘禁された後、湖北省女子労働教養所に移送された。教養所で、龔さんは電気ショック、平手打ち、鉄の窓に吊るし上げるなどの拷問を加えられ、苦しめられた。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/3/5/439671.html)
 
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