2022年2月、33人の中国の学習者に不当判決
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 【明慧日本2022年3月16日】(明慧記者)明慧ネットの統計によると、2022年2月、さらに33人の法輪功学習者(以下、学習者)が不当な判決を宣告され、15人が懲役3年から懲役7年の実刑判決を受けたことが判明した。不当な判決は14の省、自治区、直轄市に及んだ。迫害の最も厳しい地域は、遼寧省6人、江西省4人、山東省4人、河北省3人、湖北省3人であった。

 そのうち、12人の60歳以上の学習者が不当な判決を宣告された。中国共産党(以下、中共)の法曹部門の関係者が学習者から強制的に取った現金の総額は14万7000元に上った。うち、裁判所が科した罰金は13万4000元で、警官が不当に押収した金額は1万3000元であった。

图1:2022年2月获知33名法轮功学员遭中共非法判刑按刑期分布

2022年2月、実刑判決を受けた学習者の刑期における人数の分布

2022年2月、実刑判決を受けた学習者の刑期とその人数の統計表

刑期 実刑判決を受けた学習者の人数
1年以下 3
1~2年 12
2~3年  3
3~4年 7
4~5年 3
5~6年 1
6~7年 1
7~8年 2
刑期不詳 1
合計 33

 2022年1月から2月までの間、165人が不当な判決を宣告され、31人が迫害により死亡したことが分かった。

 一、2022年2月、33人の学習者が不当な判決を受ける

图2:2022年2月获知中国各地法轮功学员33人遭非法判刑

2022年2月、実刑判決を受けた33人の学習者の地域別人数分布表

 迫害の実例

 1、山西省晋中市の唐華峰さんは2度目の3年6カ月の判決を下される

 山西省晋中市楡次区の学習者・唐華峰さん(62歳女性)は2021年6月12日、法輪功とはなにか、無実に不当に迫害されている実態を人々に伝えた時、再び連行された。そして、6カ月不当に拘禁された後の唐さんは最近、秘密裏に懲役3年6カ月の実刑判決を宣告された。

 晋中中学校の元教師である唐さんは、1998年に法輪功を学び始めた。その後、偏頭痛、リュウマチなどの病気が完治し、健康を取り戻した。それから、唐さんはいつも人のことを優先に考え、自分が担任しているクラスの成績不振の生徒に無償で補習をしたり、親の世話を受けられない生徒を自宅に泊まらせ、世話をしたりした。唐さんは2006年3月、労働教養を科され、山西省女子労働教養所に2年間拘禁された。また、2014年に懲役3年6カ月の判決を言い渡されたことがあり、今回が2度目だった。

 カナダに在住の唐さんの娘は、「2006年から2008年まで、母は労働教養処分を受け、拘束されました。2015年には、3年6カ月の懲役を言い渡されました。中共は母の公民権、信仰の自由、言論の自由を奪い、年金の受給も停止したのです。不当に拘禁されている間、母は心臓発作で倒れたこともありました」と話し、中共に対して、母親と不当に拘禁されているすべての学習者を直ちに釈放するよう要求した。 また、カナダ政府に対し、学習者の自由と人権の価値観を守り、人間の尊厳を守るための行動をとるように求めた。

 2、妻が迫害され死亡 重慶市の陳明禧さんは再び4年の不当判決を宣告される

 重慶市渝北区の学習者・陳明禧さん(52)は2月18日、中共の裁判所から不当に懲役4年の実刑判決を言い渡された。中共による法輪功への迫害が20年以上続く中で、陳さんは二度も労働教養を強いられたことがあり、妻の王暁霞さんは6年前迫害され、死亡した。

 陳さんと妻の王さんは「真・善・忍」の信念を貫き、法輪功迫害の実態を人々に伝えたとして、何度も嫌がらせ、家宅捜索、連行されて、洗脳による迫害や、労働教養を受けた。2000年9月、陳さんは2年間の労働教養を強いられ、迫害された結果、身体障害者(二級障害者の手帳を持っている)になった。2011年4月23日、陳さんは再び1年の労働教養(刑務所外の執行)を言い渡された。

陳明禧さん一家

 2021年6月8日午前8時頃、陳さんはドアを開けて出かけようとしたところ、渝北区国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)と双龍派出所の警官らに止められた。警官は家に侵入し、法輪功の書籍、1万元以上の現金、プリンター、パソコンなどの家財を押収し、陳さんは連行された。 

 2021年12月23日9時30分、江北区裁判所で陳さんに対する裁判が行われた。最後に、陳さんは自分の無罪を主張し始めようとした時、裁判長・孫紅濤は「その必要はない、後日に判決を下す」と陳さんを阻止した。

 2022年2月18日午前10時頃、江北区裁判所の第二審で、孫紅濤は陳さんに懲役4年の実刑判決と罰金1万3000元を下す判決文を読み上げた。

 3、安徽省合肥市の郭恩恵さん 元宵節に不当判決される

 2月15日の元宵節、70代の郭恩恵さんは、蜀山区裁判所から1年間の自宅監視と2000元の罰金を言い渡された。

 二、年配学習者に対する迫害

2022年2月、不当判決を受けた60歳以上の学習者の統計表

名前 区県 刑期

裁判所罰金(元)

年齢
蔡澤芳 四川省 南充市 営山県 1年6カ月 3000 80
劉仁平 遼寧省 大連市   4年 3万 77
蔡秀花 広東省 汕頭市   6カ月   74
周秀華 湖北省 武漢市   6年   73
楊小寒 貴州省 凱里市 天柱県 3年   70
陳可芳 貴州省 貴陽市   7年   70
何素華 四川省 閬中市   1年8カ月   70
張思琴 遼寧省 大連市   2年 5000 69
張玉華 吉林省 吉林市   1年   67
周敏 山東省 泰安市   5年   67
張玉鳳 吉林省 吉林市   3年   65
唐華峰 山西省 晋中市   3年6カ月   62

 迫害の実例

 1、四川省の蔡澤芳さん(80代) 不当に実刑判決を宣告される

 四川省南充市営山県の裁判所は、80代の学習者・蔡澤芳さんに対し、懲役1年6カ月の実刑判決を宣告し、3000元の罰金を科した。2月16日、蔡さんは南充市留置場に拘禁された。

 留置場で身体検査を受けた時に、蔡さんは血圧が180-220 mmHgまで上昇し、入所の基準を満たさないため、そのあと自宅に戻された。

 2、広東省の蔡秀花さん(74)に6カ月の不当判決

 広東省汕頭市の蔡秀花さん(74歳女性)は1月7日、金平区裁判所により不当なオンライン裁判にかけられた。2人の弁護士が蔡さんの無罪を主張し、無罪での解放を求めたが、裁判官は「後日に裁判の結果を下す」と宣告した。

 1月29日午前、蔡さんは懲役6カ月の実刑判決を言い渡された。

 3、周秀華さんは不当に懲役6年を宣告され、家族は職権乱用で裁判官を告訴

 湖北省武漢市の学習者・周秀華さん(73歳女性)は、漢陽区裁判所に懲役6年の実刑判決を言い渡された。2022年1月26日、武漢市高等裁判所の書記官・楊闊は、電話で周さんの家族に知らせた。楊闊はまた武漢市第一留置場に行き、周さんにも判決のことを告げた。周さんはその場で控訴の手続きをした。

 1月27日、周さんの家族は漢陽区裁判所の裁判官・鄧瑋(女性)を告訴する告訴状を、武漢市漢陽検察庁、武漢市検察庁、湖北省検察庁、漢陽裁判所、武漢市高等裁判所に郵送した。

 三、経済による迫害

2022年2月、裁判所や警官により不当なお金を強制的に取られた学習者の人数統計表

名前 区県 刑期

裁判所罰金(元)

警官押収(元)

高鹏 山東省 濰坊市 昌楽県 7年 5万  
劉仁平 遼寧省 大連市   4年 3万  
陳明禧 重慶市     4年 万万3000 1万
付立新 遼寧省 瀋陽市   2年 1万  
王海洲 遼寧省 瀋陽市   3年 1万  
劉玉娥 湖北省 松滋市   3年6カ月 6000  
張思琴 遼寧省 大連市   2年 5000  
李力傑 遼寧省 瀋陽市   1年 5000  
蔡澤芳 四川省 南充市 営山県 1年6カ月 3000  
郭恩惠 安徽省 合肥市   自宅監視1年 2000  
徐菊英 江蘇省 泰州市 靖江県 6カ月(刑務所外)   3000
2022年2月、中共法曹部門の関係者が学習者から強制的に取った現金の総額は14万7000元。うち、裁判所の罰金は13万4000元で、警官が押収した金額は1万3000元であった。

 迫害の実例

 1、山東省昌楽県の高鵬さんは懲役7年の不当判決を宣告され、罰金5万元

 山東省濰坊市昌楽県の青年学習者・高鵬さんは2021年5月18日、昌楽県国保の警官らにより連行され、濡れ衣を着せられ、青州裁判所から懲役7年の実刑判決を宣告され、5万元の罰金を科された。現在、高さんは控訴している。

 結び

 2021年、少なくとも68人の中共の政法委書記と155人の公安局長が、法輪功を迫害したため悪報に遭った。悪報の形式は調査、判決、銃殺、溺水死、交通事故死、癌、白血病などの様々な形があり、心疾患による突然死したケースは最も多く見られる。天網恢恢疎にして漏らさず、善悪には必ず報いがあり、人が治めなければ天が治めるのだ。

 統計資料:2022年、中国国内の不当判決状況統計表

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/3/4/439643.html)
 
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